チェルトナムフェスティバルDay2

1R Ballymore Novices' Hurdle(G1 障4224m)

勝ち馬サージハード(Sir Gerhard)(セ7)

出馬表https://www.racingtv.com/results/uk/371551-cheltenham/16-Mar-2022/1330

映像https://youtu.be/G6ntIgJwStU

ウィナーズエンクロージャ

https://twitter.com/hriracing/status/1504092612441034760?s=21

 

雨が降りしきる中行われた2日目のチェルトナム開催。

開幕カードは4歳以上のノーヴィスハードル戦。

断然人気に支持されたのは6番のサージハード。ここまでデビュー6戦し、5勝3着1回という抜群の成績。ここまでG1は2勝しており、前走Tattersalls Ireland Novice Hurdle(G1 障害3219m)https://youtu.be/EPUZjT1OMkwで同レースにも出走しているスリーストライプライフ(Three Stripe Life)に6馬身差を付ける快勝。ここも断然の支持を集めていた。

 

これに続く2番人気はここまで条件戦を3戦無敗でここに臨んできたジャーニーウィズミー(journey With Me)3番人気には直近で3連勝中、前走Mansionbet Challow Novices' Hurdle(G1障4131m)https://youtu.be/R6U4y0n6-Toを制しここに臨んできたステージスター(Stage Ster)。

 

レースは一団で進んでいき、スタート直後は、中団外に4番のジャーニーウィズミー、その外にステージスター、2頭の後ろにサージハードがつける位置取り。

 

途中から4番のジャーニーウィズミーが先手を取り、後ろまでサージハードが上がっていく。

レース終盤4角前の残り2障害を越えた辺りで7番のステージスターは息切れでレース途中でストップ。直線向いたところで勝ち争いは3頭に絞られ、サージハードが先頭で最終障害を飛越。ここで並んでいたジャーニーウィズミーは苦しくなったか着地ができず落馬。抜け出したサージハードに追い込んできたスリーストライプライフが迫るが、その差は詰まらず、3 1/2馬身差を付けてサージハードが勝利。これで3連勝。G1は3勝目となった。

 

2R Brown Advisory Novices' Chase(G1 障4901m)

勝ち馬ロームプレース(L'homme Presse)(セ7)

出馬表https://www.racingtv.com/results/uk/372039-cheltenham/16-Mar-2022/1410

映像https://youtu.be/Rdya0RYjF28

ウィナーズエンクロージャ

https://twitter.com/racingtv/status/1504101757722501129?s=21

 

同レースは雨の影響もあって人気のブレイブマンズゲーム(Bravemansgame)とフュリーロード(Fury Road)が回避し、9頭立てとなった。

 

人気は9番のロームプレース。G1勝利を含む4連勝でここに臨んできた。

前走のVirgin Bet Scilly Isles Novices' Chase(G1 障4032m)https://youtu.be/SALb4VQx_eEでも強い勝ち方をしており、ここまでチェイス競走は4戦負けなし。注目の一頭だった。

 

2番人気で続いたのが1番のアホイセニョール(Ahoy Senor)

こちらはここまでチェイス競走で4戦し、G2を2勝。G1でも2着があり安定した成績。

前走はG2を快勝してここに臨んできた。

 

3番人気は6番のファロウクダレン(Farouk D'alene)。こちらもチェイス転向から4戦し、2勝2着2回という成績。前走はG2を勝利しここに臨んできた。

 

人気は非常に拮抗しており、2番のベーコンエッグ(Beacon Eage)、4番のカポダーノ(Capodanno)までの5頭が10倍を切るオッズとなっていた。

 

スタートしてまず出ていったのがアホイセニョール、2番手にロームプレースがつけ、4番手以降の集団にファロウクダレン、ベーコンエッグ、カポダーノがつける。

1週目のスタンドを通過するときには、ロームプレースが先手をとり馬群も一気に詰まってきた。変わらず2番手内にアホイセニョール。

4番手外にファロウクダレン。その後ろにベーコンエッグ、後方2頭目をカポダーノが追走。

4角回って直線を向いたところでは先頭にロームプレースが非常にいい手ごたえで直線へ。残り2障害を越えたところで2番手外にいたファロウクダレンが落馬。変わって2番手にはアホイセニョールが上がってきて最終障害を飛越。一瞬はアホイセニョールが交わすかという勢いだったものの、最後にもうひと伸びしたロームプレースが2着アホイセニョールに3 1/2馬身差を付けて勝利。2着にアホイセニョール、3着にはガイラードドゥメニル(Gaillard Du Mesnil)が入り、カポダーノが4着。ベーコンエッグは7着だった。

 

勝ったロームプレースはこれでチェイス5戦負けなし。同レースも途中からレースを引っ張り強い競馬だった。2着のアホイセニョールは2番手追走から飛越ミスもあり4番手まで後退したが、最後は盛り返して2着確保。もう少し飛越がうまくなればG1も取れそう。

 

4R Betway Quen Mother Champion Chase(G1 障3199m)

勝ち馬エナーギュメイン(Energumene)(セ8)

出馬表https://www.racingtv.com/results/uk/372041-cheltenham/16-Mar-2022/1530

映像https://youtu.be/hSPzqvEVYgI

ウィナーズエンクロージャ

https://twitter.com/hriracing/status/1504123556967419907?s=21

 

前走あまりにも好レースすぎて取り上げたSbk Clarence House Chase(G1 障3371m)https://youtu.be/v6088w8Sqnwで勝利したシシュキン(Shishkin)とエナーギュメインの再戦で注目が集まった一戦。

直前でヌーベネグラ(Nube Negra)が回避し7頭立てとなったが、今開催屈指の好メンバーによる一戦となった。

1番人気はここまで12戦11勝。チェイス競走は7戦無敗で前走エナーギュメインを破ってここに臨んできたシシュキン。唯一の敗戦も落馬によるもので実質無敗の怪物。ここでも大本命だった。

 

2番人気は上記でも紹介しているエナーギュメイン。通算成績9戦7勝でチェイスではシシュキン以外には負けておらず、ここでも逆転候補最有力とされていた。

 

3番人気はシャカンプールソワ(Chavun Pour Soi)。昨年の同レース3着馬で、この路線におけるトップクラスの実績を誇る一頭。これまでG1は6勝しており、前走はLadbrokes Dublin Chase(G1 障3459m)https://youtu.be/cDeeWydhY0wで6度目のG1制覇。現在10歳ながら衰えを感じさせない一頭。

 

4番人気以降では以前取り上げたJohn Durkan Memorial Punchestown Chase(G1 障4114m)https://youtu.be/syKZrz9DGXcにも出走していたエンヴォイアレン(Envoi Allen)昨年のチェルトナムフェスティバルのMarsh Novices' Chase(G1 障3975m)https://youtu.be/MKf9w7mea5gまで11戦無敗だった同馬。このレースで落馬、競走中止となり、続くDooley Insurance Group Champion Novise Chase(G1 障4938m)でhttps://youtu.be/vQY5BNQmEqEはレース中にリタイア。立て直してG2を勝利し、上記のJhon Durkan Memorial Punchestown Chaseが6着。そして前走久々Paddy's Rewards Club Chase(G1 障3420m)https://youtu.be/Y3ga2hp8qkEで久々のG1制覇。復権目指しての1戦だった。このほかにも昨年の同レース勝ち馬プットザケトルオン(Put The Ketlle on)、前走初の重賞制覇で勢いの乗るフナンブレシヴォラ(Funambule Sivola)、これまでG1を4勝してきており、これが引退レースとなる11歳の古豪ポリトローグ(Politologue)が出走。

 

スタート直後はエンヴォイアレンとシャカンプールソワが並ぶように進んでいったが、途中からシャカンプールソワは先手を取り2番手にプットザケトルオン、人気のシシュキンとエナーギュメインが後方からレースを進めた。レース中盤の向こう正面辺りでシシュキンは手ごたえ怪しく、前に離されていき、まさかの早々にリタイア。

 

レース中盤は6頭横並びの状態だったが、残り5障害でシャカンプールソワが落馬。5頭の争いとなり、外から楽な手ごたえでエナーギュメインが上がっていく。4角向く所でエンヴォイアレンとエナーギュメインが並ぶように飛越。ここでエナーギュメインがリードを広げ最終障害を飛越。ここから一気に引き離していき8 1/2馬身差を付け圧勝。2着にフナンブレシヴォラが入り、3着にエンヴォイアレン、4着がポリトローグ、5着がプットザケトルオンだった。

 

 

5R Glenfaeclas Chase(Cross Country)(Class2)(障6068m)

勝ち馬デルタワーク(Delta Work)(セ9)

出馬表https://www.racingtv.com/results/uk/372042-cheltenham/16-Mar-2022/1610

映像https://youtu.be/brMJ4EiPNxc

ウィナーズエンクロージャー1 https://twitter.com/racingtv/status/1504132674318909446?s=21

 

ウィナーズエンクロージャー2

https://twitter.com/hriracing/status/1504135783967514631?s=21

 

G1ではないですが、大事なレースだったので紹介。

同レースはチェルトナムフェスティバル名物クロスカントリー競走であり、今年は18.19年の英グランドナショナル(G3 障6907m)を連覇したタイガーロールの引退レースでもあった。

人気的にはG1 5勝を挙げているデルタワークとタイガーロールが人気を分けていた。

 

レース途中まで落馬が一頭もいないという馬場を考えれば素晴らしいレースが続いていたが、後半になるにつれリタイアが続出し、16頭いた内、結局完走したのは8頭。レース後半から主導権を取りに行ったタイガーロールが抜群の手ごたえで最後の直線へ。迫るのは同勝負服で同厩舎のデルタワーク。後続は離れ2頭の一騎打ちで最終障害を飛越。

 

飛越後、タイガーロールが出て決まったかに思われたが、合わせに行ったデルタワークが一気に差し切って勝利。2着にタイガーロール。21馬身後方の3着にプランオブアッタク(Plan of Attack)が入った。

同馬主、同厩舎の馬がラストランの勝利を阻止するのは複雑な気分かもしれないが、勝った馬をたたえるべきと感じた。

勝ったデルタワークはグランドナショナルにも登録しており、同じ馬主、厩舎の後継として結果を残してほしいもの。

本来は勝ち馬1頭が帰ってこれるウィナーズエンクロージャーは粋な計らいでデルタワークとタイガーロールの2頭並んで戻ってきた。同馬主、同厩舎だからこそできるこの光景には非常に感動した。タイガーロールは残念ながら敗れてしまいましたが、素晴らしいものが見れたので大満足です。

 

7R Weatherbys Champion Bumper(G1 障3298m)

勝ち馬ファサールベガ(Facile Vega)(セ5)

出馬表https://www.racingtv.com/results/uk/372044-cheltenham/16-Mar-2022/1730

映像https://youtu.be/zbkqLR6Z2dI

ウィナーズエンクロージャ

https://twitter.com/josh_myers_07/status/1505229477017702413?s=21

 

同開催唯一のナショナルハントフラットによるG1競走。

ここまで2戦2勝で前走G2を制しここに臨んできたファサールベガが1番人気。母もハードル競走のG1勝ち馬。

2番人気にはこちらも2戦無敗でここに臨んできたアメリカンマイク(Amerivcan Mike)

 

レースは直線で内から上がってきたファサールベガ、前にいたアメリカンマイクの2頭が抜け出したが、最後一気にファサールベガが突き放し3 3/4馬身差を付ける快勝でG1初制覇。2着にアメリカンマイク、3着にはジェームズゲート(James's Gate)が入った。