2022/9/4中央競馬回顧+今週の出来事

新馬評価 1~6段階で表示

新潟1Rガルムキャット(父ハーツクライ)3

新潟2Rノーブルラン(父ワールドエース)4

新潟5Rテンカノギジン(父エピファネイア)4

新潟6Rコーパスクリスティ(父エピファネイア)3

小倉2Rペースセッティング(父ショーケーシング(Showkasing))5

小倉5Rトーアライデン(父マインドユアビスケッツ)3

小倉11R小倉2歳S(G3)ロンドンプラン(父グレーターロンドン)5

札幌1Rトップナイフ(父デクラレーションオブウォー)4

札幌2Rショーモン(父マインドユアビスケッツ)3

札幌9Rすずらん賞(OP)コスモイグローク(父ジョーカプチーノ)3

 

小倉2Rはデビュー2戦目となったペースセッティングが逃げて3馬身差を付ける快勝。前走は出遅れもあり、差し届かず2着と敗れたが今回はスタートを決めるとそのままスピードの違いで押し切って見せた。

単純な比較だが、メインの小倉2歳Sよりも時計は早く伸びしろ十分といったレース内容であった。あまり距離が伸びてよさそうな印象は受けないが、調教師が短距離育成のスペシャリストなだけにこれからの成長も含め期待。

 

小倉11R小倉2歳Sはスタートで大出遅れをかましながらも直線では詰まりながらも馬群をこじ開けてきたロンドンプランが豪快に差し切って勝利。新馬からの連勝となった。

レース前に蹄鉄打ち直しがあるなど色々とあった同馬だが勝ち方はインパクトのある勝ち方だった。上がりも抜けており先々な楽しみなレース内容。

デビュー戦でも書いたがもう少し距離はあっても問題なさそうな印象があるので今後に注目したい。


今週の出来事

17年チャレンジC勝ち馬サトノクロニクル(牡8)が引退

18年京成杯セントライト記念勝ち馬ジェネラーレウーノ(牡7)が引退

04年に史上2頭目の秋古馬3冠を達成したゼンノロブロイ(牡22)が亡くなる

08年エリザベス女王杯勝ち馬リトルアマポーラ(牝17)が今年6月に亡くなっていたとの報

2022凱旋門賞の馬券発売が決定

コリアスプリントに参戦した日本のラプタス(セ6)は2着

コリアカップに参戦した日本のセキフウ(牡3)は3着

 

21年BCジュベナイル勝ち馬コーニッシュ(Corniche)(牡3)が引退、アッシュフォードスタッドで種牡馬入り

22年POWなどG1を4勝しているステートオブレスト(State Of Rest)(牡4)が前走ジャックルマロワ賞8着を最後に引退、愛ラスバリースタッドで種牡馬入り

21年CCAオークス勝ち馬マラクジャ(Maracuja)(牝4)が引退

 

 

ジョッキークラブGC(G1)米3歳以上ダ2000m    
勝ち馬オリンピアド(Olympiad)(牡4)    
映像https://youtu.be/ZmELphgsGT4

人気は重賞4連勝で挑んだ前走8月のホイットニーSでライフイズグッドの4着と敗れた以来のレースとなったオリンピアド(Olympiad)、昨年12月のシガーマイルHhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438043106081の勝ち馬で前走オリンピアドが勝利した7月のスティーブンフォスターS(G2)2着以来の一戦となったアメリカンレヴォリューション(Americanrevolution)の2頭が人気を分ける形に。

レースでは逃げたタックス(Tax)を3角で早々2番手にいたオリンピアドが競り落として先頭に立ち、その外3番手にいた5番のアメリカンレヴォリューションも合わせるように上がってきて直線へ。

直線に入ってもオリンピアドがアメリカンレヴォリューションに対して差を詰めさせず最後までしのぎ切り2馬身を付ける快勝でG1初制覇。2着には前走に続きアメリカンレヴォリューションがまたもオリンピアドの2着となり、3着には3番人気のファーストキャプテン(First Captain)が追い込み、人気順での決着となった。

 

パシフィッククラシック(G1)米3歳以上ダ2000m    
勝ち馬フライトライン(Flightline)(牡4)    
映像https://youtu.be/yVtPCJ9BsKc

このレースは何といってもフライトラインの出走に注目が集まった。

ここまで4戦全勝、デビュー早くから注目を集めており2戦目の条件戦https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=26006613805165433で一気に注目が集まった同馬、3戦目のG1初挑戦となった昨年12月のマリブShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438051812523を11 1/2馬身差で勝利すると、今年初戦となった6月のメトロポリタンHhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438101622072もスタートで後手を踏みながら6馬身圧勝。オッズも1.3倍と圧倒的な支持を集めていた。

不安点としてはデビュー戦、2戦目は1200m、3戦目が1400m、4戦目が1600m、そしてここが2000mと一気の距離延長がどうなるかに注目が集まった。

フライトラインに続いたのが、3月のドバイワールドカップ勝ち馬https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438077338065で前走サンディエゴH(G2)2着からの参戦となったカントリーグラマー(Country Grammer)、さらにそのサンディエゴHでカントリーグラマーを撃破したロイヤルシップ(Royal Ship)、今年3月のサンタアニタHhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438069827786の勝ち馬で前走G2カリフォルニアンSで2着のエクスプレストレイン(Express Train)、そのカリフォルニアンSを制したスティレトボーイ(Stilleto Boy)辺りが続いた。

レースはスタート後、譲り合いのような形となり押し出されるように1番とエクストラホープ(Exxtra Hope)が先手を取り、外から並ぶようにフライトラインが2番手から追走した。

残り800m辺りから早々エクストラホープを潰しフライトラインが先頭に立つと、ここからグングンと差を広げていき4角前にして10馬身近い差を付けて直線へ。

直線に入っても差は詰まる所か広がる一方。鞍上Fプラ騎手は軽く追う程度で後ろを見る余裕もありながら差は開いていき衝撃的な着差を付けてゴール。

最終的には2着カントリーグラマーに着差19 1/4馬身を付けての大楽勝。通算成績を5戦5勝とした。

勝ったフライトラインのタイムは1:59.28で03年のキャンディライドの1:59.11に次ぐレース史上2位のタイム。03年のレースを見て頂ければわかるが、キャンディライドはメダグリアドーロとびっしり叩き合ってのタイムに対してフライトラインは流してこのタイムだから恐れ入る。そしてここまで5戦でつけた着差は60馬身と衝撃の数字。距離不安を一蹴するどころか歴史的名馬クラスの馬であることをまざまざと見せつけるレース。バーイード同様、このクラスの競争馬をリアルタイムで見れていることを誇りに思いたい。

一番のこの馬の不安点は怪我の不安があるため、BCクラシックにはまず無事に出走してきてほしい所。

 

スピナウェイS(G1)米2歳牝ダ1400m    
勝ち馬リーブノートレース(Leave No Trace)(牝2)    
映像https://youtu.be/BxgKJd9esA4

いよいよ米2歳G1も本格的に始動

同レースは道中2番手にいたリーブノートレースが人気を集めていたワンダーホイール(Wonder Wheel)を最後までしのぎ押し切り勝ち。デビュー2連勝でG1制覇を決めた。

父は2歳4月にデビューし、翌3歳ではウッドメモリアルSを制したアウトワーク(Outwork)

 

バーデン大賞(G1)独3歳以上芝2400m    
勝ち馬メンドシノ(Mendocino)(牡4)    
映像https://youtu.be/zuAJUcTiXyY

最終的には4頭立てとなった同レース。

注目は2頭が集めており、昨年の同レース勝ち馬で前走キングジョージ2着からの参戦となったトルカータタッソ(Torquator Tasso)、今年は昨年と同じくバーデン経済大賞から始動し、昨年と同じく6着、前々走ハンザ賞も昨年と同じく1着で連覇、前走キングジョージは2着からの参戦。昨年はベルリン大賞2着からの参戦で昨年と全くおなじ着順で同レースに挑んできた。

これに続いたのが今年の独ダービーhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889893529435で前走ダルマイヤー大賞https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889902629951も勝利しG1連勝中の3歳馬サンマルコ(Sammarco)、この2頭が大きな注目を集めた。

また、人気は離されたが3番人気のアルターアドラー(Alter Adler)は2走前にトルカータタッソを撃破、最低人気のメンドシノも昨年バイエルン大賞でアルピニスタの2着と不気味な存在。

レースはかなりゆったりとしたペースで流れ、アルターアドラーが引っ張り、2番手からトルカータタッソ、3番手からサンマルコ、最後方からメンドシノの隊列。

直線向くと一気に各馬外まで寄せていきながらのたたき合い。

コーナーワークでサンマルコが一度先頭に立ったが、ここからトルカータタッソも激しく抵抗、更には一番外からメンドシノも上がってきて3頭の熾烈なたたき合い。最後はトルカータタッソ、メンドシノの2頭に絞られてが、一番外のメンドシノがトルカータタッソをアタマ差差し切ってのゴール。

4歳にしてG1初制覇となった。スローペースに泣いたトルカータタッソは惜しくも2着、3歳馬のサンマルコが3着、4着にアルターアドラーとなった。

勝ったメンドシノは本来トルカータタッソに騎乗予定だったピーチュレク騎手が騎乗、契約馬主の関係で乗り替わりとなり同馬に騎乗することになったが、自らの好騎乗でトルカータタッソを撃破してみせた。

なお、メンドシノは凱旋門賞に出走予定で引き続きピーチュレク騎手で出走予定とのこと、また、トルカータタッソも今回に続きデットーリ騎手で凱旋門賞へ。3着のサンマルコは内容次第で凱旋門賞へとのことだったが、出否はまだ未定。

なお、こぼれ話だが、2着トルカータタッソに騎乗したデットーリ騎手はムチの使用制限オーバーにより騎乗停止を取られ凱旋門賞前日の10/1までの騎乗停止処分となった。

 

スプリントC(G1)英3歳以上芝1200m
勝ち馬ミンザール(Minzaal)(牡4)    

映像https://youtu.be/sfiJiK9WeSQ

10倍を切っていたのは5頭でまずはネイヴァルクラウン(Naval Crown)今年6月のプラチナジュビリーの勝ち馬https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438102267116で前々走ジュライCが2着、前走モーリスドゲスト賞が5着からの参戦

これに続いたのがミンザール、プラチナジュビリーは13着と大敗したものの、前々走のG3を快勝し前走モーリスドゲスト賞がハイフィールドプリンセスの2着、ここまでG1では2着1回、3着2回と惜しいレースが続いており初G1制覇へ大きく期待が高まっている。

3番人気タイは3頭並び、前走ナンソープSでハイフィールドプリンセスの3着に入った昨年同レース勝ち馬エマラーティアナ(Emaraaty Ana)、モーリスドゲスト賞4着のローハーン(Rohaan)、更には昨年同レース5着のアートパワー(Art Power)が続いた。

レースは横一線の馬群のど真ん中から狭い所を割って伸びてきたミンザールが一気の脚で先頭に立つと、あっという間に後続を離していき3 3/4馬身を付ける完勝でG1初タイトル奪取。非常に強い内容での勝利となった。

離された2着にはエマラーティアナが入り、3着にローハーン、アートパワーは8着、ネイヴァルクラウンは11着と大敗した。

勝ったミンザールはこの後、英チャンピオンスプリントに出走予定。ハイフィールドプリンセスへリベンジなるか。

 

ムーランドロンシャン賞(G1)仏3歳以上芝1600m        
勝ち馬ドリームルーパー(Dreamloper)(牝5)    

 

やや割れたオッズではあったが1番人気は4月の英2000ギニーhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438089604864、6月のセントジェイムスパレスShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438102267116と連勝したコリーバス(Coroebus)、前走ジャックルマロワ賞は一頓挫あった影響か5着と敗れたが、間隔を開けずしてここに挑んできた。

これに20年のQE2世S勝ち馬で現在連勝中復活気配漂うザレヴェナント(The Revenant)、20年BCマイル勝ち馬で前走ジャックルマロワ賞は4着、この路線ではお馴染みのオーダーオブオーストラリア(Order of  Australia)、今年5月のイスパーン賞を制したドリームルーパーhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438097084634が続いた。

レースは直線で進路を外に持ち出したコリーバスが崩れるように落馬するアクシデント、競走自体は2.3番手にいたドリームルーパーが2着オーダーオブオーストラリアに5 1/2馬身を付ける圧勝でG1勝利となり、2着にオーダーオブオーストラリア、3着にザレヴェナントが入った。

レース中止となったコリーバスが残念ながら損傷が大きく予後不良の診断が下った。