2022/4/17中央競馬回顧+今週の出来事

福島4R 障害未勝利(障2750m) 勝ち馬ハンター牡4(父エイシンフラッシュ)

これが障害転向3戦目となったハンター。今回は逃げの手に打って出ると最後までリードを保ち続け7馬身差の圧勝。これが平地と障害通じての初勝利となった。

あまりほらを吹いてもいいことが起こるためしがないですが、個人的には重賞取ると思っています。

 

阪神11R アンタレスS(ダ1800m) 勝ち馬オメガパフューム牡7(父スウェプトオーヴァーボード)

引退を発表しながら一転して現役続行を表明したオメガパフュームの今季初戦。

グロリアムンディ、バーデンヴァイラーと骨っぽいメンバーが揃い、斤量も59kgという条件もあり2番人気に収まったが、レースは後方待機から粘るグロリアムンディをきっちり捉え切り勝利。7歳となったが衰え知らずの同馬が東京大賞典5連覇に向けて好発進を切った。

注目のバーデンヴァイラーは大きく大敗を喫した。これまでスローペースでのレースで強い競馬をしてきたが、逃げれない展開やハイペースに巻き込まれたこともあり大敗。

今の同馬の弱い所がはっきりと露呈した。好走条件になればまた巻き返してくれるだろう。

 

中山4R 3歳未勝利(芝2200m)勝ち馬キングズパレス牡3 (父ドバウィハイツ)

これが4戦目となったキングズパレスが道中後方待機から4角手前で一気に進出、直線も勢いはおとろえず押し切っての快勝。良血馬が待望の初勝利を挙げた。

まだ粗削りなレースしたできない馬ではあるがもう少し器用さが出てくれば中々いい所まで行きそう。

本格化は秋以降となりそうではあるが、楽しみな一頭。

 

中山5R 3歳1勝クラス(ダ1800m)勝ち馬ペイシャエス牡3 (父エスポワールシチー)

前走伏竜Shttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438077338053

でデリカダ、ノットゥルノ相手に差のない競馬をしたペイシャエス

伏竜Sは高評価していたが、ペイシャエスと差のない競馬だったのが引っ掛かっていたが、ペイシャエスも強いことが証明されたレースとなった。

前走まではぱっとしないレースをしていた馬ではあるが、別馬のようなパフォーマンスで2番手追走から圧勝だった。やはり伏竜Sはハイレベルだったと再認識できた。

 

中山11R 皐月賞(G1)(芝2000m)勝ち馬ジオグリフ牡3 (父ドレフォン)

レースは先団追走のジオグリフが外伸び馬場と展開を読み切った福永騎手の好騎乗で勝利。2歳時から評価されながら朝日杯、共同通信杯と連敗で評価を落としていたが、ここで改めて力があることを示して見せた。ドレフォン産駒はこれが初年度産駒ながらクラシック勝ち馬を輩出となる。

2着はイクイノックスが入り、後方から追い込んできたドウデュースが3着、内を通ったダノンベルーガが4着、レースを作ったアスクビクターモアが5着だった。

勝ったジオグリフは共同通信杯2着からの参戦。近年はこのレースをステップにする馬の本番での好走が非常に目立っており、今年も1.4着を確保した。

ちなみに共同通信杯で57kgを背負い連対したのはゴールドシップイスラボニータ、アドマイヤマーズ、ジオグリフの4頭でいずれも春にG1を制した。

来年以降も57kgを背負った共同通信杯で連対した馬は注目したい。

ちなみに朝日杯時には喉鳴りの影響で朝日杯に行ったとか説明したような気がしますが、ドレフォン産駒なのでマイルの方がいいという馬主の判断だったらしいです()

 

2着イクイノックスは東スポ杯2歳S以来5カ月ぶりの実戦というローテ。

異例のローテにも関わらず2着確保と力は見せた。

初めからここは叩きというような使い方をしているので次でも逆転も大いにあるだろう。

 

3着ドウデュースは後方から上がり33.8で猛追するも3着。前走前にいって不利もあったとはいえ案外だったこととハイペース読みもあって思い切った後方待機だったが、結果的にはデシエルトは立ち遅れ、ビーアストニッシドも逃げずスローでレースが進み、差し届かなかった。正直これほど切れる馬だったのかというのが個人的には驚きだったが、武騎手も認めてるように結果的にはもう少しまで運べれば...という最後の脚だった。

ダービーは距離不安もあり、ここが全力だっただけに次はどうかという所ではあるが、この走りなら本番も楽しみ。

 

4着ダノンベルーガはとにかく枠に泣いた。外が伸びる馬場で終始内で立ち回ることとなり、戦前から言われていた右回り不安も多少は影響あったと思われる。

大多数の意見としてダービーはイクイノックス、ダノンベルーガが争いになるだろうという意見があるが、個人的にも共同通信杯のように左回りで爆発するだろうと思う。

 

5着アスクビクターモアは完璧に運べたがこれくらいの馬だろうという感じ。

現状G1ではワンパンチ足りないイン粗油でもう一つ成長が欲しい。中山で良績があるように東京変わりがいいとは思えない。

 

大敗組だと13着にキラーアビリティは敗れた。

スタートの劣勢だったのは仕方ないにしても、そこから腹くくって後ろまで下げ切り、外に出さずポジションを取りに内に入っていった時点で負けが確定したような乗り方だった。

なぜ外伸び馬場で鞍上が終始内にこだわったのかは不明ですが、状態も仕上がり切ってなかったようなコメントもありましたし次に期待という所です。

 

結果的には混戦模様といわれながら、上位人気で決着し、大きく勢力図は変わらなかった。ここから前哨戦を踏まえてどれだけ逆転の可能性を持つ馬が現れるか。

 

 

 

今週の出来事

皐月賞はジオグリフ(牡3)が勝利

ダートグレード5勝のグリム(牡7)が中央登録抹消→地方移籍

カナダを拠点に活躍している木村和士騎手がカナダの最優秀騎手賞を受賞

03年の名古屋大賞典を含む重賞2勝馬マルカセンリョウ(牡24)が亡くなる

 

 

メーカーズマークマイル(G1)米4歳以上芝1600m    
勝ち馬シールズスパイト(Shirl's Speight)(牡5)    
映像https://youtu.be/MSg7Z35JGBk
8頭立てながら10倍以下が6頭という大混戦だった同レース。
レースも最後は3頭がきわどい着差でのゴールとなったが、最後は後方待機のシールズスパイトに軍配。
同馬はカナダ調教馬で現在もカナダの厩舎に所属しながらアメリカのレースを転戦しており、今年2月にアメリカのG3タンパベイSで重賞初制覇。ここはタンパベイSに続く重賞連勝で初G1制覇となった。

 

ジェニーワイリーS(G1)米3歳以上芝1700m    
勝ち馬リーガルグローリー(Regal Glory)(牝6)    
映像https://youtu.be/SW-5dhRWwDg
人気は昨年11月のメイトリアークShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438040271503

を制したリーガルグローリーと昨年10月のQE2世チャレンジShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438021192744

を制したシャンティサラ(Shantisara)
の2頭が一騎打ちの様相。
レースでは2番手からリーガルグローリーが追走し、その後ろ3番手インからシャンティサラがレースを進める。
直線ではリーガルグローリーが外から先頭に立つと、その内からシャンティサラが勢いよく迫ってきて一瞬変わるかに思えたが、
並びかけようとするところでリーガルグローリーがもうひと伸びを見せ勝利。シャンティサラを下しこれがG1 2勝目となった。
                                                        
                
オールエイジドS(G1)豪2歳以上芝1400m    
勝ち馬カスカディアン(Cascadian)(セ7)    
映像https://youtu.be/rvhd7jotH0A
人気は今年3月にG1を2連勝したフォビドゥンラブ(Forbidden Love)、前走アローフィールドSでモーリス産駒マズ(Mazu)の2着に入ったインザコンゴ(In The Congo)などが集めた。
レースでは先頭集団でレースを運んだフォビドゥンラブが先頭で直線を迎え、手応えよく押し切るかに思えたが、後ろからトーファネ(Tofane)が一気にかわして先頭に立つ。
これで勝負あり化に思えたが、中団インからレースを運んだゴドルフィン勝負服のカスカディアン(Caascadian)が一気に差し脚でトーファネを捉えて先頭でゴール。
これが今シーズン12戦目となった同馬だが、昨年4月以来久々のG1制覇となった。
なお人気のフォビドゥンラブは8着、インザコンゴは9着に敗れた。

 

シャンぺンS(G1)豪2歳芝1600m    
勝ち馬シーズエクストリーム(She's Extreme)(牝2)    
映像https://youtu.be/P3XFgQofi4w
人気はここまでG1連勝中のファイアバーン(Fireburn)
ここまでゴールデンスリッパーhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438076039365、イングリスサイアーズhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438079595105と連勝しており、ここで勝てば10年ぶりの2歳3冠ということで注目が集まったレース。    
レースは対抗格のシーズエクストリームが逃げファイアバーンは4番手からの追走。
1600mのレースにしてはゆったりとした流れでレースが進み最後の直線へ。
逃げるシーズエクストリームに一頭後ろからファイアバーンが迫っていき前へと差を詰めていくが、なかなかその差は詰まらず結局シーズエクストリームが
押し切ってG1初制覇。ファイアバーンは猛追も届かず2着に敗れた。
勝ったシーズエクストリームはゴールデンスリッパーは人気を裏切り7着、前走イングリスサイアーズもファイアバーンの2着。
2月のG2でもファイアバーンの2着と3度ファイアバーンに敗れており、4度目の対戦にしてついに先着して見せた。
ファイアバーンの負けはしたが1200m、1400m、1600mと距離を伸ばしてきてもいい走りを続けており、まだ距離は伸びても大丈夫そうな感じ。
血統的には晩成なので、アナモーのような活躍を3歳でもしてほしい所。