2022/8/14中央競馬回顧+今週の出来事

小倉6R 3歳以上1勝クラス(芝2000m) 勝ち馬エグランタイン牝3(父キズナ)

前走ラリュエルが制した1勝クラスで名前を挙げたエグランタイン、今回は前走とは打って変わって先行策での競馬であったが、2番手追走から楽々抜け出して完勝だった。

今年4月に15番人気で未勝利を勝ったような馬だったが、別馬のように休養明けの前走からよくなって帰ってきた。小倉があっているだけの可能性も現状は否めなくもないが今開催が終わった後どれだけやれるか注目。レースは前走ほどではないですが、ポジションをとってもいい競馬が変わらずできるのが分かったのは収穫。

 

小倉10R 不知火S(3歳以上3勝クラス)(芝1800m) 勝ち馬エスコーラ牡4(父ディープインパクト)

前走から9ヵ月ぶりのレースとなったエスコーラが4.5番手辺りの追走から直線外に持ち出されじわじわと差を詰めていくと最後は一頭抜けきっての勝利。これで未勝利から4連勝でOP入りとなった。

久々の一戦であり、余裕のこしの印象であったが、中団から脚を溜め競馬を覚えさせるような乗り方をしていたのが印象的だった。OPクラスでも引き続き期待したい。

 

札幌10R 藻岩山特別(3歳以上2勝クラス)(芝2000m) 勝ち馬ドゥラドーレス牡3(父ドゥラメンテ)

道中は後方待機のドゥラドーレスが直線馬群を切り裂くように伸びてきて、最後は2着に2 1/2馬身差を付けて完勝。時間はかかったがようやく2勝クラスを突破した。

さすがに前走ほどのスローにならなければ...というレースぶりで枠は心配だったが、さすがにこのクラスでは機動力が違った。

重賞に出てこなければいけない馬だけにこのクラスではさすがに役者が違った。


新馬評価 1~6段階で表示

新潟3Rリバーラ(父キンシャサノキセキ)3

新潟5Rヒシルリアン(父キズナ)4

小倉1Rオバケノキンタ(父マクフィ)2

小倉2Rロードラディウス(父ドレフォン)4

小倉5Rバルサムノート(父モーリス)4

札幌1Rキガン(父ダイワメジャー)2

札幌5Rアスクメークシェア(父ロードカナロア)3


今週の出来事

20年青葉賞2着のヴァルコス(牡5)が引退

95年最優秀ダートホースに選ばれたライブリマウント(牡31)が亡くなる

07年スプリングS勝ち馬フライングアップル(牡18)が亡くなる

22年東海S等重賞3勝のスワーヴアラミス(牡7)が中央登録抹消→大井競馬へ移籍

16年朝日杯FS3着を含む重賞3着内9度の実績を持つボンセルヴィーソ(牡8)が引退

 

20年英チャンピオンスプリントSの勝ち馬グレンシール(セ8)が引退

21年時に2歳G1を2勝しているエンジェルブルー(Angel Bleu)(牡3)が脚の故障により年内休養

 

 

ビヴァリーDS(G1)米3歳以上牝芝1800m    
勝ち馬ダリカ(Dalika)(牝6)    
映像https://youtu.be/RE1VOkNdV9Y

5頭立てながら割れたオッズとなった同レースは逃げた最低人気のダリカが直線一旦2番手にいたプリンセスグレース(Princess)に一度は前に出ながらも再度差し返して勝利。同馬はもともと欧州で出走していたが、19年に米に移籍。前走ダイアナSは5着から巻き返して昨年7月以来の重賞2勝目でG1初制覇となった。

なお、同レース勝ちタイムは93年のトラックレコードを0.03秒を上回りレコード更新となった。

 

フォスターデイヴH(G1)米3歳以上芝1600m    
勝ち馬カサクリード(Casa Creed)(牡6)    
映像https://youtu.be/FVXH4Pl9wTo

人気の中心は現在G1連勝を含む4連勝中で牝馬マイル路線の中心的存在であるリーガルグローリー(Regal Glory)、ここまでは牝馬限定戦を中心に使い続けていたが、牡馬にぶつけてきた。人気も1倍台と抜けた人気。これに今年4月にメーカーズマークマイルSで2着に入り、前走G3を制しここに挑んできたマセン(Masen)、更に前走6月のジャイプールSを連覇しここに臨んできたカサクリードが続いた。

スタート後は人気薄のフロントランザフェド(Front Run The Fed)がレースを引っ張りマセンは2番手外、その後ろから緑の勝負服リーガルグローリーが続き、離れた最後方からカサクリードが運んだ。

3.4角で馬群が固まってきて直線を迎えると、こちらも人気のないゲットスモーキン(Get Smokin)が押切りを図ったが、外から人気3頭が接近。3頭横並びの一番外から勢いよく前を捕まえ切ったカサクリードが前を飲み込んで快勝。2着になんとかリーガルグローリーが入り、3着にはマセンが入った。

勝ったカサクリードは前走ジャイプールSに続きG1連勝。  

 

アーリントンミリオン(G1)米3歳芝1800m    
勝ち馬サンティン(Santin)(牡4)    
映像https://youtu.be/CJ5hcZ8CTE0

アーリントン競馬場が閉鎖されてたことによりチャーチルダウンズ競馬場に場所を移して施行されたアーリントンミリオン

レースは今年5月にターフクラシックを制したサンティンが2番手外から逃げたスムーズライクストレート(Smooth Like Strait)を終始マークするようについていくと、直線で前を交わし切ると押し切って勝利。前走マンハッタンSは6着と敗れたものの見事な巻き返しとなった。

2着には逃げたスムーズライクストレートが残し離された3着にはセイクリッドライフ(Sacred Life)、人気を集めたセットピース(Set Piece)は4着に敗れた。

 

ベルリン大賞(G1)独3歳以上芝2400m    
勝ち馬レベルスロマンス(Rebel's Romance)(セ4)    
映像https://youtu.be/W-HpacQV_Qo

レースはかなり割れた人気オッズで大混戦模様だったが、英からの遠征馬レベルスロマンスが大外から見事の差し脚を見せて快勝。3連勝でG1初制覇となった。

昨年3歳時はサウジダービー4着の後UAEダービーを勝利するなどダートを主戦に走っていた同馬だが、今年2戦はダートで結果が出ず芝に転向。6月のリステッドを勝利し前走G3も勝利すると勢いそのままにG1も奪取して見せた。  

 

ジャックルマロワ賞(G1)仏3歳以上牡馬、牝馬芝1600m    
勝ち馬インスパイラル(Inspiral)(牝3)    
映像https://youtu.be/xGyUSwsvtwk

馬券発売がされたこともあり、大きな注目を集めていた同レース。

現地ではコリーバス(Coroebus)が抜けた人気であったが、日本ではインスパイラルが最終的には1番人気の支持を集めた。前々走の今年初戦であったコロネーションSは圧巻のパフォーマンスであったが前走はまさかの2着。復権を喫しての一戦となった。

2.9倍のインスパイラルに続いたのが英2000ギニー、セントジェイムスパレスの覇者コリーバス。本来はサセックスSを予定していたが一頓挫あったここに出走してきた。

10倍を切るオッズでは前走ファルマスSでインスパイラルを撃破したプロスパラスボヤージ(Prosperous Voyage)、4か国でG1を制し、前走POWを制したステートオブレスト(State Of  Rest)、無傷の3連勝で初のG1挑戦となった地元仏のエレヴァン(Erevann)、そしてサセックスS4着からの連戦となったバスラットレオンが続いた。

レースはポーンと好スタートを切ったバスラットレオンが引っ張り、ステートオブレスト、オーダーオブオーストラリア(Order Of Australia)などが続きインスパイラルは中団、コリーバスは後方からレースを運んだ。

残り600mを切ったあたりからペースが上がり400mを切ったあたりでは上位組が一気に伸びてきた。その中でも比較的後方にいた組の脚色が目立ち、ラチ側からまずインスパイラルが伸び、更に外から人気薄のライトイファントリー(Right Infantry)、内からはエレヴァンが伸びてくる。最後は3頭の争いとなったが、真ん中のインスパイラルが2頭をわずかに凌ぎゴール。前走2着からの巻き返しで見事な勝利。2着にはジャンプラ賞でも穴をあけてテネブリズムの2着に入ったライトイファントリーがまたしても突っ込んできて2着確保。3着に地元のエレヴァンが入り、4着にオーダーオブオーストラリア、5着にコリーバス、6着プロスパラスボヤージ、7着バスラットレオン、8着がステートオブレストという結果になった。勝ったインスパイラルはこの後QE2世Sに直行の予定とのこと