2021/4/11中央競馬回顧+今週の出来事

中山5R 3歳未勝利 芝1600m 15頭

勝ち馬アムールマルルー牡3(父ハーツクライ)

1人気ボルゾーバー 1.8 7枠12番 原田和真

2人気ヴォリーダ 6.1 3枠5番 石川裕紀人

3人気トーセンガーリー 7.0 2枠2番 丸山元気

6人気 アムールマルルー 14.0 1枠1番 柴田善臣

4人気 ニシノワクテカ 10.1 5枠9番 三浦皇成

12人気 ハンター 85.1 3枠4番 田中勝春

 

レースは6番のマイネルカーニバルが押して先手を主張。その後ろを着いて行ったトーセンガーリーが2番手。人気のボルゾーバーは好位集団外の7番手あたり。その内にいるのが3着になるハンター。

その少し後ろにいるのがニシノワクテカ。そのニシノワクテカを見る位置に人気のヴォリーダ。

勝ち馬アムールマルルーは最後方から。

 

直線に向くとトーセンガーリーが先頭に立ち、ボルゾーバーは集団の外5番手。その真後ろにニシノワクテカ、さらに1番外から捲ってきたのがアムールマルルー。

坂に掛かるあたりでトーセンガーリーが一杯になると内から外から後続各馬が接近してきて、内からハンター、馬場の2分所ならボルゾーバー、外からニシノワクテカとアムールマルルー。

坂を登りきったところでニシノワクテカとアムールマルルーが抜け出すがゴール前でわずかに捉えてアムールマルルーが1着。ニシノワクテカが2着。

内からスルスル追い込んできたハンターが3着。伸びきれなかったボルゾーバーが4着。トーセンガーリー、ヴォリーダはそれぞれ8.10着に終わった。

 

勝ったアムールマルルー、2着ニシノワクテカは初出走ながら既走馬相手に見事なレースだった。

前が早くなった展開ではあったが初出走ながら後方から外に持ち出されると、直線も少しふらつきながらも一緒伸びていたニシノワクテカを差し切ってみせた。

勝ったアムールマルルーは全姉に2016中山牝馬S勝ち馬シュンドルボンがいる血統。

少し折り合いに難があるようだが、このレースが出来るようならば今後が楽しみ。2着馬ニシノワクテカも未勝利はすぐ突破出来るだろう。

 

 

阪神5R 4歳以上一勝クラス ダ1800m 7頭

勝ち馬ジロー牡3(父キズナ)

1人気マジックスビーチ 2.5 4枠4番 藤岡佑介

2人気ジロー 3.0 1枠1番 ルメール

3人気レッドレビン 6.2 6枠6番 横山典弘

 

レースは逃げたラヴィータエベラを直線早々捉えたジローが押し切り、後方から追い込んだマジックスビーチが2着。一緒になって追い込んだレッドレビンが3着だった。

 

以前にも紹介したレッドレビンが8戦連続3着の大記録を達成。調べても見つからなかったが恐らく日本記録だろう。同レースは最後方から追い込んできたが4着馬をきっちりアタマ差 差しきる圧倒的三着力を見せた。下でも紹介してるか是非ともメイショウキリモンと同じレースにに出走して頂きたい。

 

今週の出来事

グランドナショナルはミネラタイムズが制し鞍上のRブラックモアは史上初の女性騎手によるGN制覇。

・2007年独ダービーアドラーフルク亡くなる。(代表産駒に昨年の凱旋門賞2着馬インスウープなど)

・オーソクレースが皐月賞回避

アグネスゴールド産駒ジャニールモネイがブラジルで無敗の牝馬三冠を達成

・KYダービー有力グレーテストオナーがKYダービー回避

・1998年ガーネットS勝ち馬スーパーナカヤマ亡くなる

・欧州障害レジェンドJ Rジョンソン引退

・ストーミーシーが種牡馬入り

桜花賞はソダシが勝利し白毛初のクラシック制覇

 

 

 

2021/4/10中央競馬回顧

中山8R 4歳1勝クラス ダ1800m 7頭

勝ち馬マイネルイリャルギ牡3(父べーカバド)

1人気マイネルイリャルギ 1.7 4枠4番 デムーロ

2人気ブレッシングレイン 3.0 1枠1番 ルメール

3人気ハイエストエンド 4.9 6枠6番 田辺裕信

 

この条件のレースとしては珍しいくらいの少頭数で行われた同レース。レースは内枠から飛び出した2番の同じマイネルであるマイネルレンカが飛び出していき先頭。マイネルイリャルギがスっとそれに続いていき2番手。ブレッシングレインが内から続いていき4番手。その後ろに6番のハイエストエンドが5番手で続く。

向正面に向いた所でペースが遅いと踏んだマイネルイリャルギの鞍上デムーロがスっと捲っていき先頭へ。同馬主なので当然といえば当然かもしれないが、全く抵抗せずにマイネルレンカは3番手に下がった。頭数もあってか1000m通過は1.05.3秒と新馬並のスローペース。

4角で逃げるマイネルイリャルギが1馬身ほどのリードを保って直線へ。

直線に入っても勢いの衰えないマイネルイリャルギが最後まで粘り通し上がり最速での押し切りで1着、迫ってきたハイエストエンドが2着。粘ったマイネルレンカが3着に終わった。

人気のブレッシングレインは切れ負けして5着。

 

勝ったマイネルイリャルギはここまで18戦の内12戦が5着以内という安定した走りが特徴の馬で昨年の7月の未勝利以来久々の勝利。

成績を見返すとマイネルの馬には珍しくお馴染みの騎手以外が多く乗っており、未勝利勝ちの時の鞍上がレーン騎手、本レースの前走が川田騎手とトップ所がかなり乗っていたりする。

そして近7走で見ると

レーン1 柴田5.7.8 デムーロ2 川田2 デムーロ1着

単純な成績だけで決めつけては行けないとは思うが、近走成績を見ればやはり騎手の大事さというのは考えてしまうもの。同じ系列でも明らかに差のついたマイネルとウインの今後における騎手采配がどう変わって行くのかには注目したい。

 

阪神2R 3歳未勝利 ダ1800m 15頭

勝ち馬インテグラルシチー牡3(父カレンブラックヒル)

1人気メイショウキリモン 1.8 5枠8番 団野大成

2人気ゼンノナイン 4.2 7枠12番 角田大和

3人気インテグラルシチー 6.4 3枠4番 和田竜二

 

レースは逃げたインテグラルシチーが直線先頭で迎えると競り合っていたゼンノナインを競り落とすと、追い込んできたメイショウキリモンを振り切って初勝利。メイショウキリモンは中々エンジンが掛からなかったが残り200m辺りからエンジン点火し猛追するも時すでに遅しの2着。粘ったゼンノナインが3着。

同レースはなんといってもメイショウキリモンの大記録を称えたい。メイショウキリモンはこのレースで7戦連続2着という大記録を達成。

デビュー戦で4着の後、同レースまで6戦連続2着を積み重ね、同レースも見事な2getで7戦連続2着。

連続2着記録はグレート制導入以降最多タイ記録(グレート制導入前も含めるとタカヨシピットの9戦連続が最長記録)

以前にレッドレビンという馬を紹介したが(翌日分で紹介)同週に二つの大記録が達成されるという歴史的な1週になった。同じような条件を使っている2頭だけに是非とも同じレースに出走して頂きたい。

 

新潟10R ひめさゆり賞(3歳一勝クラス)芝2000m 7頭

勝ち馬ヴェローチェオロ牡3(父ゴールドシップ)

1人気ヴェローチェオロ 2.8 6枠6番 西村淳也

2人気アリーヴォ 3.1 5枠5番 吉田隼人

3人気ジャッカル 4.6 1枠1番 秋山真一郎

 

レースは1枠から促してハナにたったジャッカルが先頭。人気のアリーヴォは2番手外を追走。その後ろでマークするように追走するのがヴェローチェオロ。

レースは直線に向いて残り400mほどでいっぱいになったジャッカルをアリーヴォが捉えると外からそれ目掛けてヴェローチェオロが接近。さらに1番外からテリオスマナが勢いよく追い込んでくる。

しかしアリーヴォとヴェローチェオロが競り合いになったところでテリオスマナとの差はどんどん開いていき2頭の叩き合いに。

激しい叩き合いの末、ゴール前でアタマ出たヴェローチェオロが1着。アリーヴォが2着。3/1.2離れてテリオスマナが3着となった。

勝ったヴェローチェオロは現3歳世代で1番の「物差し馬」と言っていい馬だろう。

同馬は7月の新馬を勝利すると札幌2歳Sがソダシの5着。続く芙蓉Sがランドオブリバティの3着。続く百日草特別がエフフォーリアの3着。東スポ杯がダノンザキッドの5着。その次走梅花賞がディープモンスターの2着。そして前前走ゆりかもめ賞がパープルレディーの4着。前走がダート戦を使い大敗し、ここが9戦目。今回は、これまでのレースとは打って変わって勝負根性を見せ2着馬をゴール寸前で捉え切るという今までにないレースを見ることが出来た。

今年のクラシック主役級相手に善戦を続けてきた同馬の秋への飛躍に期待したい。

2021/4/3米競馬 3歳路線

4/3サンタアニタダービー(G1) ダ1800m サンタアニタパーク 9頭立て

https://youtu.be/zSiHwCS9dk4

1着 ロックユアワールド(父キャンディライド) 牡3 6.2 3人気

2着 メディナスピリット(父プロトニコ) 牡3 1.9 1人気

3着ドリームシェイク(父トゥワリングキャンディ)牡3 5.5 2人気

人気は今年の1/2に行われたG3 シャムS(ダ1600m)でライフイズグッドの2着、その後G3ロバートBルイスS(ダ1700m)で重賞初勝利。前走G2 サンフェリペS(ダ1700m)で再びライフイズグッド2着でここが今季4戦目のメディナスピリットが1.9倍の断然人気。

今年2月にデビュー戦を勝利し、前走メディナスピリットと同じくサンフェリペSに出走し、3着となったドリームシェイクが5.5倍の2番人気。

今年デビューして芝のレースを2連勝し、ダートのここに望んできたロックユアワールドが6.2倍の3番人気に支持された。

レースは内からスっと飛び出していったロックユアワールドが先頭に立ち、外から合わせるようきたパルネリが2番手。メディナスピリットがその後ろの外3番手からの追走。前3頭を見るような形で進んでいるドリームシェイクが4番手インから追走。

淡々とペースは流れていき、残り600m辺りからペースアップすると人気薄の馬は脱落していき、4角を回った所では人気3頭が後ろを離す形で直線へ。

直線に入ると逃げるロックユアワールドのリードは2馬身。外から迫ってくるのがメディナスピリット、内から来るのがドリームシェイク。しかし、差は詰まる所か広がっていき、最後は4馬身近い差をつけてロックユアワールドが逃げ切り勝ち。鞍上は日本でもおなじみのUリスポリ騎手でゴールの瞬間は高らかと渾身のガッツポーズを見せアメリカで継続的に乗り始めてから初のG1制覇となった。

 

3着ドリームシェイクは前走に続いての3着。前走勝ち馬ライフイズグッドは怪我で離脱をしている為、本番には出てこないが、ここもメディナスピリットには及ばずの3着で本番での逆転は少し厳しそうな感じ。

 

2着メディナスピリットはまたしても2着。ここまで5戦して2勝2着3回と安定はしているが勝ち切るまでには至らなかった。いわゆる物差し馬みたいな印象。本馬はこれで今年4戦目と使われながらも結果は出しており、シャムSではライフイズグッドをあわやまで追い詰めていたりもするので本番でもチャンスがありそうな1頭。

 

1着ロックユアワールドはここが3戦目で無敗でのGI制覇。また初のダート挑戦ながら見事なレースぶりだった。どうやら調教師曰く芝を使ってからここに出てきたのは狙い通りだったようで、記事を読み解く感じだとダークホース的な扱いでクラシック路線に望みたかったような事らしい。

同レースからは2年前に三冠を達成したジャスティファイがここをステップに本番へ向かっており、同馬もここまで負け知らずと本番に向けて楽しみな1頭。ただ砂を被った時がどうかという部分は未知数な所があるので本番は枠次第という感じ。

 

 

1着馬の父キャンディライドは2003年GIパシフィッククラシック(ダ2000m)でメダグリアドーロを撃破してGIを制した馬

2着馬の父プロトニコは2014~2016年ごろに活躍しており、G2,G3を4勝している。

3着馬に父トゥワリングキャンディは名前の通りキャンディライド産駒で2010年GIマリブS(ダ1400m)の勝ち馬。

 

4/3ウッドメモリアルS(G2) ダ1800m アケダクト 9頭立て  https://youtu.be/z0SWAAIjVMM

1着 バーボニック(父バーナディーニ) 牡3 73.0 9人気

2着 ダイナミックワン(父ユニオンラグズ) 牡3 16.0 6人気

3着クロウデットトレード(父モアザンレディ)牡3 3.9 2人気

 

人気は条件戦を連勝してきたリスクテイキングが3倍の1番人気。

 

前走同じアケダクト競馬場で3月に行われたG3ゴッサムS(ダ1600m)で2着だったクロウデットトレードが2番人気。

同じく条件戦を連勝できたプレヴァレンスが3番人気に支持された。

 

レースは1番外から果敢に飛び出していった人気薄のマーケットヘブンが飛び出して先頭。

人気のプロヴァレンスは内からポジションを取っていき、好位インの3番手。

リスクテイキングはその後ろの馬群の中6番手辺りを追走している馬。

クロウデットトレードは後方からのレースで後ろ2番手。

勝ったバーボニックはポツンと離れた最高方から。

 

3.4コーナー辺りから後方にいた同レース2着馬ダイナミックワンがスーッと好位に取り付いていき、それを追うようにリスクテイキング、クロウデットトレードがポジションを押し上げていく。そしてバーボニックは依然として離れた最後方で直線へ。

 

直線一気に内から4着馬の黄色い勝負服ウェイバーンとダイナミックワンが抜け出て2頭の叩き合いになるかに見えたが、外から3着馬のクロウデットトレードが強襲。

しかし、更に外から飛んできたバーボニックがクロウデットトレードを差し、そしてゴール前でダイナミックワンも捉えてアンビリーバブルな差しきり勝ち。最低人気だった同馬が強烈なパフォーマンスで重賞初勝利を飾った。2着に粘ったバーボニック、追い込んだクロウデットトレードは3着だった。

人気のリスクテイキング、プレヴァレンスはそれぞれ7.6着に敗れた。

 

3着クロウデットトレードはデビュー戦を勝利し、前走で同レース4着のウェイバーンの2着。ここが3戦目だった。後方からいい脚で追い込んできたが勝ち馬に見劣る脚で本番では少し足りないかもしれない。

 

2着ダイナミックワンはデビュー4戦目の前走で初勝利し、ここが5戦目。勝ち上がりまで4戦を要したが重賞初挑戦のこのレースで2着と上昇度はかなりのもの。ただこのレース自体レベルに疑問があるので、この内容ではどうだろうか。

 

1着バーボニックはデビュー3戦目で勝ち上がり4戦目も連勝。前走条件戦で2着となり、ここが6戦目。

最低人気ながら強烈な差しきり勝ちで一気にKYダービー戦線に名乗りを挙げた。同馬は3戦目にクレーミング競走(レース直前に購入希望者が居れば出走馬を購入出来て、スタートした瞬間に元所有者から購入者に馬主権利が移るレース)に出走しており、恐らく期待はされていなかった馬だったと思われる。

 

期待も人気の無かった同馬の走り、目の覚めるような追い込みには非常に感動した。上で述べた通りレースレベルには疑問が付くが今後も追っていきたい1頭。

 

1着馬の父バーナディーニは2006年のGIプリークネスS(ダ1900m)の勝ち馬。

2着馬の父ユニオンラグズは2012年のベルモントSの勝ち馬。同期にボーディマイスター、アイルハヴアナザー、ペインターなどがいる。

3着馬の父モアザンレディは2000年のGIキングスビジョップS(ダ1400m)の勝ち馬で代表産駒にBCスプリントを2勝したロイエイチ、種牡馬としても活躍してるデアデビルBCマイル勝ち馬ウニなどがいる。

 

4/3ブルーグラスS(G2) ダ1800m キーンランド 9頭立て  https://youtu.be/Awu8UQkaVmY

1着 エッセンシャルクオリティ(父タピット) 牡3 1.5 1人気

2着 ハイリーモティベイテッド(父イントゥミスチーフ) 牡3 4.6 2人気

3着ロンバウアー(父トゥワリングキャンディ)牡3 24.0 6人気

 

レースはオッズの通り2強対決の様相で1番人気は昨年のGI BCジュベナイル(ダ1700m)の勝ち馬で4戦4勝でここに望んできたエッセンシャルクオリティが断然の1番人気。2番人気は先程紹介したウッドメモリアルSで4着だったウェイバーンと同じゴッサムSに出走し、ウェイバーン、クロウデットトレードの3着だったハイリーモティベイデッドが2番人気に支持された。

 

レースは内から好スタートを切ったハイリーモティベイデッドがハナを切り、外からスっと前に着けたエッセンシャルクオリティが並ぶように2番手外を追走していく。2馬身ほど離れた3番手に同レース3着馬ロンバウアーが続く。

レースは序盤ゆったりとしたペースで進んで行ったが3角近くで徐々にペースアップしていく。後続各馬はかなり促しながらの追走だが、前2頭は楽な手応え。そのまま2頭が後ろを離して最後の直線へ。

直線は一旦ハイリーモティベイデッドが抜け出しにかかったがエッセンシャルクオリティもしぶとく食らいついていき、直線入ってからゴールまで激しい叩き合いが続いたが、ゴール前でクビ エッセンシャルクオリティが捉えきり無敗記録は継続となった。

しぶとく粘ったハイリーモティベイデッドが2着。

大きく離れた3着にロンバウアーが入線した。

 

2着馬ハイリーモティベイデッドは2戦目で勝ち上がり3戦目のLで2勝目。4戦目の前走ゴッサムSが3着で今回が5戦目となった。前走は中団からの競馬だったが一転して今回は逃げの手に打って出たのがいい方向に働き、エッセンシャルクオリティをあわやまで追い詰めた。

現在KYダービー1番人気に支持されているエッセンシャルクオリティと差のない2着で展開次第では逆転も十分にありえる。本番でも期待の一頭。

 

勝ち馬エッセンシャルクオリティはこれで5戦5勝。これで重賞は4勝目となり堂々と主役で本番へと駒を進めた。

本馬を語る上では、やはり血統に関しては説明しなければいけない一頭で、本馬の二代母がContriveで母がDelight Quality。contriveはDelight Qualityの他にGI BCジュベナイルフィリーズ(ダ1700m)を制したFolkloreを産んでおり、Folkloreの産駒にロードクロサイトがいる。

ここまで説明するとすぐ分かるかと思うがロードクロサイトは昨年の三冠馬コントレイルの母である。

長々と説明したが、つまりエッセンシャルクオリティはコントレイルの近親にあたる血統。

Contrive牝系による日米ダービー制覇。そして意外にもまだKYダービーを勝った産駒がいないタピットに初のダービー馬をもたらすのか注目していきたい。

 

1着馬の父タピットは2004年フロリダダービー(G1)の勝ち馬で2014~2016年の北米リーディングサイヤーでG1複数勝ちのあるスターダムバウンドやグランアレグリアの母タピッツフライ、種牡馬としても活躍しているコンスティテューションなどがいる。

 

2着馬の父イントゥミスチーフは2008年フューチュリティSの勝ち馬で6戦3勝

2019.2020年の北米リーディングサイヤーで代表産駒に2020BCクラシックの勝ち馬オーセンティックや2020BCフィリー&メアスプリント勝ち馬のガミーンなどがいる。

 

3着馬の父トゥワリングキャンディは説明済の為省略

 

 

 

 

2021/4/4中央競馬回顧+今週の出来事

4/4から気になったレース紹介

 

中山9R 山吹賞(3歳1勝クラス) 芝2200m 10頭

勝ち馬アオイショー牡3(父ロードカナロア)

1人気テンバガー 2.2 5枠5番 M.デムーロ

2人気アオイショー 2.6 4枠4番 石橋脩

3人気ゲンパチリベロ 7.2 2枠2番 津村明秀

 

レースは内から飛び出していった3番のニシノオイカゼがスッと先頭に立ち、一番人気のテンバガーが二番手を追走。人気のゲンパチリベロは前4頭から離れた5番手を追走。もう一頭の人気馬アオイショーは後方二番手を追走。

 

道中は前4頭と後ろ6頭と離れた隊列でレースは進んでいき、1000m通過は1.01.3のペース。残り800mを切ったあたりから徐々にペースが上がっていき、後続各馬も前との差を詰めていく。残り600mを通過した時点ではテンバガーは少しポジションを下げ4番手。ゲンパチリベロが5番手。アオイショーは8番手の追走で最後の直線へ。

直線向いたところで一気に動いたテンバガーが抜け出して先頭。しかし残り200mで後ろにいたシャイニングライト、ゲンパチリベロ、アオイショーの三頭が猛烈に差を詰めてきて、一番外を回って伸びてきたアオイショーが一気の差し切りで最後は1.1/4馬身をつけて快勝。2着に一緒になって追い込んできた5番人気のシャイニングライト、3着には前で粘ったテンバガー。ゲンパチリベロも勢いよく伸びてきたが直線で狭くなるシーンがあり4着となった。

 

勝ったアオイショーはこれが3戦目で、この勝利で3戦2勝とした。

昨年12月の新馬を快勝すると、その勢いのままに出走したホープフルSでは上がり最速の脚で追い込んできて7着。ここが3戦目となった。デビュー2戦同様今回も後方からの競馬となったが直線向いてからの決め手にはかなり見どころがあり、今後も追っていきたい一頭。血統的には父ロードカナロアであまりこの距離に対するイメージはないが、母父シンボリクリスエスでいまのタフな馬場、そして距離をこの血統で補っているのかもしれない。また、母母父がダンスインザダーク、母母母がフラワーパークという血統でその父にニホンピロウイナーと血統的にも応援したくなる一頭。

 

二着シャイニングライトは前走同条件の1勝クラスで5着からの同レース。ただ前走の出走馬を見返すと2着がのちに中京で1勝クラスを快勝したマカオンドール、4着がスプリングS2着にアサマノイタズラと決して弱い相手ではなかった。昨年6月のデビュー以来コンスタントに使われてきてこれが8戦目ながら徐々に成績を残してきている。初年度のエイシンヒカリ産駒で一概には言えないが、距離はさらに伸びてもよさそうな印象なので菊花賞あたりには出走してきそう。

 

4着ゲンパチリベロは直線で致命的な不利を受けて4着。(3着馬テンバガーが加害馬)

不利さえなければ2着争いをしていたと思われるだけに評価は下げる必要はないだろう。

 

今週の主な出来事

コーフィールドC勝ち馬メールドグラース 乗馬→トルコで種牡馬入り

・香港開催参戦馬続々決定 スプリント ダノンスマッシュ

QE2世 キセキ、グローリーヴェイズ、デアリングタクト、ラヴズオンリーユー、ヒシイグアス

大阪杯はレイパパレが勝利

2021/4/3中央競馬回顧

4/3から気になったレース紹介

 

中山5R 3歳未勝利 芝2000m 18頭

勝ち馬スワーヴエルメ牡3(父ドゥラメンテ)

1人気レッドロワ 1.6 8枠18番 Cルメール

2人気スワーヴエルメ 2.8 3枠6番 石橋脩

3人気ウェイオブライト 15.1 8枠17番 丹内祐次

 

オッズから見てもわかるように人気では二強対決の様相。

レースはスタートから押し出されるように飛び出した4番のハムレボが先頭に立ち、レッドロワはやや引っ掛かりながら前に取り付き2番手。

スワーヴエルメは4番手外。ウェイオブライトは後方外目に位置取っていた。

1000m通過が1分ちょうどと、このクラスにしてはまずまず流れてレースは進み最後の直線へ。

逃げるハムレボをあっさりレッドロワがとらえて先頭に代わるが外からすかさずスワーヴエルメが並んできて残り100mで先頭に立つと、後続の追撃を抑え押し切り勝ち。粘りこんだレッドロワだがさいごに強襲してきた2頭にかわされ4着。追い込んできた2.3着と一緒になって追い込んできたウェイオブライトは5着に終わった。

 

勝ったスワーヴエルメは父ドゥラメンテ、母アイムユアーズという血統で母はご存じフィリーズレビュー勝ち馬であり、ジェンティルドンナらとしのぎを削り桜花賞でも3着に来た実力馬。

スワーヴエルメの兄ユアーズトゥルーリは未勝利の見ながら種牡馬入りをしており、本馬もデビュー前から高く評価されていた。新馬戦でタウゼントシェーンの2着以来9か月ぶりの実戦だったが素晴らしいレースぶりを見せてくれた。これから期待のドゥラメンテ産駒の一頭となっていく馬かもしれないだけに注目していきたい。

 

4着に敗れたレッドロワはこのレースが3戦目。ここまで2.4着と来ており、新馬戦では毎日杯2着のグレートマジシャンをハナ差まで追い詰めるレースをしていただけにここまで足踏みするとは思わなかった。

レース中もかなり折り合いを欠いているのが見受けられたので距離短縮がいい方向に働くかもしれない。

 

阪神11R コーラルS L ダ1400m 16頭

勝ち馬リアンヴェリテ牡7(父ゴールドアリュール)

1人気テーオーターゲット 3.3 8枠15番 松山弘平

2人気グレートウォリアー 4.8 8枠16番 福永祐一

3人気サヴィ 7.2 8枠17番 幸英明

5人気リアンヴェリテ 11.4 4枠7番 国分恭介

 

人気は前走同条件で行われたポラリスS組が中心で、前走ポラリスSで3着のテーオーターゲットが一番人気、前走3勝クラスを勝ってこれがOP初戦のグレートウォリアーが二番人気、ポラリスS4着のサヴィが3番人気。ポラリスS2着のリアンヴェリテが5番人気となっていた。

 

レースは好スタートを切ったサヴィが抜け出して早々先頭に立つが、前走同様スタートから鞍上が全力でしごいて前に取り付いてきたリアンヴェリテが一気にとらえて先頭へ。控えたサヴィは少し離れた二番手、人気のテーオーターゲットは5番手外の好位。それをマークするようにグレートウォリアーが追走していく。良馬場ながら600m通過が33.7とリアンヴェリテが快調にとばしていき、後続には5.6馬身の差をつけて直線へ。

後続各馬がスパート体制に入るが、なかなか差は詰まってこず、最後までリアンヴェリテが粘り続け2.1/2馬身差をつけての逃げ切り勝ち。2着には後方からインを立ち回って追い込んできた人気薄のバティスティーニ。3着に外からじわじわと伸びてきたテーオーターゲット。粘りこみを図っていたサヴィは最後の最後で捕まり2着からハナ、ハナ差の4着。グレートウォリアーもじわじわと差は詰めてきたが6着までという結果に終わった。

 

勝ったリアンヴェリテは7歳馬でこれでOPクラス3勝目。また勝利は2019年7月のマリーンS(OP)以来1年半ぶりの勝利となった。逃げてどこまで粘れるかというタイプの馬でOPを2勝していた実力馬ではあったが昨年の夏以降はかなり低迷していた。

昨年末は1700~1800mを使っていたが、今年に入り1月の中京1400mのすばるSを使い8着、前走のポラリスSでは重賞2勝馬のラプタスの2着と着実に着順を上げてきての本レースだった。レースはかなりのハイペースながらも押し切るだけのスピードの持続力があり、ダート短距離路線に新たな注目馬が誕生した。

2021/3/28中央競馬回顧+今週の出来事

3/28の気になったレースを紹介

 

中山7R 4歳以上1勝クラス ダ1800m 15頭

勝ち馬シハーブ牡5(父ゴールドアリュール)

1人気シハーブ 1.4 6枠10番

2人気キットサクラサク 8.4 5枠8番

3人気ペイシャシキブ 12.0 5枠9番

 

レースは道中逃げていたセイウンシェリーを4角手前で早々ととらえたシハーブがそのまま押し切って5馬身差の完勝。叩き2走目を勝利で飾りこれで4戦2勝とした。

シハーブは2018年の2歳新馬をなかなか酷い騎乗にも関わらず楽勝。https://youtu.be/mQIq3F2VmeY

 

その後9か月の休養を挟んだ1勝クラスで2着。さらにその後1年6ヶ月ぶりの1勝クラスで2着。そして今回が4走目で待望の2勝目。現在5歳ながらまだ4戦と中々使えないところがある馬だが今回のレースを見る限り、少なくともOPクラスまでは順調にいけば戦えるレベルの逸材だと思うので今後の活躍に期待したい。

 

中京10R 鈴鹿S(4歳以上3勝クラス) ダ1900m 16頭

勝ち馬ドスハーツ牡4(父ウインバリアシオン)

1人気フラテッリ 3.6 8枠16番

2人気サンライズホープ 4.9 7枠13番

3人気エイシンアメンラー5.4 7枠14番

4人気ドスハーツ 7.5 2枠3番

 

レースは雨が降りしきる中行われ、人気上位馬が前々で競馬し、3.4角で早めに捲る馬がいるなどかなりタフな競馬になったが、4角回っても依然として後方につけていたドスハーツが直線力強く伸びてくると前で粘る馬をごぼう抜きしていき差し切り勝ちで、前走の2勝クラスに続き連勝。これでOPクラス入り。

鞍上の小沢大仁騎手は今年デビューのジョッキーで特別勝ち一番乗り。

前走は減量もあったが、今回は同斤ながら見事な勝利で飾った。

ドスハーツは上記で述べてる通りウインバリアシオン産駒。

ウインバリアシオン産駒はあまり母数も多くなく青森県で繋養されているということもあり、現役時代のことを考えるとかなり厳しい現状にある。

そんな中青森県産馬の同馬は当然のごとくウインバリアシオン産駒では稼ぎ頭であり、今後のウインバリアシオンという「種牡馬」のおいて重要な役割をになう馬になるかもしれない。1年目に新人ジョッキーにその期待を望むのは酷な話かもしれないが、人馬一体で不安を吹き飛ばすような活躍を期待したい。

 

個人的な今週の出来事

 

・ハムダン殿下亡くなる。(英2冠馬ナシュワン、快速馬デイジュールドバイWC勝ち馬インヴァソールなど所有)

高松宮記念はダノンスマッシュが勝利

・2歳戦世界最高賞金レースゴールデンスリッパーはステイインサイドが勝利

ドバイWCはミスティックガイドが快勝

・豪G1三勝馬のディープ産駒フィアースインパクトが引退、種牡馬入り

2021/3/27中央競馬回顧

3/27の気になったレースを紹介

 

阪神7R 3歳以上1勝クラス 芝1400m 11頭

勝ち馬ショウリュウレーヴ牡3(父ミッキーアイル)

1人気ショウリュウレーヴ 1.8 3枠3番

2人気グアドループ 4.7 5枠5番

3人気スンリ 5.5 7枠8番

 

レースは1枠から出していった1番のライクマジックと人気の8番スンリがお互い譲らず後ろを離して逃げていき、1000m通過は57.0のハイペース。人気のショウリュウレーヴは先団の内5番手を追走し、グアドループは最後方での追走。

直線を向いたところで逃げていたライクマジックは後退していき、スンリが先頭に立って直線へ。スンリが押切りを図っていったん抜け出したところを内から抜けてきたショウリュウレーヴがスンリを捉えると迫る後続各馬を抑え押切り勝ち。

2着には離れた3番手追走のメイショウツワブキ、3着には道中ショウリュウレーヴの外を追走していたウインミニオンが入った。

逃げたスンリは最後いっぱいになり4着。グアドループは後方から追い込んだものの5着に終わった。

 

勝ったショウリュウレーヴはご存じショウリュウムーンの子供で兄に今年の日経新春杯勝ち馬ショウリュウイクゾがいる血統。

軽く母馬に関して説明をするとアパパネ世代の馬でチューリップ賞ではアパパネに先着して優勝をしていたりとG3 3勝の実績がある。

本馬はショウリュウムーンの3番子で兄ショウリュウイクゾはオルフェーヴル産駒

2番子で現3勝クラスにいるショウリュウハルはジャスタウェイ産駒

本馬はミッキーアイル産駒と異なる3頭の種牡馬から活躍馬をだしており、いずれは母の果たせなかったG1タイトルを獲得できるような馬が誕生することに期待。

(ちなみに今年デビュー予定の2歳馬は今年が初年度のキタサンブラック産駒)

 

阪神11R 毎日杯 芝1800m 9頭

勝ち馬シャフリヤール牡3(父ディープインパクト)

1人気グレートマジシャン 1.9 7枠7番

2人気シャフリヤール 4.7 6枠6番

3人気ルペルカーリア 5.5 4枠4番

 

あまり重賞は取り上げるつもりはありませんでしたがさすがにこれは取り上げたいということで...

レースは好スタートから飛び出していった8番のウエストンバートが勢いよく逃げていき内からスッと取りついたルペルカーリアと外からかかり気味にあがっていったダディーズビビッドが2.3番手を追走。その直後にシャフリヤール、グレートマジシャンが追走していき直線へ。

直線を向いて早々とルペルカーリアが先頭に立つが、その内をついたシャフリヤールと外から来たグレートマジシャンにあっさり交わされ上位争いからは脱落。

先頭争いは同じ勝負服のたたき合いが続き最後クビ差凌いだシャフリヤールが1着、グレートマジシャンが2着となり、3着には追い込んだプログノーシス、交わされたルペルカーリアは4着となった。

特出すべきはその時計で1:43.9はコースレコードかつJRA1800mのレコードタイの記録でもあった。

同レースと似たようなレースでぱっと思いついたのが2016年の弥生賞でかなり流れたペースでレースが進むとわかりやすく弱い馬から脱落して強い馬のみが前に残り、決定的な着差がつくというレースでもあったと感じた。

今開催というか近2年くらいは阪神も異常な高速馬場になりつつあるが、それでもこのタイムをこの時期の3歳で出せるというのは衝撃的で、特に上位3頭は今後の3歳戦線で大きな可能性を見せる形となった。

勝ち馬シャフリヤールは兄アルアイン同様の同レース制覇で兄弟制覇という形になった。

肉薄したグレートマジシャンはご存じドイツの名牝ナイトマジックの産駒で、みんな大好きフォイヤーヴェルクさんの全弟にあたる。正直ナイトマジック産駒とは思えない仕上がりの早さと軽さで、これまでのわかりやすく重たいドイツ血統というのを感じさせないものがあり6年連続でディープインパクトをつけ続けてやっと大物がでたということでノーザンファームとしてもホッとしているのではないかと思う。

 

正直一番驚いたのが3着のプログノーシスでこの馬は3月の2週にデビュー戦の未勝利を勝ったばかり。中1週で挑んだ今回がルペルカーリアに先着の3着というこれまた中々強烈なレースだった。レース中も幼さを見せていただけに今後の伸びしろ次第では大きいところを狙える馬になりうる存在かもしれない。

が、早熟マイラー量産厩舎こと中内田厩舎が唯一の不安点とだけは言っておきます。(決してアンチではありません)

 

中京8R 4歳以上1勝クラス ダ1800m 12頭

勝ち馬マーブルサニー牝5(父クロフネ)

1人気レッドレビン 3.7 7枠9番

2人気マーブルサニー 4.1 4枠4番

3人気サンライズシェリー 4.1 7枠10番

 

レースは内からいった2番のシンゼンウイングと12番のシュバルツイェガーが飛ばして逃げていく展開で一番人気のレッドレビン

は中断外目を追走、2番人気のマーブルサニーは先団の3番手内、サンライズシェリーはマーブルサニーの並ぶような位置で追走していき直線へ。

直線ではサンライズシェリーが抜け出して先頭に立つが、うちでばてた馬をさばくのに手間取っていたマーブルサニーの進路が開けると、一気に抜け出して5馬身差の快勝。

そのあと踏ん張ったサンライズシェリーが2着。追い込んだレッドレビンが3着に入った。

同レースの注目は3着のレッドレビンで、ここまで6戦連続3着という記録を引っ提げてきた同馬。今回も完璧なまでの3着で、これで7戦連続3着という大偉業を達成。

(ちなみに軽く調べたのですが連続3着記録というものは見つけられませんでした。)

次走も注目したい()