2022/7/3中央競馬回顧+今週の出来事

小倉9R 国東特別(芝2000m) 勝ち馬ガイアフォース牡3(父キタサンブラック)

道中2番手追走から追走していたガイアフォースが4角待たずして先頭に立つと、そのまま押し切って7馬身差の圧勝。レコードのおまけつきで2勝目を飾った。

これが4戦目となった同馬だが、新馬戦がドウデュースとクビ差の2着など能力は間違いない一頭。前走はスローペースを差し損ねたが、ペースが流れ持久力勝負となった同レースはかなり強い印象のレースとなった。馬場が速く前残りのレースが続いたため、着差と時計はおまけみたいなものだが、それでも2着サクセスドレーク相手に7馬身つけるのは大したもの。菊花賞戦線で非常に楽しみな存在。

 

新馬評価 1~6段階で表示

福島1Rグラニット(父ダノンバラード)3

福島5Rフロムナウオン(父モーリス)4

福島6Rチカポコ(父ブラックタイド)2

小倉5Rアリスヴェリテ(父キズナ)4

小倉6Rロンドンプラン(父グレーターロンドン)5

函館1Rシンゼンイズモ(父エピファネイア)2

函館5Rシーウィザード(父ビーチパトロール)3

 

小倉6Rはロンドンプランの勝利でグレーターロンドン産駒初勝利。距離は伸びてもよさげで先々が楽しみな一頭。結構いい所までいくんじゃないかと思います。個人的には重賞クラス。

 

函館5Rはシーウィザードが勝利しビーチパトロール産駒初勝利

 

今週の出来事

16年東京大賞典勝ち馬で種牡馬として活躍していたアポロケンタッキー(牡10)が亡くなる

豪で種牡馬として16頭のG1馬を輩出したノットアシングルダウト(Not A Single Doubt)(牡21)が亡くなる

00年朝日杯FS勝ち馬メジロベイリー(牡24)が老衰で亡くなる

19年阪神JF勝ち馬レシステンシア(牝5)が左前第一指骨折で全治3ヵ月

宝塚記念を回避したオーソリティ(牡5)が右第三中手骨骨折

19年皐月賞2着のヴェロックス(牡6)が引退→乗馬入り

21年阪神JF2着のラブリイユアアイズ(牝3)が引退→繫殖入り

09年白山大賞典勝ち馬アドマイヤスバル(牡19)が亡くなる

18年ステイヤーズステークス勝ち馬リッジマン(牡9)が中央登録抹消→地方移籍

21年のヴェルメイユ賞を制したティオーナ(Teona)(牝4)が引退

帝王賞はメイショウハリオ(牡5)が勝利

 

エクリプスS(G1)英3歳以上芝1990m    
勝ち馬ヴァデニ(Vadeni)(牡3)    
映像 https://youtu.be/mfB6XWCsz0M

6頭立てながら豪華メンバーが揃ったレース

人気順では5連勝で挑んだPOWで2着に入ったベイブリッジ(Bay Bridge)、前走仏ダービーを圧勝したヴァデニ、無敗で挑んだ英2000ギニー2着の後、前走愛2000ギニーを制し距離を伸ばしてきたネイティブトレイル(Native Trail)、昨年同レース3着馬でこれまでG1を3勝しているミシュリフ(Mishriff)、前走タタソールズGCで初のG1制覇を決めたアレンカー(Alenquer)、ドバイターフを連覇したロードノース(Lord North)の順

レースはアレンカーが先手を取り、2番手インにロードノース、外にベイブリッジベイブリッジの後ろにネイティブトレイル、最後方からミシュリフ、ヴァデニが並んで追走。ペースは少頭数ながら流れ一団で直線へ。1度は6頭が横並びに近い形で並ぶほど拮抗した争いだったが、残り200mを切ったあたりで一気に大外からヴァデニが先頭へ。並ぶようにネイティブトレイルとロードノースが食い下がり、ヴァデニの外から切り返して延びてきたミシュリフが猛追してきたところがゴール。

結果ヴァデニがミシュリフをクビ凌ぎきっての勝利。3着にネイティブトレイルが入り、4着にロードノース、5着にベイブリッジ、6着がアレンカーとなった。

勝ったヴァデニは仏ダービーからG1連勝。仏調教馬による同レース制覇は62年ぶりの快挙。アガカーン殿下所有による英国G1制覇は16年英ダービーハーザンド以来となった。

鞍上スミヨン騎手は10ハロンがいいと評価し愛チャンピオンを選択肢としてあげた。

なお同騎手はレース入線後の斜行により12日間の騎乗停止処分が下った。

 

 

独ダービー(G1)独3歳牡馬、牝馬芝2400m    
勝ち馬サンマルコ(Sammarco)(牡3)    
映像https://youtu.be/hvQ6dIYqNZ0

レース前にラチがゲートに食い込み修復作業を行っていた影響で30分ほど発走が遅れた同レース。レース前のグダグダとは対照的にレースは3頭による大接戦のゴール。

内、中、外大きく広がったが、一番内のサンマルコがしのぎ切って勝利。大外からすごい脚で追い込んできたシュヴァルツァペーター(Schwarzar Peter)が2着、3着にFデットーリ騎手騎乗のソームーンストラック(So Monnstruck)が入った。

1.2.3着馬はくしくも前哨戦の1つである前走ウニオンレネンによる1.2.3となった。

   

 

サンクルー大賞(G1)仏4歳以上芝2400m    
勝ち馬アルピニスタ(Alpinista)(牝5)    
映像https://youtu.be/5OefRVlZ2eU

人気は昨年の愛ダービーからG1を3連勝したハリケーンレーン()が圧倒的な支持を集めていた。

道中は3番手外辺りを追走していたハリケーンレーンだったが、直線で早々手応えがなくなり失速。その後ろにつけていた牝馬のアルピニスタが外から突き抜けて快勝。

これで昨年からG1を含む6連勝。G1は4連勝となった。

昨年はベルリン大賞にて凱旋門賞を制したトルカータタッソを撃破するなど、どさ周り要因というイメージだが、仏でもやれることを証明してみせた。ハリケーンレーンはまさかの8着大敗。

 

ドワイヤーS(G3)米3歳ダ1600m    
勝ち馬チャージイット(Charge It)(牡3)    
映像  https://youtu.be/msAnmFjyCfw

前走ケンタッキーダービー17着と大敗を喫したチャージイットがドワイヤーSに出走。

道中は2番手追走から直線楽に抜け出すと大きく差を広げていき23馬身ぶっちぎって大楽勝。前走の大敗から見事な立て直しとなった。

4月のフロリダダービーでホワイトアバリオの2着がある同馬だがマイルに短縮し大きく一変した。次走は7/30のジムダンディSか8/27のトラヴァーズS辺りを示唆しているということ。なお当記事作成者は本馬をベルモントS勝ち馬だと謳っておりました()

 

ジョンAネラッドS(G2)米4歳以上ダ1400m    
勝ち馬ライフイズグッド(Life Is Good)(牡4)    
映像  https://youtu.be/FZRKwNivjtU

前走ドバイWCで4着と敗れて以来のレースで復権を誓うライフイズグッドとカーターHを制し満を持してフライトラインに挑むの完敗の3着となったスピーカーズコーナー(Speaker's Corner)の2頭による注目カード。

スタート後から2頭並走のような形で引っ張っていき、内のライフイズグッドが先手を取り、2番手にスピーカーズコーナーが付ける。3.4コーナーでスピーカーズコーナーの手応えが怪しくなってきているのに対して楽な手ごたえのまま直線に入ったライフイズグッドが余力たっぷりのレースぶりで、最後までムチは使わず押し切り勝ち。

2着スピーカーズコーナーに5馬身差を付ける完封劇で復活をアピールした。

次走は8/6のホイットニーSを予定しているとのこと。

 

 

ランカシャーオークス(G2)英3歳以上牝馬芝2400m    
勝ち馬フリーウインド(Free Wind)(牝4)    
映像  https://youtu.be/C90YIHXh9TM

前走9月のパークヒルフィリーズS以来の一戦となったフリーウインド

道中は5番手イン追走から直線も内ラチから抜け出そうとするも前が開かず。

外に切り返す大きなロスがありながらも最後は昨年の英チャンピオンフィリー&メアズSを制したエシャーダ以下を突き放し完勝。昨年からこれで重賞3連勝。牝馬戦線に注目の一頭が現れた。牝馬相手ならG1でも有力の一頭。