2022/7/9中央競馬回顧

新馬評価 1~6段階で表示

福島1Rハンデンリリー(父ミッキーロケット)2

福島2Rゴッドファーザー(父シルバーステート)5

福島5Rマイネルズーメン(父ダノンバラード)2

福島6Rシルヴァーゴースト(父トビーズコーナー)2

小倉2Rマイネルカーライル(父バイエルン(Beyern))3

小倉5Rタマモブラックタイ(父デクラレーションオブウォー)2

函館1Rイコサン(父ビッグアーサー)4

函館5Rアスクドリームモア(父キズナ)4

 

土曜からは福島2Rのゴッドファーザーをピックアップ。逃げの手の出たゴッドファーザーは人気を分けたトーセンサウダージに嫌がらせと思えるほど付かれまくったが、結局そのトーセンサウダージを競り落とすと最後は10馬身差を付ける大楽勝。2戦目で初勝利を飾った。

初戦は5着まではまず勝ち上がると評価している宝塚記念デーでカルロヴェローチェの3着だった同馬。持久力勝負に持ち込めばかなりやれそうな印象。

 

2022/7/10中央競馬回顧+今週の出来事

新馬評価 1~6段階で表示

福島5Rナチュラルハイ(父スクリーンヒーロー)3

福島6Rモンサンスヴニール(父シャンハイボビー)2

小倉5Rラヴェル(父キタサンブラック)5

小倉6Rアロマデローサ(父キンシャサノキセキ)4

函館1Rワタシダケドナニカ(父マインドユアビスケッツ)2初勝利

函館5Rブラストウェーブ(父ハービンジャー)5

 

小倉5R道中は中団からやや後ろに位置していたラヴェルが直線大外から豪快に突き抜けて快勝。デビュー戦を勝利で飾った。姉にはオークス3着のナミュールがおり、近親にマルシュロレーヌ、バーデンヴァイラーがいる今勢いのあるキョウエイマーチ牝系の同馬。姉も重賞馬だがそれに負けず劣らず見ごたえのあるレース内容だった。

重賞戦線でも期待したい。また2着サンライズサラー、3着シルヴァーデュークも見どころのある走りだったのでこちらも注目。

 

函館1Rはワタシダケドナニカが勝利しマインドユアビスケッツ産駒初勝利。

 

函館5Rはブラストワンピースの全弟ブラストウェーブがゴール前強襲してきたイッツオンリーユーをクビ抑えて勝利。大箱の方がよさそうな馬ではあるが、ポテンシャルの高さを感じさせるレースだった。ゴール前も並ばれてからもうひと伸びしており、多少は余裕もあった印象。春クラシックを期待できそうな一頭。2着イッツオンリーユーも最後の脚は素晴らしい脚だった。次は確勝級だと思うので無事勝利し、札幌2歳に出てきてほしい所。

 

 

今週の出来事

昨年の英ダービーキングジョージの勝ち馬アダイヤー(Adayar)(牡4)がキングジョージを回避

02年きさらぎ賞、06年小倉大賞典勝ち馬メジロマイヤー(牡23)が亡くなる

オグリキャップ産駒第一仔として注目を集め、94年小倉3歳S2着などの実績があるオグリワン(牡30)が亡くなる

日本ダービー3着のアスクビクターモア(牡3)はセントライト記念から始動

22年ベルモントS勝ち馬モードニゴール(Mo Donegal)(牡3)が骨挫傷で長期休養

19年クイーンアンS、21年ジュベルハッタ勝ち馬ロードグリッターズ(Lord Glitters)(セ9)が引退

宝塚記念3着のデアリングタクト(牝5)はオールカマーから始動

帝王賞はメイショウハリオ(牡5)が勝利

 

 

 

 

ファルマスS(G1)英3歳牝馬芝1600m
勝ち馬プロスパラスボヤージ(Prosperous Voyage)(牝3)    
映像https://youtu.be/tstY04DWWIE

人気はここまで5戦無敗のインスパイラル(Inspiral)。前走は今年初戦となったコロネーションSを圧勝し、ここが今期2戦目。オッズも1.1倍と断然の支持を集めた。

鞍上はなんだかんだありながらもデットーリ騎手とのコンビ。

レースはプロスパラスボヤージが逃げ、2.3番手辺りからインスパイラルが追走。

残り600m辺りからインスパイラルが前との差を詰め始め、プロスパラスボヤージと馬体を合わせるところまで迫ったものの、最後は離されまさかの2着。プロスパラスボヤージが1 3/4馬身差をインスパイラルにつける逃げ切り勝ちで金星を挙げた。

勝ったプロスパラスボヤージはG1 4度目の挑戦で初制覇。昨年のフィリーズマイル、今年の英1000ギニー2着と惜しいレースは続いていたが、前走のコロネーションSは10着と大敗し、ここは人気を落としていた。うれしいG1初制覇。

 

ジュライC(G1)英3歳以上芝1200m    
勝ち馬アルコールフリー(Alcohol Free)(牝3)    
映像https://youtu.be/bn5xaND4kt4

混戦模様だったジュライC。人気は前走コモンウェルズCを制したパーフェクトパワー(Parfect Power)、クイーンアンSを制したネイヴァルクラウン(Naval Crown)、クイーンアンS2着のクリエイティブフォース(Creative Force)、3着のアルトリウス(Artorius)の順

また日本からキングエルメスが出走した。

 

レースは前走追い込んできたネイヴァルクラウンがハナを叩き、2馬身ほど後方からクリエイティブフォース、4.5番手辺りからキングエルメス、アルトリウスは中団やや後ろ、パーフェクトパワーはやや出負けし後方からの追走となった。

 

逃げるネイヴァルクラウンが押し切りにかかったが、内から中穴のアルコールフリーが強襲。一気に捉えて先頭に立つと、そのまま押し切って快勝。2着にネイヴァルクラウンが粘り3着に追い込んできたアルトリウス。4着にクリエイティブフォース、出遅れたパーフェクトパワーは7着、キングエルメスは11着に敗れた。

 

勝ったアルコールフリーはこれが4度目のG1制覇。昨年のサセックスS以降はG1勝利どころか重賞勝利もなかったものの、前走初の1200mとなったプラチナジュビリー9着から見事に巻き返し輝きを取り戻した。

鞍上Rホーンビー騎手は前日のプロスパラスボヤージに続き連日のG1制覇。

同騎手はご存じウエストオーバーで英ダービー3着の後、首になった愛ダービーではCキーンにスイッチされ圧勝。また、初G1をもたらした昨年のロワイヤルオーク賞勝ち馬スコープが調教中の事故で亡くなるなど苦しい上半期を過ごしたが、それを取り戻すかのような見事な騎乗だった。

 

ベルモントオークス(G1)米3歳牝馬芝2000m    
勝ち馬マックリック(Mckulick)(牝3)    
映像https://youtu.be/7pu2ALjjnvU

道中ぽっかり空いた5番手を追走し、直線外に持ち出したマックリックが鮮やか差し切りで快勝。重賞では惜敗続きの同馬だったが、初のG1挑戦で見事なG1制覇となった。

2着には英オークス11着からの参戦となったウィズザムーンライト(With The Moonlight)が入り、英オークス4着、プリティポリーS5着からの参戦で、人気のコンサートホール(Concert Hall)は4着に敗れた。

 

ベルモントダービー(G1)米3歳芝2000m    
勝ち馬クラシックコーズウェイ(Classic Causeway)(牡3)    
映像https://youtu.be/L-0qjJ5VBs0

レースは自ら逃げててペースを作っていった人気薄のクラシックコーズウェイが最後まで後続を前に出さず逃げ切り勝ち。評価を覆す快走で見事なG1制覇となった。

大混戦の2着以下は英ダービー8着のネイションズプライド(Nations Pride)が残し、3着に英ダービー6着のストーンエイジ(Stone Age)が入った。

勝ったクラシックコーズウェイはこれが初芝。今年のケンタッキーダービーに出走するなどダート路線で活躍していた同馬だったが、初芝で見事な走りを見せた。

 

ジャンプラ賞(G1)仏3歳牡馬、牝馬芝1400m    
勝ち馬テネブリズム(Tenebrism)(牝3)    
映像https://youtu.be/uNlxvsYW_lM

人気は仏2000ギニー馬モダンゲームズ(Modern Games)、セントジェームズパレス2着のルセイル(Lusail)、リステッドを含め3連勝で臨んできたロズギャル(Rozgar)、昨年のチェヴァリーパークS勝ち馬テネブリズム、仏1000ギニー勝ち馬のマンゴスティン(Mangoustine)の順

レースは中団馬群から運んだテネブリズムが横並びの2着争いをしり目に一頭突き抜け勝利。大接戦の2着以降は2着に人気薄のライトインファントリー(Light Infantry)、3着にルサイルが入り5着にモダンゲームズ、6着にロズギャル、マンゴスティンは9着に敗れた。勝ったテネブリズムはチェヴァリーパークS以来久々の勝利。近2戦は1600mを使い距離が長かった印象だが短縮でしっかり結果を出した。1200m路線に回ってきてもかなり期待できそうな一頭。

 

 

シルバーカップS(G3)英4歳以上 芝2800m

勝ち馬ウィズアウトアファイト(Without A Fight)

映像https://youtu.be/K20zyF2YUPo

3頭立てながら注目のメンバーが揃った一戦。

人気は今年のドバイシティオブゴールド2着などの実績があり、前走リステッドを快勝したウィズアウトアファイト、今年のヨークシャーCストラディバリウスの2着に入ったサンダラス(Thunderous)、スノーフェアリー産駒で昨年の英ダービーでも上位人気の支持を集めたジョンリーパー(John Leeper)の順。

レースはドスローの切れ味比べとなったが、2番手追走のウィズアウトアファイト素晴らしい切れ味を見せて2着ジョンリーパーに3 1/2馬身を付ける完勝。強い内容での勝ちっぷりだった。

 

2022/7/2中央競馬回顧

新馬評価 1~6段階で表示

福島5Rナックブレイブ(父レッドファルクス)2

福島6Rバグラダス(父マジェスティックウォリアー)2

小倉1Rウメムスビ(父ファインニードル)4

小倉5Rサツマノオンナ(父スクワートルスクワート)3

小倉6Rマルモリキング(父ホッコータルマエ)2

函館1Rミスヨコハマ(父カレンブラックヒル)3

函館5Rブトンドール(父ビッグアーサー)2

函館6Rニシノシークレット(父リーチザクラウン)4

 

福島5Rナックブレイブの勝利で新種牡馬レッドファルクスが産駒初勝利。

小倉1Rウメムスビの勝利でファインニードルが初勝利

2022/7/3中央競馬回顧+今週の出来事

小倉9R 国東特別(芝2000m) 勝ち馬ガイアフォース牡3(父キタサンブラック)

道中2番手追走から追走していたガイアフォースが4角待たずして先頭に立つと、そのまま押し切って7馬身差の圧勝。レコードのおまけつきで2勝目を飾った。

これが4戦目となった同馬だが、新馬戦がドウデュースとクビ差の2着など能力は間違いない一頭。前走はスローペースを差し損ねたが、ペースが流れ持久力勝負となった同レースはかなり強い印象のレースとなった。馬場が速く前残りのレースが続いたため、着差と時計はおまけみたいなものだが、それでも2着サクセスドレーク相手に7馬身つけるのは大したもの。菊花賞戦線で非常に楽しみな存在。

 

新馬評価 1~6段階で表示

福島1Rグラニット(父ダノンバラード)3

福島5Rフロムナウオン(父モーリス)4

福島6Rチカポコ(父ブラックタイド)2

小倉5Rアリスヴェリテ(父キズナ)4

小倉6Rロンドンプラン(父グレーターロンドン)5

函館1Rシンゼンイズモ(父エピファネイア)2

函館5Rシーウィザード(父ビーチパトロール)3

 

小倉6Rはロンドンプランの勝利でグレーターロンドン産駒初勝利。距離は伸びてもよさげで先々が楽しみな一頭。結構いい所までいくんじゃないかと思います。個人的には重賞クラス。

 

函館5Rはシーウィザードが勝利しビーチパトロール産駒初勝利

 

今週の出来事

16年東京大賞典勝ち馬で種牡馬として活躍していたアポロケンタッキー(牡10)が亡くなる

豪で種牡馬として16頭のG1馬を輩出したノットアシングルダウト(Not A Single Doubt)(牡21)が亡くなる

00年朝日杯FS勝ち馬メジロベイリー(牡24)が老衰で亡くなる

19年阪神JF勝ち馬レシステンシア(牝5)が左前第一指骨折で全治3ヵ月

宝塚記念を回避したオーソリティ(牡5)が右第三中手骨骨折

19年皐月賞2着のヴェロックス(牡6)が引退→乗馬入り

21年阪神JF2着のラブリイユアアイズ(牝3)が引退→繫殖入り

09年白山大賞典勝ち馬アドマイヤスバル(牡19)が亡くなる

18年ステイヤーズステークス勝ち馬リッジマン(牡9)が中央登録抹消→地方移籍

21年のヴェルメイユ賞を制したティオーナ(Teona)(牝4)が引退

帝王賞はメイショウハリオ(牡5)が勝利

 

エクリプスS(G1)英3歳以上芝1990m    
勝ち馬ヴァデニ(Vadeni)(牡3)    
映像 https://youtu.be/mfB6XWCsz0M

6頭立てながら豪華メンバーが揃ったレース

人気順では5連勝で挑んだPOWで2着に入ったベイブリッジ(Bay Bridge)、前走仏ダービーを圧勝したヴァデニ、無敗で挑んだ英2000ギニー2着の後、前走愛2000ギニーを制し距離を伸ばしてきたネイティブトレイル(Native Trail)、昨年同レース3着馬でこれまでG1を3勝しているミシュリフ(Mishriff)、前走タタソールズGCで初のG1制覇を決めたアレンカー(Alenquer)、ドバイターフを連覇したロードノース(Lord North)の順

レースはアレンカーが先手を取り、2番手インにロードノース、外にベイブリッジベイブリッジの後ろにネイティブトレイル、最後方からミシュリフ、ヴァデニが並んで追走。ペースは少頭数ながら流れ一団で直線へ。1度は6頭が横並びに近い形で並ぶほど拮抗した争いだったが、残り200mを切ったあたりで一気に大外からヴァデニが先頭へ。並ぶようにネイティブトレイルとロードノースが食い下がり、ヴァデニの外から切り返して延びてきたミシュリフが猛追してきたところがゴール。

結果ヴァデニがミシュリフをクビ凌ぎきっての勝利。3着にネイティブトレイルが入り、4着にロードノース、5着にベイブリッジ、6着がアレンカーとなった。

勝ったヴァデニは仏ダービーからG1連勝。仏調教馬による同レース制覇は62年ぶりの快挙。アガカーン殿下所有による英国G1制覇は16年英ダービーハーザンド以来となった。

鞍上スミヨン騎手は10ハロンがいいと評価し愛チャンピオンを選択肢としてあげた。

なお同騎手はレース入線後の斜行により12日間の騎乗停止処分が下った。

 

 

独ダービー(G1)独3歳牡馬、牝馬芝2400m    
勝ち馬サンマルコ(Sammarco)(牡3)    
映像https://youtu.be/hvQ6dIYqNZ0

レース前にラチがゲートに食い込み修復作業を行っていた影響で30分ほど発走が遅れた同レース。レース前のグダグダとは対照的にレースは3頭による大接戦のゴール。

内、中、外大きく広がったが、一番内のサンマルコがしのぎ切って勝利。大外からすごい脚で追い込んできたシュヴァルツァペーター(Schwarzar Peter)が2着、3着にFデットーリ騎手騎乗のソームーンストラック(So Monnstruck)が入った。

1.2.3着馬はくしくも前哨戦の1つである前走ウニオンレネンによる1.2.3となった。

   

 

サンクルー大賞(G1)仏4歳以上芝2400m    
勝ち馬アルピニスタ(Alpinista)(牝5)    
映像https://youtu.be/5OefRVlZ2eU

人気は昨年の愛ダービーからG1を3連勝したハリケーンレーン()が圧倒的な支持を集めていた。

道中は3番手外辺りを追走していたハリケーンレーンだったが、直線で早々手応えがなくなり失速。その後ろにつけていた牝馬のアルピニスタが外から突き抜けて快勝。

これで昨年からG1を含む6連勝。G1は4連勝となった。

昨年はベルリン大賞にて凱旋門賞を制したトルカータタッソを撃破するなど、どさ周り要因というイメージだが、仏でもやれることを証明してみせた。ハリケーンレーンはまさかの8着大敗。

 

ドワイヤーS(G3)米3歳ダ1600m    
勝ち馬チャージイット(Charge It)(牡3)    
映像  https://youtu.be/msAnmFjyCfw

前走ケンタッキーダービー17着と大敗を喫したチャージイットがドワイヤーSに出走。

道中は2番手追走から直線楽に抜け出すと大きく差を広げていき23馬身ぶっちぎって大楽勝。前走の大敗から見事な立て直しとなった。

4月のフロリダダービーでホワイトアバリオの2着がある同馬だがマイルに短縮し大きく一変した。次走は7/30のジムダンディSか8/27のトラヴァーズS辺りを示唆しているということ。なお当記事作成者は本馬をベルモントS勝ち馬だと謳っておりました()

 

ジョンAネラッドS(G2)米4歳以上ダ1400m    
勝ち馬ライフイズグッド(Life Is Good)(牡4)    
映像  https://youtu.be/FZRKwNivjtU

前走ドバイWCで4着と敗れて以来のレースで復権を誓うライフイズグッドとカーターHを制し満を持してフライトラインに挑むの完敗の3着となったスピーカーズコーナー(Speaker's Corner)の2頭による注目カード。

スタート後から2頭並走のような形で引っ張っていき、内のライフイズグッドが先手を取り、2番手にスピーカーズコーナーが付ける。3.4コーナーでスピーカーズコーナーの手応えが怪しくなってきているのに対して楽な手ごたえのまま直線に入ったライフイズグッドが余力たっぷりのレースぶりで、最後までムチは使わず押し切り勝ち。

2着スピーカーズコーナーに5馬身差を付ける完封劇で復活をアピールした。

次走は8/6のホイットニーSを予定しているとのこと。

 

 

ランカシャーオークス(G2)英3歳以上牝馬芝2400m    
勝ち馬フリーウインド(Free Wind)(牝4)    
映像  https://youtu.be/C90YIHXh9TM

前走9月のパークヒルフィリーズS以来の一戦となったフリーウインド

道中は5番手イン追走から直線も内ラチから抜け出そうとするも前が開かず。

外に切り返す大きなロスがありながらも最後は昨年の英チャンピオンフィリー&メアズSを制したエシャーダ以下を突き放し完勝。昨年からこれで重賞3連勝。牝馬戦線に注目の一頭が現れた。牝馬相手ならG1でも有力の一頭。

2022/6/26中央競馬回顧+今週の出来事

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東京5Rミシシッピテソーロ(父ダノンバラード3

阪神5Rカルロヴェローチェ(父シルバーステート)6

函館5Rカワキタマックス(父エピファネイア)2

 

阪神5Rカルロヴェローチェは満点評価。ここまでの新馬の中でも1番といってもいいメンバーが揃ったが、勝ったのは3番手追走から直線楽に抜け出してきたカルロヴェローチェ。道中は少し頭が上がるシーンもあったが、直線は鋭く抜けて快勝だった。

勝ち馬も強かったですが、上位人気5頭が掲示板までを独占しており5着ドゥラエレーデまで今後の注目する価値があるメンバーと内容だったと思います。

 

今週の出来事

大井競馬場で開催されている羽田盃東京ダービーが交流GI(Jpn1)に格上げされJRA所属馬が南関東3冠すべて出走可能に(2024年より施行)

柴田末崎騎手が引退

凱旋門賞4勝のAヘッド元調教師が亡くなる

21年 英1000ギニー勝ち馬マザーアース(Mather Earth)(牝4)が引退

豪短距離G1を2勝しプラチナジュビリーにも参戦したホームアフェアーズ(Home Affairs)(牡3)が引退

金鯱賞勝ち馬ジャックドール(牡4)は札幌記念

22年POW勝ち馬ステートオブレスト(State Of Rest)(牡4)は距離短縮してサセックスS

Cルメール騎手6/27-8/8まで欧州で騎乗

22年 英ダービー8着のロイヤルパトロネージ(Royal Patronage)(牡3)が来月の米ベルモントダービー出走後、そのまま米へ移籍

Fデットーリ騎手とJゴスデン厩舎が距離を置くとの事

18年きさらぎ賞勝ち馬サトノフェイバー(牡7)が中央登録抹消→高知競馬へ移籍

宝塚記念はタイトルホルダー(牡4)が勝利。レース後凱旋門賞挑戦を表明

 

 

 

プリティポリーS(G1)愛3歳以上牝馬芝2000m    
勝ち馬ラペティココ(La Petite Coco)(牝4)
映像https://youtu.be/g6SiP5uVvSg

拮抗したオッズであったが、人気は前走Lを12馬身ぶっちぎって勝利したマイアストラ(My Astra)が人気の支持を集めた。条件戦とリステッドしか使ってはいないものの、ここまで大負けはしておらず前走もド派手な内容であったため注目を集めた。

これに続いたのが3歳牝馬のコンサートホール(Concert Hall)前々走の愛1000ギニーが3着、前走英オークスが4着と3歳路線においては上位争いをしていた存在。

これに愛1000ギニー6着の後、仏のG2を制しここに臨んできたパープルペイ(Purplepay)、ガネー賞を制したドリームルーパー(Dreamloper)などが続いた。

 

レースは残り300m辺りで先頭に立ったラペティココが外から追い込んできたマイアストラの追撃を半馬身抑えて勝利。昨年9月以来久々の一戦となったが、力強く抜け出し4連勝でのG1制覇となった。2着に人気のマイアストラが入り、3着には人気薄のロスカーべリー(Rosscarbery)が入ったもののこれが失格となり、繰り上がりで3着には最低人気のサンダーキス(Thunder Kiss)、コンサートホールが4着、パープルペイが5着、ドリームルーパーが6着となった。

なお3着から失格となったロスカーベリーはどうも前検量と後検量で大きな体重差がでたことから失格とのことだが、調教師側が異議申し立てをするとのことなので詳しくはわからなかったのですが、どうも何か手違いがあり体重差が出てしまったとの事なので着が戻る可能性もありそうです。

 

勝ったラペティココは昨年9月以来の実戦ながら見事なレース。その9月のレースで撃破した相手がラブ(Love)だったことを考えると力通りならこのレースぶりも納得。今後も期待したい。

 

愛ダービー(G1)愛3歳牡馬、牝馬芝2400m    
勝ち馬    ウェストオーバー(West Over)(牡3)
映像https://youtu.be/0MzTFt_O1xo

8頭で行われた今年の愛ダービー

人気は2頭が分け合い、まずは7番のウェストオーバー。今年初戦となったG3を勝利し、前走は英ダービーに出走するも不完全燃焼の3着。ここは鞍上をCキーンにスイッチして盤石の態勢。

対するは、今年の英オークスを制したチューズデイ(Tuesday)。今年初戦の未勝利戦を勝利し、英1000ギニーは3着、愛1000ギニー2着の後、距離を伸ばした前走英オークスを勝利し初のG1制覇。Aオブライエン厩舎の牡馬で出走できそうな馬がおらず、牝馬である同馬をこのレースにぶつけてきた。勝てば94年バランシーン以来の牝馬による勝利がかかった一戦となった。

レースは2番のフレンチクレイムが先手を取り、ウェストオーバーは2番手。チューズデイは後方インからの追走となった。

直線待たずして馬なりで逃げていたフレンチクレイムをウェストオーバーがあっさり交わして先頭に立つと、あとは独壇場。

リードをどんどん広げていき、前走のうっぷんを晴らす7馬身差の圧勝劇。初G1制覇を決めた。2着には英ダービーで12着とたいはいしたピズバディール(Piz Badile)が入り、3着に逃げたフレンチクレイム、人気のチューズデイは3.4角で前が詰まり、直線も進路確保の際に外の馬にぶつかるなどスムーズさを欠き4着に敗れた。

 

 

タタソールズティアラ(G1)豪3歳以上牝馬芝1400m    
勝ち馬スタータンテス(Startantes)(牝3)        

映像https://youtu.be/ahoSwTdGYqQ

道中は最後方集団のインを追走していたスタータンテスが直線馬群の内側に進路を求めると、馬群の中から突き抜けあざやか差し切り勝ち。鞍上の好騎乗もあって見事G1タイトルを奪取して見せた。これまでG1では今年2月のサラウンドSで2着があるものの、その後は馬券にすら絡めず。しかし、ここは距離を伸ばして久々の1600mで結果を出して見せた。

2022/6/25中央競馬回顧

阪神12R 3歳以上1勝クラス(ダ1800m) 勝ち馬ヴァレーデラルナ牝3(父ドゥラメンテ)

これまで1勝クラス4戦連続2着と惜しいレースが続いていたヴァレーデラルナだったが、ここは初めて逃げの手に出ると52kgを生かし逃げて上がり最速6馬身差の圧勝を決めた。1勝クラスは2着が続いたが、負けた相手が青竜Sを勝ったハセドン、兵庫CS2着のノットゥルノ、ユニコーンSを勝ったペイシャエスなどかなりのメンバー相手に好勝負をしてきた。

ここは通過点という印象で牝馬ということもあって重賞まで上がってくるのが楽しみな一頭。

 

 

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東京1Rスズカダブル(父バゴ)4

東京5Rシャンドゥレール(父エピファネイア)5

阪神1Rコスモサガルマータ(父ヴィクトワールピサ)2

阪神5Rオリオンネビュラ(父イスラボニータ)3

函館1Rミシェルドラータ(父キンシャサノキセキ)2

函館5Rフミサウンド(父ジャスタウェイ)3

 

 

東京1Rスズカダブルは前走新馬でダイヤモンドハンズの2着。ここが2戦目だった。

相手はかなり弱かったのでなんとも言えない所ではあるが、内容は楽勝だったので、1つ使って中々よさげな所が出てきた印象。バゴにジャイアンツコーズウェイ系のジャイアントトレッカーという血統構成ではあるがマイル前後が良さげ。

 

東京5R昨年はジオグリフが勝利した同レース。2番手追走のシャンドゥレールが楽な手ごたえからそのまま直線でも鞍上のアクションは大きくならず8分追いで1 3/4馬身差の完勝。またエピファネイア産駒から楽しみな存在が現れた。

2022/6/19中央競馬回顧+今週の出来事

東京3R 3歳未勝利(ダ1600m) 勝ち馬メンアットワーク牡3(父ドゥラメンテ)

同レースが初ダートとなったメンアットワークが4番手追走から直線楽な手ごたえで抜け出すと、最終的には9馬身差を付ける圧勝。11戦目にして初勝利。

驚きのハイパフォーマンスを見せたメンアットワーク。なぜこれまで芝を使い続けていたのかと思わせるパフォーマンスであった。同週には同距離のユニコーンSが行われており、タイム的には未勝利の方が遅いが、ペースを考えればユニコーンS勝ちに等しい内容。今後どういう使い方をするかはわかりませんが、無事ならOPまではノンストップで上がっていくと思います。

 

東京8R 3歳以上1勝クラス(芝2000m) 勝ち馬パラレルヴィジョン牡3(父キズナ)

初戦でも取り上げたパラレルヴィジョン。道中はハイペースの後方待機から直線は一気の差し脚で前を捉えきり快勝。デビューから2連勝で1勝クラス突破を決めた。

デビュー戦を既走馬相手に勝利していたとはいえ、半信半疑な所はありましたが、想像以上のパフォーマンス。ハイペースによるスタミナ切れも心配でしたが、何のその。上がり33.5の決め手で快勝だった。今年のキズナ3歳牡馬のエースはこの馬だと思います。それくらいの内容でした。

 

 

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東京5Rマイネルケレリウス(父ルーラーシップ)4

東京6Rモルチャン(父ヘニーヒューズ)5

阪神5Rナイトキャッスル(父シルバーステート)4

函館5Rスプレモフレイバー(ダイワメジャー)3

 

東京6Rのモルチャンは人気薄だったが、まったくそれを感じされないレースぶりで完勝だった。陣営も色気出さずダート一本で絞るような話なので今後のダート路線で注目。

 

今週の出来事

英ダービー2着のフーヤマル(Hoo Ya Mal)が豪へ移籍

トウカイトリックも出走した10年のメルボルンカップ勝ち馬アメリケイン(Americain)(牡17)が放牧中の事故で亡くなる

香港のVホー騎手が夏に日本の短期免許取得予定

ドバイシーマクラシック8着の後休養中のグローリーヴェイズ(牡7)は札幌記念

 

 

クイーンアンS(G1)英4歳以上芝1600m    
勝ち馬バーイード(Baaeed)(牡4)

映像https://youtu.be/ON4ikDnS6g8

ロイヤルアスコット開催G1の開幕カード。ここの注目はなんといってもバーイード

ここまで7戦7勝。前走は今年の始動戦となったロッキンジSを快勝しての同レース参戦。人気も1.6倍と圧倒的な支持を集めた。

レースは4番のオーダーオブオーストラリア(Order Of Australia)がハナを取り、リアルワールドが2番手。その後ろにバーイードが付ける。1000mを切ったあたりから隊列は2つにばらけ、バーイードはリアルワールドの真後ろをぴったりと追走。600mを切ったあたりの11秒区間馬なりで上がっていきリアルワールドをパスすると最後は余裕を持っての完勝で2着リアルワールドに1 3/4馬身差を付けてのゴール。無敗記録を8に伸ばした。

勝ったバーイードはどこまで強いのかと思わせる圧巻のパフォーマンス。ここもまったく2着以下を寄せ付けないレースだった。ここまではマイルにこだわっているが、距離を伸ばしそうな感じもあるので今後の動向に注目。理想はインスパイラルやホームレスソングス、コリーバスといった3歳勢と当たってから距離を伸ばしてほしい所。

 

2着のリアルワールドは前走ロッキンジSに続きまたしてもバーイードの2着。本馬は芝に限っていうとバーイード以外には負けておらず、フランケルに後塵を拝し続けた某エクセレブレーションを思い出させてくれる。後ろには4馬身つけているため、メンバー次第ではいつでもG1を狙えるだろう。

 

キングズスタンドS(G1)英3歳以上芝1000m    
勝ち馬ネイチャーストリップ(Nature Strip)(セ7)    
映像https://youtu.be/g0W633XhIxg

人気の中心は欧州以外の2頭。最終的に1番人気だったのは米のゴールデンパル(Golden Pal)。先週ベルモントSを勝ったモードニゴールと同じアンクルモーの産駒。2歳時からロイヤルアスコット開催に参戦し、2歳時はノーフォークS2着、3歳時にはナンソープSを使い7着、今年3度目の遠征。昨年はナンソープの後、11月のBCターフスプリントを制し、初G1制覇、今年初戦のG2を快勝して同レース参戦となった。

2番人気は豪の古豪ネイチャーストリップ。こちらは7歳ながら変わらずトップスプリンターとして豪を引っ張る存在で22年は前走のTJスミスSを制し8度目のG1制覇。馬券外に外れたのは20年10月のジエベレストが最後で11戦連続馬券内。抜群の安定感で初の遠征先でのG1制覇を狙っての出走。

欧州勢からは今年のアルクオズスプリント3着のマンオブプロミス(Man Of Promise)、前哨戦のテンプルSを勝ったエリザベス女王所有のキングスリン(King's Lynn)、2着のトワイライトコールズ(Twilight Calls)などが続いた。

 

レースはスタートでゴールデンパルが出遅れるまさかの最後方から。

逆に人気のネイチャーストリップは好スタートから4.5番手辺りをスタート後は追走し、残り600m辺りでは早々先頭へ。そのまま差を広げていくと最後は4 1/2馬身差を付ける圧勝。驚きのパフォーマンスでG1勝利を決めた。2着にトワイライトコールズが入り、キングスリンは7着、マンオブプロミスは8着、ゴールデンパルは最下位16着に終わった。

勝ったネイチャーストリップは今開催最大のパフォーマンスといってもいいほど素晴らしいレースだった。またコースレコードのおまけつき。

同レースの豪競争馬による勝利は2009年シーニックブラスト以来

 

セントジェームズパレス(G1)英3歳牡馬、牝馬芝1590m    
勝ち馬コリーバス(Coroebus)(牡3)    
映像https://youtu.be/7im-fO6X5c8

ここの人気の中心は英2000ギニー勝ち馬のコリーバス。昨年は3戦2勝でシーズンを終え、今年初戦の2000ギニーでネイティブトレイル相手に勝利。ここが今期2戦目で断然の支持を集めた。

これにここまで連勝中で前走リステッドにてエリザベス女王所有のリーチフォーザムーンを下したマイプロスペロ(My Prospero)、更には3戦無敗で独2000ギニーを制したマルジョームあたりが続いた。

レースはスタートして中穴のルサイル(Lusail)が出していって、外3番手辺りからマイプロスペロ、その内4.5番手辺りのインからコリーバス、後方インからマルジョームはレースを進めた。

直線ルサイルが先頭に立つと、ばてた馬の後ろから縫って出てきたコリーバスが一気に前に進出、コリーバスが一度抜け出したが、その後各馬もしぶとく迫り、最後は5頭がもつれる大激戦のゴール。頭差凌いだコリーバスが何とか残しG1連勝。2着にルサイルが残り、3着にマイプロスペロ、4着に追い込んだマルジョーム、5着にマイティーユリシーズ(Mighty Ulysses)が入り、終わってみれば上位人気5頭での決着となった。

勝ったコリーバスはサセックスSが目標とのことでバーイードや日本のバスラットレオンとの激突の可能性もあり楽しみにしたい。

 

 

プリンスオブウェールズS(G1)英4歳以上芝1990m    
勝ち馬ステートオブレスト(State of Rest)(牡4)    
映像https://youtu.be/e3iPlY-PDpo

5頭立てながら豪華メンバーのそろった一戦。

現地オッズではここまで5連勝中で、前走ここでも取り上げたブリガディアジェラードSを快勝したベイブリッジ(Bay Bridge)、これにドバイターフを連覇したロードノース(Lord North)、日本から遠征した昨年のダービー馬シャフリヤール、そして3ヶ国でG1を取ったステートオブレスト、引退を撤回して現役復帰し連勝でここに臨んできたグランドグローリーの順。

 

レースはスタートでいきなりのアクシデント。ロードノースの覆面が外れないというまさかの自体で大きく出遅れ。他4頭は一線のスタートを切ったが内からステートオブレストが主張していき先頭へ。2番手外にシャフリヤール、3番手からベイブリッジ、グランドグローリー、遅れたロードノースが続いた。

5頭立てということもありかなりゆったりとした流れで進んでいき、5頭一団で直線へ。

直線に入っても楽な手ごたえのステートオブレストが後ろを離してリードを広げると、3番手から迫ってきたベイブリッジを1馬身退ける快勝で勝利。今年G1は2勝目。これで米豪仏に続き4か国目のG1制覇となった。迫ったベイブリッジが2着に入り、3着は追い込んだグランドグローリー、シャフリヤールは一杯になり4着、最下位にロードノースとなった。

 

ゴールドカップ(G1)英4歳以上芝3990m    
勝ち馬キプリオス(Kyprios)(牡4)    
映像https://youtu.be/HRhBLr8zJX8

人気を集めていたトゥルーシャンが馬場を理由にスクラッチしたことで最終的には5番のキプリオスが1番人気となった。昨年まではぱっとしない成績ではあったが、距離を伸ばして一変、前走の2800mG3では2着に14馬身差を付ける圧巻のパフォーマンス。一気にこの路線注目の存在に。

2番人気がお馴染みストラディバリウス(Stradivarius)同レース3勝を含めこの路線では絶対的な存在。現8歳となり衰えは感じるが、それでも今年初戦のヨークシャーCを快勝しており、変わらず強い印象。

これに20年カドラン賞勝ち馬プリンセスゾーイ(Princess Zoe)、昨年の英ダービー2着馬モジョスター(Mojo Star)辺りが続いた。

 

レースは直線外に持ち出した馬の争いで先に抜け出したキプリオスが先頭。外からモジョスター。キプリオスの後ろから一番外まで持ち出したストラディバリウスがその外から接近。前はモジョスターが一度キプリオスに並びかけたが、そこからしぶとく脚をつかったキプリオスがモジョスターを競り落として勝利。2着にモジョスター、3着にストラディバリウスが入り、4着には障害G1馬のバーニングビクトリーが入った。

 

 

コロネーションS(G1)英3歳牝馬芝1590m    
勝ち馬インスパイラル(Inspiral)(牝3)    
映像https://youtu.be/BSPsTpJjyzs

超豪華メンバーが揃った一戦。愛1000ギニー勝ち馬のホームレスソングスは回避したが、それでも素晴らしいメンバーが集まった。

最終的には5番のインスパイラルが2.87倍と抜けた支持を集めた。

昨年は4戦無敗フィリーズマイルを制しシーズンを終えたが、今年は順調にいかず英、愛1000ギニーを回避してここまでずれこんだ始動戦。それでも期待の高さを表すような抜けた人気となった。

 

これに英1000ギニー勝ち馬のカシェ(Cacjet)、仏1000ギニー勝ち馬のマンゴスティン(Mangoustine)、無敗で米から乗り込んできたスペンダレラ(Spendarella)、チェヴァリーパークS勝ち馬テネブリズム(Tenebrism)、2歳時に英オークス馬チューズデイを破ったディスカバリーズ(Discoverries)、フィリーズマイル英1000ギニー2着のプロスパラスボヤージ(Prosperous Voyage)、BCジュベナイルフィリーズターフを制したピッツァビアンカ)(Pizza Bianca)などが続いた。

 

レースは英1000ギニー同様カシェが引っ張っていき、2番手からスペンダレラ、その後ろにマンゴスティン、その外4番手辺りからディスカバリーズ、少し後ろからテネブリズムが追走し、インスパイラルは後方3番手辺りからレースを運んだ。直線カシェが踏ん張っていたが、苦しくなったところをスペンダレラとディスカバリーズが迫ってくる。しかしそれを瞬く間に後方から交わし去ったインスパイラルが一気に抜けていくと、そのままグングン差を広げていき、2着スペンダレラに4 3/4馬身差を付ける圧勝。

インスパイラルが休んでいる間に結果を出してきた馬達をあっさり蹴散らし牝馬マイル最強を証明した。2着には米にスペンダレラが残し、3着にディスカバリーズ、4着テネブリズム、5着カシェ、ピッツァビアンカは8着、マンゴスティンは9着、プロスパラスボヤージは10着となった。

勝ったインスパイラルはナッソーSジャックルマロワ賞辺りを使うかも?との事。

 

 

 

コモンウェルズC(G1)英3歳芝1200m    
勝ち馬パーフェクトパワー(Parfect Power)(牡3)    
映像https://youtu.be/luIN9EHcXg0

人気はここまで6連勝中のエルカバリオ(El Caballo)と昨年の1200mG1モルニ賞、ミドルパークSと連勝したパーフェクトパワーが集めていた。

レースは中団の内側を追走していた黄色い勝負服のパーフェクトパワーが直線スコーンと抜け出して快勝。前走英2000ギニーは7着と敗れたが、得意の1200m戦でさすがといえるパフォーマンス。この時期の3歳にして早くも1200m戦3度目のG1勝利。

人気のエルカバリオは18着に大敗した。

なお、同レースには吉田勝己氏、吉田照哉氏の所有馬が参戦しており、勝己氏所有のフロタス(Flotus)が3着、照哉氏所有のミラマー(Miramar)が5着と好成績を収めた。

 

プラチナジュビリー(G1)英4歳以上芝1200m    
勝ち馬ネイヴァルクラウン(Naval Crown)(牡4)    
映像https://youtu.be/3ErSM1kzi8k

人気を集めたのは13番の豪遠征馬ホームアフェアーズ(Home Affairs)、昨年の10月クールモアスタッドSを制すると2月のブラックキャビアライトニングではキングズスタンドを制したネイチャーストリップを撃破。前走のニューマーケットHは9着と敗れたものの、初日のネイチャーストリップのド派手なパフォーマンスもあり、1番人気に。

これに地元イギリスで前哨戦のG2を制したハイフィールドプリンセス(Highfield Princess)、昨年8月のG2勝利以来久々の一戦となったセイクリッド(Sacred)、ホームアフェアーズと同じ豪からの遠征馬で21年のブルーダイヤモンドS勝ち馬アルトリウス(Artorius)、更には昨年の英チャンピオンスプリントの勝ち馬クリエイティブフォース(Creative Force)、米からの遠征馬で昨年のコモンウェルズCの勝ち馬カンパネッレ(Campanelle)などが続いた。

また、同レースには日本からグレナディアガーズも出走。

 

レースはスタート後はカンパネッレとホームアフェアーズが飛び出しこの2頭が前へ。

馬群は内外2つの隊列に分かれての攻防。馬場の真ん中粘っているカンパネッレめがけてアルトリウスが接近し、外からはクリエイティブフォース、グレナディアガーズ辺りも伸びてくる。

しかしそれらをしり目に外ラチから一気に伸びてきたネイヴァルクラウンがまとめて交わし切ってのゴール。一気に差し切りでG1初勝利を決めた。

2着には同じくゴドルフィンのクリエイティブフォースが入り、ゴドルフィンワンツー。3着には豪のアルトリウス、同着の3着でカンパネッレ。セイクリッドは5着、ハイフィールドプリンセスは6着、ホームアフェアーズはまさかの20着、グレナディアガーズも見せ場は作ったが、19着に終わった。

勝ったネイヴァルクラウンは3歳時、英2000ギニーでポエティックフレアの4着などマイルでの実績はあったが、夏あたりから徐々に距離を短縮していき、今年は1351ターフスプリント(11着)やドバイのアルクオズスプリント4着など距離短縮で結果が出始めてはいた。この大舞台で結果を出し切った人馬は見事であった。

なおそれ以外の馬で現状わかっている部分では、3着のアルトリウスはジュライCを目標にするとのこと。また、グレナディアーズは結果次第で豪に行くプランもあるようでしたが果たして。

 

仏オークス(G1)仏3歳牝馬芝2100m    
勝ち馬ナシュワ(Nasuwa)(牝3)
映像https://youtu.be/zdrOpe1RKuk

10倍を切っていたのは2頭でナシュワとアガーヴ(Agave)の2頭。

ナシュワは前走英オークス3着で中1週での同レース参戦。対抗格のアガーヴはここまで4戦3勝。前走こそは敗れたものの力は示しておりここも有力。また鞍上Oペリエ騎手にとっても初の仏オークス制覇がかかっていた。

人気薄所では日本の大野拓弥騎手が騎乗するフォールインラヴ(Fall In Love)も出走していた。

レースは序盤中団よりやや前くらいに位置していたアガーヴがコーナーワークで一気に先頭に立ち最後の直線を迎えるが、外から来たナシュワが手ごたえ良くアガーヴを捉えると、迫るラパリジェンヌ(La Parisienne)を抑え勝利。アガーヴは4着、フォールインラヴは人気薄ながら5着と健闘。

同レース女性騎手による勝利は史上初の快挙となった。