2021/4/3中央競馬回顧

4/3から気になったレース紹介

 

中山5R 3歳未勝利 芝2000m 18頭

勝ち馬スワーヴエルメ牡3(父ドゥラメンテ)

1人気レッドロワ 1.6 8枠18番 Cルメール

2人気スワーヴエルメ 2.8 3枠6番 石橋脩

3人気ウェイオブライト 15.1 8枠17番 丹内祐次

 

オッズから見てもわかるように人気では二強対決の様相。

レースはスタートから押し出されるように飛び出した4番のハムレボが先頭に立ち、レッドロワはやや引っ掛かりながら前に取り付き2番手。

スワーヴエルメは4番手外。ウェイオブライトは後方外目に位置取っていた。

1000m通過が1分ちょうどと、このクラスにしてはまずまず流れてレースは進み最後の直線へ。

逃げるハムレボをあっさりレッドロワがとらえて先頭に代わるが外からすかさずスワーヴエルメが並んできて残り100mで先頭に立つと、後続の追撃を抑え押し切り勝ち。粘りこんだレッドロワだがさいごに強襲してきた2頭にかわされ4着。追い込んできた2.3着と一緒になって追い込んできたウェイオブライトは5着に終わった。

 

勝ったスワーヴエルメは父ドゥラメンテ、母アイムユアーズという血統で母はご存じフィリーズレビュー勝ち馬であり、ジェンティルドンナらとしのぎを削り桜花賞でも3着に来た実力馬。

スワーヴエルメの兄ユアーズトゥルーリは未勝利の見ながら種牡馬入りをしており、本馬もデビュー前から高く評価されていた。新馬戦でタウゼントシェーンの2着以来9か月ぶりの実戦だったが素晴らしいレースぶりを見せてくれた。これから期待のドゥラメンテ産駒の一頭となっていく馬かもしれないだけに注目していきたい。

 

4着に敗れたレッドロワはこのレースが3戦目。ここまで2.4着と来ており、新馬戦では毎日杯2着のグレートマジシャンをハナ差まで追い詰めるレースをしていただけにここまで足踏みするとは思わなかった。

レース中もかなり折り合いを欠いているのが見受けられたので距離短縮がいい方向に働くかもしれない。

 

阪神11R コーラルS L ダ1400m 16頭

勝ち馬リアンヴェリテ牡7(父ゴールドアリュール)

1人気テーオーターゲット 3.3 8枠15番 松山弘平

2人気グレートウォリアー 4.8 8枠16番 福永祐一

3人気サヴィ 7.2 8枠17番 幸英明

5人気リアンヴェリテ 11.4 4枠7番 国分恭介

 

人気は前走同条件で行われたポラリスS組が中心で、前走ポラリスSで3着のテーオーターゲットが一番人気、前走3勝クラスを勝ってこれがOP初戦のグレートウォリアーが二番人気、ポラリスS4着のサヴィが3番人気。ポラリスS2着のリアンヴェリテが5番人気となっていた。

 

レースは好スタートを切ったサヴィが抜け出して早々先頭に立つが、前走同様スタートから鞍上が全力でしごいて前に取り付いてきたリアンヴェリテが一気にとらえて先頭へ。控えたサヴィは少し離れた二番手、人気のテーオーターゲットは5番手外の好位。それをマークするようにグレートウォリアーが追走していく。良馬場ながら600m通過が33.7とリアンヴェリテが快調にとばしていき、後続には5.6馬身の差をつけて直線へ。

後続各馬がスパート体制に入るが、なかなか差は詰まってこず、最後までリアンヴェリテが粘り続け2.1/2馬身差をつけての逃げ切り勝ち。2着には後方からインを立ち回って追い込んできた人気薄のバティスティーニ。3着に外からじわじわと伸びてきたテーオーターゲット。粘りこみを図っていたサヴィは最後の最後で捕まり2着からハナ、ハナ差の4着。グレートウォリアーもじわじわと差は詰めてきたが6着までという結果に終わった。

 

勝ったリアンヴェリテは7歳馬でこれでOPクラス3勝目。また勝利は2019年7月のマリーンS(OP)以来1年半ぶりの勝利となった。逃げてどこまで粘れるかというタイプの馬でOPを2勝していた実力馬ではあったが昨年の夏以降はかなり低迷していた。

昨年末は1700~1800mを使っていたが、今年に入り1月の中京1400mのすばるSを使い8着、前走のポラリスSでは重賞2勝馬のラプタスの2着と着実に着順を上げてきての本レースだった。レースはかなりのハイペースながらも押し切るだけのスピードの持続力があり、ダート短距離路線に新たな注目馬が誕生した。