2021/4/3米競馬 3歳路線

4/3サンタアニタダービー(G1) ダ1800m サンタアニタパーク 9頭立て

https://youtu.be/zSiHwCS9dk4

1着 ロックユアワールド(父キャンディライド) 牡3 6.2 3人気

2着 メディナスピリット(父プロトニコ) 牡3 1.9 1人気

3着ドリームシェイク(父トゥワリングキャンディ)牡3 5.5 2人気

人気は今年の1/2に行われたG3 シャムS(ダ1600m)でライフイズグッドの2着、その後G3ロバートBルイスS(ダ1700m)で重賞初勝利。前走G2 サンフェリペS(ダ1700m)で再びライフイズグッド2着でここが今季4戦目のメディナスピリットが1.9倍の断然人気。

今年2月にデビュー戦を勝利し、前走メディナスピリットと同じくサンフェリペSに出走し、3着となったドリームシェイクが5.5倍の2番人気。

今年デビューして芝のレースを2連勝し、ダートのここに望んできたロックユアワールドが6.2倍の3番人気に支持された。

レースは内からスっと飛び出していったロックユアワールドが先頭に立ち、外から合わせるようきたパルネリが2番手。メディナスピリットがその後ろの外3番手からの追走。前3頭を見るような形で進んでいるドリームシェイクが4番手インから追走。

淡々とペースは流れていき、残り600m辺りからペースアップすると人気薄の馬は脱落していき、4角を回った所では人気3頭が後ろを離す形で直線へ。

直線に入ると逃げるロックユアワールドのリードは2馬身。外から迫ってくるのがメディナスピリット、内から来るのがドリームシェイク。しかし、差は詰まる所か広がっていき、最後は4馬身近い差をつけてロックユアワールドが逃げ切り勝ち。鞍上は日本でもおなじみのUリスポリ騎手でゴールの瞬間は高らかと渾身のガッツポーズを見せアメリカで継続的に乗り始めてから初のG1制覇となった。

 

3着ドリームシェイクは前走に続いての3着。前走勝ち馬ライフイズグッドは怪我で離脱をしている為、本番には出てこないが、ここもメディナスピリットには及ばずの3着で本番での逆転は少し厳しそうな感じ。

 

2着メディナスピリットはまたしても2着。ここまで5戦して2勝2着3回と安定はしているが勝ち切るまでには至らなかった。いわゆる物差し馬みたいな印象。本馬はこれで今年4戦目と使われながらも結果は出しており、シャムSではライフイズグッドをあわやまで追い詰めていたりもするので本番でもチャンスがありそうな1頭。

 

1着ロックユアワールドはここが3戦目で無敗でのGI制覇。また初のダート挑戦ながら見事なレースぶりだった。どうやら調教師曰く芝を使ってからここに出てきたのは狙い通りだったようで、記事を読み解く感じだとダークホース的な扱いでクラシック路線に望みたかったような事らしい。

同レースからは2年前に三冠を達成したジャスティファイがここをステップに本番へ向かっており、同馬もここまで負け知らずと本番に向けて楽しみな1頭。ただ砂を被った時がどうかという部分は未知数な所があるので本番は枠次第という感じ。

 

 

1着馬の父キャンディライドは2003年GIパシフィッククラシック(ダ2000m)でメダグリアドーロを撃破してGIを制した馬

2着馬の父プロトニコは2014~2016年ごろに活躍しており、G2,G3を4勝している。

3着馬に父トゥワリングキャンディは名前の通りキャンディライド産駒で2010年GIマリブS(ダ1400m)の勝ち馬。

 

4/3ウッドメモリアルS(G2) ダ1800m アケダクト 9頭立て  https://youtu.be/z0SWAAIjVMM

1着 バーボニック(父バーナディーニ) 牡3 73.0 9人気

2着 ダイナミックワン(父ユニオンラグズ) 牡3 16.0 6人気

3着クロウデットトレード(父モアザンレディ)牡3 3.9 2人気

 

人気は条件戦を連勝してきたリスクテイキングが3倍の1番人気。

 

前走同じアケダクト競馬場で3月に行われたG3ゴッサムS(ダ1600m)で2着だったクロウデットトレードが2番人気。

同じく条件戦を連勝できたプレヴァレンスが3番人気に支持された。

 

レースは1番外から果敢に飛び出していった人気薄のマーケットヘブンが飛び出して先頭。

人気のプロヴァレンスは内からポジションを取っていき、好位インの3番手。

リスクテイキングはその後ろの馬群の中6番手辺りを追走している馬。

クロウデットトレードは後方からのレースで後ろ2番手。

勝ったバーボニックはポツンと離れた最高方から。

 

3.4コーナー辺りから後方にいた同レース2着馬ダイナミックワンがスーッと好位に取り付いていき、それを追うようにリスクテイキング、クロウデットトレードがポジションを押し上げていく。そしてバーボニックは依然として離れた最後方で直線へ。

 

直線一気に内から4着馬の黄色い勝負服ウェイバーンとダイナミックワンが抜け出て2頭の叩き合いになるかに見えたが、外から3着馬のクロウデットトレードが強襲。

しかし、更に外から飛んできたバーボニックがクロウデットトレードを差し、そしてゴール前でダイナミックワンも捉えてアンビリーバブルな差しきり勝ち。最低人気だった同馬が強烈なパフォーマンスで重賞初勝利を飾った。2着に粘ったバーボニック、追い込んだクロウデットトレードは3着だった。

人気のリスクテイキング、プレヴァレンスはそれぞれ7.6着に敗れた。

 

3着クロウデットトレードはデビュー戦を勝利し、前走で同レース4着のウェイバーンの2着。ここが3戦目だった。後方からいい脚で追い込んできたが勝ち馬に見劣る脚で本番では少し足りないかもしれない。

 

2着ダイナミックワンはデビュー4戦目の前走で初勝利し、ここが5戦目。勝ち上がりまで4戦を要したが重賞初挑戦のこのレースで2着と上昇度はかなりのもの。ただこのレース自体レベルに疑問があるので、この内容ではどうだろうか。

 

1着バーボニックはデビュー3戦目で勝ち上がり4戦目も連勝。前走条件戦で2着となり、ここが6戦目。

最低人気ながら強烈な差しきり勝ちで一気にKYダービー戦線に名乗りを挙げた。同馬は3戦目にクレーミング競走(レース直前に購入希望者が居れば出走馬を購入出来て、スタートした瞬間に元所有者から購入者に馬主権利が移るレース)に出走しており、恐らく期待はされていなかった馬だったと思われる。

 

期待も人気の無かった同馬の走り、目の覚めるような追い込みには非常に感動した。上で述べた通りレースレベルには疑問が付くが今後も追っていきたい1頭。

 

1着馬の父バーナディーニは2006年のGIプリークネスS(ダ1900m)の勝ち馬。

2着馬の父ユニオンラグズは2012年のベルモントSの勝ち馬。同期にボーディマイスター、アイルハヴアナザー、ペインターなどがいる。

3着馬の父モアザンレディは2000年のGIキングスビジョップS(ダ1400m)の勝ち馬で代表産駒にBCスプリントを2勝したロイエイチ、種牡馬としても活躍してるデアデビルBCマイル勝ち馬ウニなどがいる。

 

4/3ブルーグラスS(G2) ダ1800m キーンランド 9頭立て  https://youtu.be/Awu8UQkaVmY

1着 エッセンシャルクオリティ(父タピット) 牡3 1.5 1人気

2着 ハイリーモティベイテッド(父イントゥミスチーフ) 牡3 4.6 2人気

3着ロンバウアー(父トゥワリングキャンディ)牡3 24.0 6人気

 

レースはオッズの通り2強対決の様相で1番人気は昨年のGI BCジュベナイル(ダ1700m)の勝ち馬で4戦4勝でここに望んできたエッセンシャルクオリティが断然の1番人気。2番人気は先程紹介したウッドメモリアルSで4着だったウェイバーンと同じゴッサムSに出走し、ウェイバーン、クロウデットトレードの3着だったハイリーモティベイデッドが2番人気に支持された。

 

レースは内から好スタートを切ったハイリーモティベイデッドがハナを切り、外からスっと前に着けたエッセンシャルクオリティが並ぶように2番手外を追走していく。2馬身ほど離れた3番手に同レース3着馬ロンバウアーが続く。

レースは序盤ゆったりとしたペースで進んで行ったが3角近くで徐々にペースアップしていく。後続各馬はかなり促しながらの追走だが、前2頭は楽な手応え。そのまま2頭が後ろを離して最後の直線へ。

直線は一旦ハイリーモティベイデッドが抜け出しにかかったがエッセンシャルクオリティもしぶとく食らいついていき、直線入ってからゴールまで激しい叩き合いが続いたが、ゴール前でクビ エッセンシャルクオリティが捉えきり無敗記録は継続となった。

しぶとく粘ったハイリーモティベイデッドが2着。

大きく離れた3着にロンバウアーが入線した。

 

2着馬ハイリーモティベイデッドは2戦目で勝ち上がり3戦目のLで2勝目。4戦目の前走ゴッサムSが3着で今回が5戦目となった。前走は中団からの競馬だったが一転して今回は逃げの手に打って出たのがいい方向に働き、エッセンシャルクオリティをあわやまで追い詰めた。

現在KYダービー1番人気に支持されているエッセンシャルクオリティと差のない2着で展開次第では逆転も十分にありえる。本番でも期待の一頭。

 

勝ち馬エッセンシャルクオリティはこれで5戦5勝。これで重賞は4勝目となり堂々と主役で本番へと駒を進めた。

本馬を語る上では、やはり血統に関しては説明しなければいけない一頭で、本馬の二代母がContriveで母がDelight Quality。contriveはDelight Qualityの他にGI BCジュベナイルフィリーズ(ダ1700m)を制したFolkloreを産んでおり、Folkloreの産駒にロードクロサイトがいる。

ここまで説明するとすぐ分かるかと思うがロードクロサイトは昨年の三冠馬コントレイルの母である。

長々と説明したが、つまりエッセンシャルクオリティはコントレイルの近親にあたる血統。

Contrive牝系による日米ダービー制覇。そして意外にもまだKYダービーを勝った産駒がいないタピットに初のダービー馬をもたらすのか注目していきたい。

 

1着馬の父タピットは2004年フロリダダービー(G1)の勝ち馬で2014~2016年の北米リーディングサイヤーでG1複数勝ちのあるスターダムバウンドやグランアレグリアの母タピッツフライ、種牡馬としても活躍しているコンスティテューションなどがいる。

 

2着馬の父イントゥミスチーフは2008年フューチュリティSの勝ち馬で6戦3勝

2019.2020年の北米リーディングサイヤーで代表産駒に2020BCクラシックの勝ち馬オーセンティックや2020BCフィリー&メアスプリント勝ち馬のガミーンなどがいる。

 

3着馬の父トゥワリングキャンディは説明済の為省略