2022/2/20中央競馬回顧+今週の出来事

東京5R 3歳1勝クラス(芝1600m)勝ち馬ラスール(牝3 父キタサンブラック)

前走シンザン記念では断然人気を裏切って7着に敗れたラスールが1勝クラスとなった同レースで完勝。2着アグリに2馬身つける非常に強いレースだった。重馬場のコンディションながら600m通過が34.2秒。1000通過が58.4のハイペースに持ち込み自ら前を潰し持久力勝負に持ち込んでの勝利。さすがにまともにレースをすれば強いということを証明して見せた。着差もかなり付き、力の差がはっきりとでたレースだった。

ラスールはこのレースができれば重賞でも好走できるレベルにあるだろう。

 

阪神3R 3歳未勝利(ダ1800m)勝ち馬インベルシオン(牡3 父キズナ)

デビュー2戦芝を使い7.6着だったインベルシオンが初ダートとなった同レースで2着に7馬身差を付ける圧勝。初勝利を挙げた。3角で一度前に離されかけたがしぶとく伸びると最終的には7馬身の差を付けてみた。切れはしないがしぶとく伸びそうなタイプ。

まだまだずぶい面があり伸びしろ十分で今後が楽しみな一頭。

 

小倉9R あざみ賞(3歳1勝クラス)(芝1200m)勝ち馬テイエムスパーダ(牝3 父レッドスパーダ)

前走8月のフェニックス賞以来のレースのレースとなったテイエムスパーダが2番手追走から直線あっという間に抜け出して3馬身差の完勝。

通算成績を3戦2勝とした。

新馬戦勝利後、フェニックス賞でナムラクレアの2着だったテイエムスパーダが6カ月ぶりの1戦ながら圧巻のレース。格の違いを見せつける非常に強いレースだった。今後はチューリップ賞を予定しているとのことだが、スプリント路線ではかなりいい所まで行きそうな印象を感じた。レッドスパーダの最高傑作になるかもしれない。

 

 

今週の出来事

21年菊花賞2着馬のオーソクレース(牡4)が屈腱炎を発症

21年NHKマイルC勝ち馬シュネルマイスター(牡4)はドバイターフを目標

21年ファルマスS勝ち馬スノーランタン(牡4)が引退。初年度はドバウィを種付け予定

前走ペガサスワールドカップを制したライフイズグッド(牡4)はドバイWC

調教師としてスクラムダイナダイナアクトレスギャロップダイナステージチャンプ等を管理していた矢野進 元調教師が84歳で亡くなる。

20年兵庫チャンピオンシップ勝ち馬バーナードループが登録抹消→地方移籍

2歳時に新潟2歳SアルテミスSで3着となり、京都牝馬Sに出走していたビッグクインバイオ(牝5)がレース中の故障で予後不良

12日の東京6R入線後に落馬した永野猛蔵騎手が骨折と発表

松若風馬が所属変更→音無秀孝厩舎→フリーに

西谷凜騎手が度重なる体重調整の失敗による乗り替わりをうけ、30日間(開催日10日間)の騎乗停止

フェブラリーSはカフェファラオが勝利

21年香港ダービー馬スカイダーシーは香港ゴールドで競走中止予後不良となった

 

 

クイーンズシルバージュビリーカップ(G1)香3歳以上   芝1400m    
勝ち馬ウェリントン(Wellington)(セ5)    
映像https://youtu.be/mdj60LDMj2Q
8頭立てで、前4頭、後ろ4頭という隊列だったが、5番手内を追走していたウェリントンが直線スコーンと抜け出して快勝。2着に同じく後ろから追い込んできたカーインスターが入り、前走ゴールデンシックスティを撃破したワイククは3着に敗れた。
勝ったウェリントンが昨年の4月チェアマンズスプリント以来の勝利で同レース以来となる2度目のG1制覇となった。
前々走香港スプリントは不利もあり7着、前走センテナリースプリントは直線狭くなるシーンもあり4着と不完全燃焼だったが、同レースではスムーズなレースから力強く抜け出してみせた。2着スカイダーシーは1800-2000m付近を前走まで使われており中々結果が出てはいなかったが久々の1400m戦でいい結果を出した。
3着ワイククは前走ゴールデンシックスティを撃破し、同レースでも人気をあつめていたが、直線少し狭くなるシーンもあり追い遅れ時すでに遅しというようなレースだった。

 

香港ゴールドC(G1)香3歳以上芝2000m    
勝ち馬ロシアンエンペラー(Russian Emperor)(セ5)    
映像https://youtu.be/NdbQW_0gdos
前走で連勝がストップしたゴールデンシックスティに注目が集まったが、レースは道中後方待機の
ロシアンエンペラーが直線で内をつくと、一気の加速で4 1/4馬身差を付ける完勝でG1初制覇。2着に人気薄のサヴィナインが入りゴールデンシックスティは勝ち馬からは離された3着に敗れた。
ロシアンエンペラーの母アトランティックジュエルは豪で11戦10勝、豪1000ギニーなど複数のG1勝ちがある名牝にガリレオを迎えられた超良血
20年には英ダービーにも出走していた(7着)同馬は21年に香に移籍すると徐々に力を付けてきて前々走香港Cではラヴズオンリーユーの3着、前走スチュワーズCはワイクク、ゴールデンシックスティの3着となり
とうとう同レースではゴールデンシックスティを逆転して見せた。直線の伸びは一頭だけ桁違いの脚で馬場状態もあったにしろついにこの良血の血が目覚めたかと思わせてくれるような素晴らしいレースだった。
騙馬になっているのが非常に残念ではあるが、良馬場でも同レースのようなパフォーマンスを発揮できれば香港の同路線の主役となれるだろう。
そしてゴールデンシックスティはまさかの連敗で3着。ペースは流れたが決定的な着差がつき、通ったコースの差はあるとはいえ同位置にいたロシアンエンペラーには離された。
さすがに衰えが出てきたという印象。もともと2000mでは能力でなんとか勝ってきたようなレースをしていたがさすがに厳しきなってきたという印象で馬場だけが敗因ではないと感じた。
ただ、1600m以下であればまだやれるとは思うので距離短縮で見直したい所。

 

ライトニングS(G1)豪2歳以上芝1000m    
勝ち馬ホームアフェアーズ(Home Affairs)(牡3)    
映像https://youtu.be/Xn3LbJPdKl8
前走同競馬場フレミントンで行われたクールモアスタッドを快勝したホームアフェアーズが断然人気に支持されたネイチャーストリップをハナ退けて前走から連勝。ゴール前は手に汗にぎる叩き合いだったが、猛追したネイチャーストリップをなんとかしのいでみせた。
勝ったホームアフェアーズはこれでG1連勝。ネイチャーストリップに不利があったのも大きかったが3着に入った昨年のジエベレスト3着馬エドゥアルドも抑えており、この路線では中心の一頭であるということを証明してみせた。現状は3キロの斤量差があるものの同斤でも互角のレースができるようなら今後はこの路線の中心的存在になっていく可能性を秘めている。
2着ネイチャーストリップは出遅れからその後挟まれるような不利を受けて1000mとしては絶望的なスタートだったが、あわやまで迫っての2着だった。
さすがにこの路線のチャンピオンらしい強いレースを見せてくれた。現7歳まだまだ衰えていない印象。秋シーズンも同馬の活躍が楽しみになった。