2022/7/24中央競馬回顧+今週の出来事

札幌11R 報知杯大雪H(3歳以上3勝クラス)(ダ1700m) 勝ち馬ブラッティーキッド牡4(父シニスターミニスター)

道中は中団からレースを運んだブラッティーキッドが3.4角から促して徐々に進出していき直線でエンジンがかかると一気に突き抜け2着オレンジペコに2 1/2馬身差を付けて快勝。これで1勝クラスから3連勝、地方と合わせると8連勝でOP入りを決めた。

相手は弱かったとはいえ3勝クラスも一発で突破というのが素晴らしい。3歳時は未勝利で2着があったものの勝ち上がれず地方に転出。連勝でカムバックし、中央でも連勝中。2勝クラスではあわやまで逃げ馬に粘られたが、3勝クラスではその反省を生かして早めにエンジンをかけていった水口騎手の騎乗も見事であった。おそらく札幌開催でもう一度使うと思われるのでOPでも期待したい所。

 

 

新馬評価 1~6段階で表示

福島3Rマイネルビジョン(父オスカーパフォーマンス(Oscar Performance))3

福島5Rラパンラピッド(父ルーラーシップ)3

福島6Rアウクソー(父サトノアラジン)5

小倉1Rニシノトキメキ(父リアルスティール)2

小倉5Rレッドソリッド(父ドレフォン)3

札幌1Rイティネラートル(父キズナ)3

札幌5Rドゥアイズ(父ルーラーシップ)3

 

福島3Rマイネルビジョンの勝利でオスカーパフォーマンス産駒は本国初勝利。父オスカーパフォーマンスはBCジュベナイルターフなどG1を4勝しているキトゥンズジョイの産駒。

 

福島6Rは大外枠のアウクソーが3番手追走から直線グングン後続を突き放し圧勝。

誰が見てもそう答えそうではあるが今福島開催ではゴッドファーザーと本馬のパフォーマンスが圧巻だった。これは将来性の高そうな一頭。

 

小倉1Rニシノトキメキの勝利でリアルスティール産駒は初勝利。

 

今週の出来事

18年全日本2歳優駿勝ち馬ノーヴァレンダ(牡6)が18日のマーキュリーカップ8着のレース後亡くなる

17年浦和記念勝ち馬マイネルバサラ(牡9)がレース中のアクシデントで亡くなる

凱旋門賞に参戦予定のディープボンド(牡5)は川田騎手との新コンビを結成

21年日本ダービー馬シャフリヤール(牡4)はジャパンカップを大目標に

22年日本ダービー馬ドウデュース(牡3)はニエル賞をステップに凱旋門賞

帯同馬としてマイラプソディ(牡5)がフォワ賞に出走予定

8戦無敗のバーイード(牡4)は年内引退の予定、年内はサセックスS→英インターナショナルS英チャンピオンSを予定

22年英ダービー馬デザートクラウン(Desert Crown)はキングジョージに続き英インターナショナルSも回避

デビュー9年目の小崎綾也騎手が7/24の騎乗後アイルランドに武者修行へ

17年黒船賞勝ち馬ブラゾンドゥリス(セ10)が引退→高知で誘導馬

 

キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)英3歳以上芝2400m    
勝ち馬パイルドライバー(Pyledriver)(牡5)
映像 https://youtu.be/FcSzCaj9LTU

6頭立てながらハイレベルなメンバーが揃った。人気順ではまずウエストオーバー(Westover)。

英ダービーでは不完全燃焼の3着だったが、愛ダービーでは鞍上をスイッチし圧勝。ここも前走と同じくCキーンとのコンビ。

これに続いたのがミシュリフ(Mishriff)。昨年の同レース2着馬でここまでG1を3勝。前走エクリプスSではヴァデニにあわやの2着と能力は健在。なおミシュリフはJドイル騎手との新コンビを結成。これまでパートナーを組んでいたDイーガン騎手と馬主側が専属契約を更新しなかったため、乗り替わりとなった模様。

 

3番人気はエミリーアップジョン(Emily Upjohn)。本来は愛オークス予定だったが、機材トラブルにより出走がかなわずここにスライド。

ここまで4戦3勝で唯一敗れたのは英オークスのみ。斤量もあって急遽の出走ながら一気に上位候補の存在に。

 

これに昨年の凱旋門賞馬で前走独のG2を快勝して参戦したトルカータタッソ(Torquator Tasso)、前走ハードウィックSでハリケーンレーンを撃破したブルーム(Broome)、昨年のコロネーションC勝ち馬で前走今年のコロネーションC2着となったパイルドライバー(Pyledriver)が続いた。

 

レースはブルームとウエストオーバーがけん制しながら進んでいき、3番手からパイルドライバー、その後にトルカータタッソ、エミリーアップジョンが続き最後方から出遅れたミシュリフが運んだ。

道中抑えきれなかったウエストオーバーが先頭に立つとそれにブルームが再度つついていきかなり速い流れ。再度先頭、2番手の2頭が並ぶように直線へ。

直線入った所でパイルドライバーが前二頭を一気に交わして先頭、後ろから迫ってきたトルカータタッソが唯一迫ってきたが、寄れながらも差は詰めさせず2 3/4馬身凌ぎ切って勝利。2着にトルカータタッソが入り、そこから8馬身ちぎられたミシュリフが追い込んで3着、逃げたブルームが4着、同じく逃げて折り合いを欠いたウエストオーバーが5着、ここからさらに離されたエミリーアップジョンも同様に折り合いを欠き大きく離れた最下位6着に終わった。

 

想像をはるかに超えるパフォーマンスだった。パイルドライバーが強烈なレースでG1を2勝目。ここまではなかなか勝ちきれない印象があった同馬だが強豪相手に見事なレース。これで重賞4勝目だがすべて2400mかつ英国のレースを制しておりタフなコースはどんとこいといった所か。

 

なお同馬はこれまで主戦だったドワイヤー騎手の負傷により当初はFデットーリ騎手が同馬に騎乗予定だったが、エミリーアップジョンが愛オークス回避によるレース変更でこちらに回ってきたため、代打の代打でPJマクドナルド騎手が上記の2人以外で騎乗経験がある騎手として抜擢された。その器用に応える見事なライドとなった。

 

 

ユナイテッドネーションズS(G1)米3歳以上芝2200m    
勝ち馬アダモ(Adhamo)(牡4)    
映像 https://youtu.be/tutikECGwMc

道中は中団インからレースを運び直線外に持ち出したアダモが力強く抜け出し快勝。

重賞は昨年までの仏時代に勝利があるものの、米移籍後の重賞、並びにG1は初勝利となった。

 

 

ハスケル招待S(G1)米3歳ダ1800m    
勝ち馬サイバーナイフ(Cyberknife)(牡3)    
映像 https://youtu.be/5YiHzTOYNfg

10倍以下のオッズの馬は4頭いたが、中心はジャッククリストファー(Jack Christopher)、ここまで4戦無敗、ダービー路線有力ながらもクラシックは使えず、前走は今期2戦目となったウッディスティーブンスSを快勝し同レース参戦。

これに続いたのがサンタアニタダービー勝ち馬でケンタッキーダービー12着からの参戦となったテイバ(Taiba)、更にはフロリダダービー勝ち馬のホワイトアバリオ(White Abarrio)、アーカンソーダービー勝ち馬サイバーナイフ(Cyberknife)が続いた。

レースは大外枠から人気薄のベネベンゴが出していき2番手からジャッククリストファー、3番手からテイバ、ホワイトアバリオ、サイバーナイフは後方からレースを進めた。

3角で早々ジャッククリストファーが前に並んでいき、合わせるようにテイバも進出、インからはスルスルとサイバーナイフも差を詰め直線へ。

直線では一旦ジャッククリストファーが先頭に立ったが、里からテイバ、内からサイバーナイフが強襲。2頭がジャッククリストファーを交わしていくと、最後まで2頭の激しいたたき合い。テイバもしぶとく迫ったが最後の最後までサイバーナイフが前へ出さず勝利。2着に頭差まで追い詰めたテイバが入り、史上初無敗での同レース勝利を狙ったジャッククリストファーは3着、ホワイトアバリオは7着と大敗した。

勝ったサイバーナイフアーカンソーダービー後に挑んだケンタッキーダービーでは18着と大敗したものの、前走のG3では立て直して勝利しここに臨んできた。内内をロスなく回った好騎乗も光り2度目のG1勝利、トラックレコードのおまけ付となった。

 

CCAオークス(G1)米3歳牝馬ダ1800m    
勝ち馬ネスト(Nest)(牝3)    
映像https://youtu.be/QnSCKQbJHVk

5頭立てながら一騎打ちの様相となった同レース。人気を分けたのはケンタッキーオークス2着の後、ベルモントSで牡馬に挑み2着に入ったネスト、そしてケンタッキーオークス馬でプリークネスS2着のシークレットオース(Secret Oath)、この2頭がオッズ2倍で抜けたオッズとなっていた。

レースは道中4頭横並びで流れていったが、残り800m辺りから一気にペースが上がったところでネストとシークレットオースが後続を離していき2頭抜け出して直線へ。

直線は2頭の一騎打ちになるかに思われたが、ネストが悠々シークレットオースを離していくと最後は大差をつけ2着シークレットオースに12馬身の差を付ける大楽勝。2着のシークレットオースはかろうじて2着は死守したものの、ネストには大きな差を付けられた2着だった。

勝ったネストはアッシュランドSに続きG1は2勝目。勝つときはド派手なパフォーマンスを見せる同馬だが、オークス馬相手のものすごいパフォーマンスを見せた。今後どういう路線を歩むかは不明だが、牡馬相手にすでに結果を出していることを考えると是非とも牡馬との勝負も見てみたい所。

 

 

2022/7/23中央競馬回顧

小倉9R 大牟田特別(3歳1勝クラス)(芝1200m) 勝ち馬マッドクール牡3(父ダークエンジェル(Dark Angel)

前走未勝利を快勝したマッドクール。ここが初の1200mとなった同馬だが、2番手追走から直線楽に前を交わすと後続を完封。前走からの連勝で1勝クラス突破となった。

前走はマイペースで逃げて押し切っていたので逃げなかった場合の不安があったが全く問題にしなかった。時計も同日の3勝クラスより早く、前走同様先々まで期待ができる結果となった。

 

札幌3R 3歳未勝利(芝1500m) 勝ち馬ルージュエクレール牝3(父エピファネイア)

ここまで4戦してすべて2着と中々勝ちきれなかったルージュエクレールだが、これまでの惜敗は何だったのかというインパクトの強いレースとなった。

本馬はデビュー戦の強烈な差し脚が印象に残っており、未勝利はあっさりだろうとおもっていたが、まさかの足踏み。5戦は要したが、洋芝は合うのか直線ではあっという間に後続をちぎった。母は白毛馬のマーブルケーキで近親にソダシがいることを考えると血統的に洋芝はドンピシャなのかもしれない。

 

 

新馬評価 1~6段階で表示

福島1Rブーケファロス(父ビッグアーサー)3

福島2Rゴールデンハインド(父ゴールドシップ)2

福島5Rレストア(父エスケンデレヤ)4

福島6Rデイドリームビーチ(父ビーチパトロール)2

小倉2Rアイスグリーン(父モーリス)3

小倉5Rヤクシマ(父ハヴァナグレイ(Havana Grey))4

札幌1Rアンテロース(父モーリス)4

札幌5Rミラーオブマインド(父マインドユアビスケッツ)5

 

福島5Rのレストアはスタート後は4.5番手追走から道中まくって先頭に立つと、そのまま押し切って快勝。父はエスケンデレヤで母父がダイワメジャー。この血統で2000mの新馬を勝つというのが非常に興味深い。

 

小倉5Rはハヴァナグレイ産駒のヤクシマが中団追走から直線外に持ち出されると鮮やかに差し切って快勝。父のハヴァナグレイ産駒は本馬は日本でデビューした初出走馬だったが、見事勝利を収めた。

父のハヴァナグレイは欧州調教馬として1000mG1のフライングファイブSを勝利。スタートは遅いのが少し気になるが、二の脚は速かったのでこの辺りがもう少し改善されれば重賞でもやれそう。

 

 

札幌1Rはデビュー戦を高評価したカルロヴェローチェ組のアンテロースが快勝。デビュー戦組ではゴッドファーザーが強いレースを見せたが、本馬のノーステッキで鞍上も早々手綱を緩める楽勝劇。ここは相手が弱すぎたので楽勝だったが、デビュー戦では切れ負けしたように本来はペースが流れた方がよさそうな印象。この後はコスモス賞から札幌2歳Sとのことで再戦に期待したい。

 

札幌5Rは2頭のたたき合いとなたが、ミラーオブマインドが粘るエコロドゥネスを抑えて勝利。後続は10馬身離しており上位2頭はかなり強い可能性もある。この2頭は今後も注目したい。

 

 

 

2022/7/16中央競馬回顧

福島10R いわき特別(ダ1700m) 勝ち馬ホウオウルーレット牡3(父ロージズインメイ)

道中は中団やや後ろからレースを運んだホウオウルーレットが直線半ばで先頭に立つと、あっという間に差を広げていき5馬身差の圧勝。力の違いを見せつけ3勝目を挙げた。

新馬、1勝クラスでも取り上げており、伏竜S5着の際には逃げない形でもレースができるならという話をしていましたが、見事それが改善されており厳しいレースながらしっかりと結果を出す強い内容でした。次走はレパードSとのことなので重賞での走りも期待したい所。

 

小倉9R 都井岬特別(3歳1勝クラス)(牝)(芝2000m) 勝ち馬ラリュエル牝3(父ディープインパクト)

4戦目にして初めて逃げの手にでたラリュエルがスローペースに持ち込むと上がり5Fの脚比べに持ち込み2着エグランタインに1 1/4馬身差を付ける快勝で新馬戦以来の2勝目を挙げた。

新馬ではストロングウィルを撃破し好評価した同馬でしたが、ようやく2勝目。

レースは上がり5Fの決めて比べだったもののラリュエルは後半5Fが57.5秒という非常に速い時計をだして最後も11.2-11.4でまとめた。楽に逃げられたのはもちろんだがこの脚力は間違いなく重賞でも通用する内容だった。また2着エグランタインも人気薄ながらいいレース。勝ち馬より上がりが0.4秒早かったことを考えるとこちらも素晴らしい脚を使っており次走も注目。

 

 

新馬評価 1~6段階で表示

福島5Rフェアエールング(父ゴールドシップ)3

福島6Rシナジーエフェクト(父)(パイロ)3

小倉1Rテイエムユメキュウ(父)(ベーカバド)1

小倉5Rコンクシェル(父)(キズナ)5

小倉6Rタガノキント(父)(ヤマカツエース)3初勝利

函館1Rサンライズフォルス(父)(マクフィ)4

函館11R函館2歳S(G3)ブトンドール(父)(ビッグアーサー)3 

 

小倉5Rのコンクシェルは早い流れの後方待機から直線は楽に抜け出して2馬身差の快勝。人気はそこまでだったが強い勝ちっぷりだった。

全姉にフローラS3着のシンシアウィッシュがいる血統で同馬は姉と同じようなタイプに思える。ペースがある程度流れる中距離レースであれば牡馬相手でもやれそうな印象。

 

小倉6Rはタガノキントが制しヤマカツエース産駒が初勝利。

 

函館メインの函館2歳Sは大外12番枠のブトンドールが中団から見事な差し切り勝ちを決め連勝で重賞制覇を飾った。

見る目のない記事作成者は新馬戦を2点評価しておりました()

父がビッグアーサーで母父がスウィフトカレントノーザンファーム生産というかなり異色な血統。母馬をオータムセールにて126万で購入した吉田和美氏は流石としかいいようがないです。

レース内容としては翌日の未勝利と時計的に大差がないのを見るにレベル的には疑いがありそうです。

 

 

2022/7/17中央競馬回顧+今週の出来事

小倉6R 3歳未勝利(芝1800m) 勝ち馬ヴィスパメンテ牝3(父ドゥラメンテ)

デビュー戦でマイシンフォニーの2着に入ったヴィスパメンテ。前走未勝利が2着の後、ここが3戦目だったがきっちり勝ち切って初勝利。完勝で未勝利を脱出した。

 

 

函館10R 駒場特別(ダ1700m) 勝ち馬コパノニコルソン牡3(父コパノリッキー)

前走1勝クラスで取り上げたコパノニコルソン。1勝クラスでのレースぶり以上の強い内容で連勝。1勝クラスでは足踏みしていた同馬だが2勝クラスは1発で突破して見せた。

3勝クラスはなかなか鬼門ではあるがこの勝ちっぷりなら3勝クラスはおろかOPクラスでも期待できそうな走りだった。こちらが思っている以上のパフォーマンスをここでは見せてくれたのが今後が非常に楽しみな一頭。

 

新馬評価 1~6段階で表示

福島1Rアドバンスファラオ(父アメリカンファラオ(American Pharoah)4

福島2Rスムースベルベット(父ディスクリートキャット)2

福島5Rマスキュリン(父ワンアンドオンリー)2

福島6Rレイカットスルー(父ミッキーアイル)3

小倉3Rゴールデンウインド(父ドレフォン)2

小倉5Rエレガントルビー(父ドゥラメンテ)4

函館1Rマルモリディライト(父ダンカーク)3

函館5Rキミノナハマリア(父ハービンジャー)3

 

 

今週の出来事

22年ゲイムリーSを制したオーシャンロード(Ocean Road)(牝4)が腱断裂で引退

22年日本ダービー馬ドウデュース(牡3)はニエル賞を挟んでから凱旋門賞の可能性も。

またBCターフを使う可能性も示唆

22年牝馬2冠のスターズオンアース(牝3)は秋華賞に直行

G1 2着3回のディープボンド(牡5)が今年も凱旋門賞に挑戦。今年は前哨戦を使わず凱旋門賞に直行

22年ダービー2着のイクイノックス(牡3)と22年皐月賞を制しダービー7着のジオグリフ(牡3)は共に天皇賞秋へ、ジオグリフは香港C挑戦も示唆

22年宝塚記念6着のエフフォーリア(牡4)も同じく天皇賞秋へ

21年コーフィールドCを含む9連勝でメルボルンカップに挑み2着の後、怪我で休養しているインセンティヴァイス(Incentivise)は怪我の治りが悪く春シーズンでの復帰を早々に断念

22年宝塚記念9着のステイフーリッシュ(牡7)はドーヴィル大賞典→凱旋門賞

英国競馬統括機構がジョッキーのムチ使用ルールを改訂し、ルール違反における失格うや制裁対象を追加

22年安田記念を制したソングライン(牝4)はセントウルSをステップにBCマイル

22年安田記念2着のシュネルマイスター(牡4)はスプリンターズSマイルCS

22年英ダービー勝ち馬デザートクラウン(Desert Crown)(牡3)がキングジョージを回避

JDDはノットゥルノ(牡3)が勝利

重賞2勝馬のキングオブコージ(牡6)は南部杯

香港年度代表馬は2年連続でゴールデンシックスティ(Golden Sixty)(セ6)が選ばれる

愛オークス大本命だった英オークス2着のエミリーアップジョン(Emily Upjohn)(牝3)は

飛行機トラブルにより愛オークスを回避しキングジョージ

北米リーディングを2度獲得し、種牡馬としてロアリングライオン、カメコ、ステファニーズキトゥンなどを送り出したキトゥンズジョイ(牡21)が亡くなる

 

 

愛オークス(G1)愛3歳牝馬    芝2400m    
勝ち馬マジカルラグーン(Magical Lagoon)(牝3)    
映像    https://youtu.be/lHvvxDt4pK0

英オークス1.2着のチューズデイとエミリーアップジョンが回避したことにより混戦模様となった同レース。

人気を集めた前走リブルスデールS勝ち馬のマジカルラグーンが直線半ばで先頭に立つと、迫るトイ(Toy)に並ばれながらもクビ凌ぎきり勝利。前走からの連勝で初G1制覇となった。2着のトイが前走仏オークス12着ということを考えるとレベル的には疑問が残る内容。

なお勝ったマジカルラグーンは日本でもお馴染みノヴェリストの半妹にあたる血統。

 

ダイアナS(G1)米4歳以上牝馬芝1800m    
勝ち馬インイタリアン(In Italian)(牝4)    
映像    https://youtu.be/pxvNmbOwXNM

人気は7連勝中で前走ニューヨークSを制したブレーカーストリートが人気を集めた。

レースはそのブレーカーストリートと同じ馬主のインイタリアンが引っ張り、ブレーカーストリートは例のごとく最後方からの追走。

3.4角からピッチは上がっていき馬群も詰まってきて直線へ。

直線に向いても手ごたえ良くインイタリアンが後続を振り切り差を広げると最後まで差を詰めさせることなく逃げ切り勝ち。同馬主のブレーカーストリートを差し置いてまんまと逃げきって見せた。更に勝ちタイムはトラックレコードのおまけ付き。2着には昨年のQE2世チャレンジCSで2着の実績があるテクニカルアナリシス()が入りブレーカーストリートは3着確保が精いっぱいだった。

なお同レース6頭の内4頭だしをしていたCブラウン厩舎管理馬が1~4着までの上位を独占する結果に。

 

パリ大賞典(G1)仏3歳牡馬、牝馬芝2400m    
勝ち馬オネスト(Onesto)(牡3)    
映像https://youtu.be/VvkQAiu7ba8

6頭立てとなった同レース。逃げたシムカミル(Simca Mille)がよどみないペースで引っ張っていき直線へ。直線に入った所で一旦後続を引き離し押し切るかに見えたが、道中最後方待機のオネストが外から一気に差し脚を伸ばして先頭に立つと、食い下がるシムカミルをクビ競り落として勝利。前走は初G1挑戦となった仏ダービーで5着だったが、距離を伸ばしてのG1制覇となった。2着にはシムカミルが残し、3着に仏ダービー2着のエルボデゴン(El Bodegon)、人気を背負ったクイーンズヴァーズ勝ち馬エルダーエルダロフ(Elder Eldarov)は4着に敗れた。

本馬の血統を見ると父父がガリレオで母父がシーザスターズなのでガリレオシーザスターズ2×2の半兄弟クロスというかなり濃い血統。

2022/7/9中央競馬回顧

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福島1Rハンデンリリー(父ミッキーロケット)2

福島2Rゴッドファーザー(父シルバーステート)5

福島5Rマイネルズーメン(父ダノンバラード)2

福島6Rシルヴァーゴースト(父トビーズコーナー)2

小倉2Rマイネルカーライル(父バイエルン(Beyern))3

小倉5Rタマモブラックタイ(父デクラレーションオブウォー)2

函館1Rイコサン(父ビッグアーサー)4

函館5Rアスクドリームモア(父キズナ)4

 

土曜からは福島2Rのゴッドファーザーをピックアップ。逃げの手の出たゴッドファーザーは人気を分けたトーセンサウダージに嫌がらせと思えるほど付かれまくったが、結局そのトーセンサウダージを競り落とすと最後は10馬身差を付ける大楽勝。2戦目で初勝利を飾った。

初戦は5着まではまず勝ち上がると評価している宝塚記念デーでカルロヴェローチェの3着だった同馬。持久力勝負に持ち込めばかなりやれそうな印象。

 

2022/7/10中央競馬回顧+今週の出来事

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福島5Rナチュラルハイ(父スクリーンヒーロー)3

福島6Rモンサンスヴニール(父シャンハイボビー)2

小倉5Rラヴェル(父キタサンブラック)5

小倉6Rアロマデローサ(父キンシャサノキセキ)4

函館1Rワタシダケドナニカ(父マインドユアビスケッツ)2初勝利

函館5Rブラストウェーブ(父ハービンジャー)5

 

小倉5R道中は中団からやや後ろに位置していたラヴェルが直線大外から豪快に突き抜けて快勝。デビュー戦を勝利で飾った。姉にはオークス3着のナミュールがおり、近親にマルシュロレーヌ、バーデンヴァイラーがいる今勢いのあるキョウエイマーチ牝系の同馬。姉も重賞馬だがそれに負けず劣らず見ごたえのあるレース内容だった。

重賞戦線でも期待したい。また2着サンライズサラー、3着シルヴァーデュークも見どころのある走りだったのでこちらも注目。

 

函館1Rはワタシダケドナニカが勝利しマインドユアビスケッツ産駒初勝利。

 

函館5Rはブラストワンピースの全弟ブラストウェーブがゴール前強襲してきたイッツオンリーユーをクビ抑えて勝利。大箱の方がよさそうな馬ではあるが、ポテンシャルの高さを感じさせるレースだった。ゴール前も並ばれてからもうひと伸びしており、多少は余裕もあった印象。春クラシックを期待できそうな一頭。2着イッツオンリーユーも最後の脚は素晴らしい脚だった。次は確勝級だと思うので無事勝利し、札幌2歳に出てきてほしい所。

 

 

今週の出来事

昨年の英ダービーキングジョージの勝ち馬アダイヤー(Adayar)(牡4)がキングジョージを回避

02年きさらぎ賞、06年小倉大賞典勝ち馬メジロマイヤー(牡23)が亡くなる

オグリキャップ産駒第一仔として注目を集め、94年小倉3歳S2着などの実績があるオグリワン(牡30)が亡くなる

日本ダービー3着のアスクビクターモア(牡3)はセントライト記念から始動

22年ベルモントS勝ち馬モードニゴール(Mo Donegal)(牡3)が骨挫傷で長期休養

19年クイーンアンS、21年ジュベルハッタ勝ち馬ロードグリッターズ(Lord Glitters)(セ9)が引退

宝塚記念3着のデアリングタクト(牝5)はオールカマーから始動

帝王賞はメイショウハリオ(牡5)が勝利

 

 

 

 

ファルマスS(G1)英3歳牝馬芝1600m
勝ち馬プロスパラスボヤージ(Prosperous Voyage)(牝3)    
映像https://youtu.be/tstY04DWWIE

人気はここまで5戦無敗のインスパイラル(Inspiral)。前走は今年初戦となったコロネーションSを圧勝し、ここが今期2戦目。オッズも1.1倍と断然の支持を集めた。

鞍上はなんだかんだありながらもデットーリ騎手とのコンビ。

レースはプロスパラスボヤージが逃げ、2.3番手辺りからインスパイラルが追走。

残り600m辺りからインスパイラルが前との差を詰め始め、プロスパラスボヤージと馬体を合わせるところまで迫ったものの、最後は離されまさかの2着。プロスパラスボヤージが1 3/4馬身差をインスパイラルにつける逃げ切り勝ちで金星を挙げた。

勝ったプロスパラスボヤージはG1 4度目の挑戦で初制覇。昨年のフィリーズマイル、今年の英1000ギニー2着と惜しいレースは続いていたが、前走のコロネーションSは10着と大敗し、ここは人気を落としていた。うれしいG1初制覇。

 

ジュライC(G1)英3歳以上芝1200m    
勝ち馬アルコールフリー(Alcohol Free)(牝3)    
映像https://youtu.be/bn5xaND4kt4

混戦模様だったジュライC。人気は前走コモンウェルズCを制したパーフェクトパワー(Parfect Power)、クイーンアンSを制したネイヴァルクラウン(Naval Crown)、クイーンアンS2着のクリエイティブフォース(Creative Force)、3着のアルトリウス(Artorius)の順

また日本からキングエルメスが出走した。

 

レースは前走追い込んできたネイヴァルクラウンがハナを叩き、2馬身ほど後方からクリエイティブフォース、4.5番手辺りからキングエルメス、アルトリウスは中団やや後ろ、パーフェクトパワーはやや出負けし後方からの追走となった。

 

逃げるネイヴァルクラウンが押し切りにかかったが、内から中穴のアルコールフリーが強襲。一気に捉えて先頭に立つと、そのまま押し切って快勝。2着にネイヴァルクラウンが粘り3着に追い込んできたアルトリウス。4着にクリエイティブフォース、出遅れたパーフェクトパワーは7着、キングエルメスは11着に敗れた。

 

勝ったアルコールフリーはこれが4度目のG1制覇。昨年のサセックスS以降はG1勝利どころか重賞勝利もなかったものの、前走初の1200mとなったプラチナジュビリー9着から見事に巻き返し輝きを取り戻した。

鞍上Rホーンビー騎手は前日のプロスパラスボヤージに続き連日のG1制覇。

同騎手はご存じウエストオーバーで英ダービー3着の後、首になった愛ダービーではCキーンにスイッチされ圧勝。また、初G1をもたらした昨年のロワイヤルオーク賞勝ち馬スコープが調教中の事故で亡くなるなど苦しい上半期を過ごしたが、それを取り戻すかのような見事な騎乗だった。

 

ベルモントオークス(G1)米3歳牝馬芝2000m    
勝ち馬マックリック(Mckulick)(牝3)    
映像https://youtu.be/7pu2ALjjnvU

道中ぽっかり空いた5番手を追走し、直線外に持ち出したマックリックが鮮やか差し切りで快勝。重賞では惜敗続きの同馬だったが、初のG1挑戦で見事なG1制覇となった。

2着には英オークス11着からの参戦となったウィズザムーンライト(With The Moonlight)が入り、英オークス4着、プリティポリーS5着からの参戦で、人気のコンサートホール(Concert Hall)は4着に敗れた。

 

ベルモントダービー(G1)米3歳芝2000m    
勝ち馬クラシックコーズウェイ(Classic Causeway)(牡3)    
映像https://youtu.be/L-0qjJ5VBs0

レースは自ら逃げててペースを作っていった人気薄のクラシックコーズウェイが最後まで後続を前に出さず逃げ切り勝ち。評価を覆す快走で見事なG1制覇となった。

大混戦の2着以下は英ダービー8着のネイションズプライド(Nations Pride)が残し、3着に英ダービー6着のストーンエイジ(Stone Age)が入った。

勝ったクラシックコーズウェイはこれが初芝。今年のケンタッキーダービーに出走するなどダート路線で活躍していた同馬だったが、初芝で見事な走りを見せた。

 

ジャンプラ賞(G1)仏3歳牡馬、牝馬芝1400m    
勝ち馬テネブリズム(Tenebrism)(牝3)    
映像https://youtu.be/uNlxvsYW_lM

人気は仏2000ギニー馬モダンゲームズ(Modern Games)、セントジェームズパレス2着のルセイル(Lusail)、リステッドを含め3連勝で臨んできたロズギャル(Rozgar)、昨年のチェヴァリーパークS勝ち馬テネブリズム、仏1000ギニー勝ち馬のマンゴスティン(Mangoustine)の順

レースは中団馬群から運んだテネブリズムが横並びの2着争いをしり目に一頭突き抜け勝利。大接戦の2着以降は2着に人気薄のライトインファントリー(Light Infantry)、3着にルサイルが入り5着にモダンゲームズ、6着にロズギャル、マンゴスティンは9着に敗れた。勝ったテネブリズムはチェヴァリーパークS以来久々の勝利。近2戦は1600mを使い距離が長かった印象だが短縮でしっかり結果を出した。1200m路線に回ってきてもかなり期待できそうな一頭。

 

 

シルバーカップS(G3)英4歳以上 芝2800m

勝ち馬ウィズアウトアファイト(Without A Fight)

映像https://youtu.be/K20zyF2YUPo

3頭立てながら注目のメンバーが揃った一戦。

人気は今年のドバイシティオブゴールド2着などの実績があり、前走リステッドを快勝したウィズアウトアファイト、今年のヨークシャーCストラディバリウスの2着に入ったサンダラス(Thunderous)、スノーフェアリー産駒で昨年の英ダービーでも上位人気の支持を集めたジョンリーパー(John Leeper)の順。

レースはドスローの切れ味比べとなったが、2番手追走のウィズアウトアファイト素晴らしい切れ味を見せて2着ジョンリーパーに3 1/2馬身を付ける完勝。強い内容での勝ちっぷりだった。

 

2022/7/2中央競馬回顧

新馬評価 1~6段階で表示

福島5Rナックブレイブ(父レッドファルクス)2

福島6Rバグラダス(父マジェスティックウォリアー)2

小倉1Rウメムスビ(父ファインニードル)4

小倉5Rサツマノオンナ(父スクワートルスクワート)3

小倉6Rマルモリキング(父ホッコータルマエ)2

函館1Rミスヨコハマ(父カレンブラックヒル)3

函館5Rブトンドール(父ビッグアーサー)2

函館6Rニシノシークレット(父リーチザクラウン)4

 

福島5Rナックブレイブの勝利で新種牡馬レッドファルクスが産駒初勝利。

小倉1Rウメムスビの勝利でファインニードルが初勝利