2022/6/18中央競馬回顧

東京9R 三浦特別(3歳以上2勝クラス)(ダ1400m) 勝ち馬イグザルト牡3(父ドゥラメンテ)

イグザルトからすると前々走で一騎打ちを演じたレッドゲイルとの再戦となったレース。

イグザルトは2.3番手追走から直線楽々抜け出し2着レッドゲイルに5馬身差を付ける圧勝でリベンジを果たした。ユニコーンSにも登録はあったが、距離を短縮して同レースに臨んできた。使うごとにタイムを詰めており、同レースもかなりの時計だった。OPクラスまではまず上がってくるだろう。

 

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東京1Rロードディフィート(父デクラレーションオブウォー)3

東京5Rウンブライル(父ロードカナロア)5

阪神5Rファントムシーフ(父ハービンジャー)5

函館5Rゴキゲンサン(父リアルインパクト)2

函館6Rオマツリオトコ(父ヴィットリオドーロ)5

 

東京1Rのロードディフィートはデクラレーションオブウォー産駒でこれが本国での産駒中央初勝利となった。

 

東京5Rウンブライルはステルヴィオの全妹。ステルヴィオも6月東京でびゅーだったが、こちらも早い時期からセンスのある走り。レースも好位追走から楽勝だった。

これはかなりやれそうです。

 

阪神5Rは好メンバーが揃った一戦でオッズも割れていましたが、好位追走の人気馬ファントムシーフが着差以上の勝ちっぷりで快勝。現状は1600mだがもっと距離は合ってもよさげな印象。重賞レベルだと思います。

 

函館6Rオマツリオトコはヴィットリオドーロの産駒。こちらも産駒は中央での初勝利。

あまりこの条件のレースで高評価はしないがこの馬は非常にパドックからの馬体の良さを感じた。次はおそらく函館2歳を使ってくるだろうが、芝でもやれそうな感じはあるのでかなり楽しみ。

2022/6/11中央競馬回顧

東京8R 3歳以上1勝クラス)(芝2000m) 勝ち馬バトルボーン牡3(父シルバーステート)

前走未勝利での取り上げたバトルボーン。道中は2番手追走から1000m通過が59.7秒の平均ペース。直線は中々逃げ馬を捉えられないように見えたが、追っていくとグングン伸びていき最後は3馬身差を付ける快勝。連勝で1勝クラス突破を決めた。通算成績は3戦2勝。

デビュー戦はダービー4着のダノンベルーガを相手に2着。

前走の未勝利を快勝しここが3戦目だった。ビュッと切れる感じはないが追えばどこまでも伸びていくような印象でまだ余裕のあるレースだった。秋への飛躍に期待。

 

函館12R 3歳以上1勝クラス)(ダ1700m) 勝ち馬コパノニコルソン牡3(父コパノリッキー)

道中は中団馬群追走から直線は外に持ち出したコパノニコルソンが上がり最速の決め手で差し切って勝利。通算成績を11戦2勝とした。

未勝利は4戦目で突破。1勝クラスは7戦目で突破とこつこつステップアップしている同馬が強い内容で2勝目を挙げた。前走のわらび賞は前有利の展開ながら後方から猛然と追い込み3着。今回は2角の所で前が詰まりロスがあったが、問題にしなかった。

近走の上昇度は先への期待を持たせてくれる。ゆくゆくは重賞まで上がってきそうな一頭。

 

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東京5Rロッソランパンテ(父エピファネイア)3

中京5Rマラキナイア(父ジャスタウェイ)4

函館5Rニーナブラント(父ダンカーク)3

 

中京5Rはマラキナイアが直線外を伸びきって快勝。人気に応えての好内容だった。

2022/6/12中央競馬回顧+今週の出来事

中京11R 三宮S(3歳以上OP)(ダ1800m) 勝ち馬ハヤブサナンデクン牡6(父ゴールドアリュール)

21年5月の2勝クラスにて取り上げた同馬。道中は早い流れを3.4番手辺りから追走し、直線は6馬身という大きな着差を付けて快勝。OPクラス入り2戦目で初のOPクラス勝利となった。

当時から早い流れでの決着の方が良さが出るということは話していたが、ここまで強くなるとは驚き。なかなかのパフォーマンスだったので重賞でも期待。

 

 

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東京5Rオンザブロッサム(父ラブリーデイ)3

中京5Rプロトポロス(父ウォーフロント(War Front))4

函館5Rクリダーム(父ハーツクライ)3

 

中京5Rプロトポロスは道中3.4番手追走から直線外に出し、対抗格だったウメムスビをあっさり引き離し3 1/2馬身差の快勝。上がり33.8の脚で短距離路線ではなかなかやれそうな一頭。

 

 

今週の出来事

先週のコロネーションCを制したハクム(Hukum)(牡5)が骨折

藤沢和雄元調教師が顕彰者に選定される

22年サウスオーストラリアンダービー勝ち馬ジャングルマグネイト(セ4)が香港へ移籍

 

 

JJアトキンスプレート(G1)豪2歳芝1400m    
勝ち馬シーザベルター(Sheeza Belter)(牝2)    
映像https://twitter.com/skyracingau/status/1535493952152842241?s=21&t=t12vREt3QUWzkboINWL2mw

道中は先団やや後ろ辺りを追走していたシーザベルターが直線半ばで先頭に立つと、一団で迫ってくる後続をなんとか半馬身凌ぎ切り勝利。前走G2からの連勝で初G1勝利となった。

ちなみに同馬の母母父にはフジキセキがいる。

 

ストラドブロークスH(G1)豪3歳芝1400m
勝ち馬アリゲーターブラッド(Alligator Blood)(セ5)    
映像https://youtu.be/1O5N8QaSlhI

道中は中団待機のアリゲーターブラッドが直線外に持ち出されると勢いよく前を飲み込み、最後は2着プライベートアイ(Private Eye)を1馬身抑えて快勝。

これが実に2年3ヵ月ぶりの勝利となったが、最後の勝利もG1でそれ以来のG1勝利となった。近走は結果は出ていなかったものの、前走のG3で復調の兆しを見せこれが休み明け2戦目だった。2歳G1でも好走していた同馬だが、転厩や競走生命にかかわる怪我を負うなど苦しい時期を乗り越えての見事な復活劇。

 

ニューヨークS(G1)米4歳以上牝馬芝2000m    
勝ち馬ブレーカーストリート(Bleecker Street)(牝4)    
映像https://youtu.be/NHvF4X7tpdE

人気は昨年のオペラ賞勝ち馬で米に移籍し、これが2戦目だったルジール(Rougir)が人気を集めた。道中は後方2番手にいたルジールは3.4角で早めにスパートしていくが、直線は全く伸びず。変わって外から追い込んできた赤い帽子のブレーカーストリートが最後方一気の差し脚を繰り出しゴール前きっちり差し切っての勝利。初のG1勝利となった。ルジールは5着。

勝ったブレーカーストリートはこれで無傷の7連勝。米芝中距離戦線に新星誕生。まだ4歳で伸びしろ十分といった所。牡馬相手でどこまでやれるのか楽しみ。

 

エイコーンS(G1)米3歳牝馬ダ1600m    
勝ち馬マタレヤ(Matareya)(牝3)    
映像https://youtu.be/aIadP0A4haM

人気はケンタッキーオークス4着のエコーズールー(Echo Zulu)とマタレヤが分け合っていたが、ゲート裏でエコーズールーがスクラッチし4頭立てに。人気もマタレヤが1倍台前半という圧倒的な支持に変わった。

レースでは逃げたマタレヤがマイペースに持ち込むと直線も楽な手ごたえで後続を離していき、6 1/2馬身差を付ける楽勝。4連勝でG1初勝利となった。

2歳時まではケンタッキーオークス馬シークレットオース(Secret Oath)辺りにぶっちぎられていたが、3歳になってからは力を付けG3,G2と連勝し、G1奪取。今年は同レースも含め4戦負けなしと底を見せておらず、距離も1400mの前走、前々走からさらに伸ばした同レースでも結果が出た。まだあたっていない3歳牝馬勢との対戦を楽しみにしたい。

 

 

ウッディスティーブンスS(G1)米3歳ダ1400m    
勝ち馬ジャッククリストファー(Jack Christopher)(牡3)    
映像https://youtu.be/0fFTPvdi4OY

人気は1.4倍と圧倒的な支持を集めたジャッククリストファー一本かぶりというオッズだった。同馬は2連勝で迎えたBCジュベナイルで大本命であったが、直線で回避、立て直した前走の今期初戦G2を快勝し、ここが今期2戦目だった。

スタート後は無理せず外を行かせ、2番手に手控え直線を迎えると抜群の手応えで前を交わし後は着差が広がっていく一方。最終的に2着パパキャップに10馬身の差をつけ2着馬以降を画面外まで追いやる圧倒的な差を付けてのゴール。無敗記録を4に伸ばした。前走、前々走は共に1600mを使いここは1400mと距離を短縮したが、全く問題にならなかった。

距離は1800mまではこなせると個人的には思っているので、今後どういう使い方をするかは不明だが、おそらくBCダートマイルが大目標になると思われるのでフライトラインやライフイズグッドと当たるようなら期待したい。

 

 

ジャストアゲームS(G1)米4歳以上牝馬芝1600m    
勝ち馬リーガルグローリー(Regal Glory)(牝6)    
映像https://youtu.be/xVL0K_RzxxE

人気の中心は2頭で2番のリーガルグローリーと3番のスピークオブザデビル(Speak of the Devil)の2頭が分け合っていた。

まずはこの路線お馴染みのリーガルグローリー。昨年末のメイトリアークSでG1初制覇を飾ると、今期はここまで2連勝で前走はジェニーワイリーSを制しての参戦。

そしてもう一頭の注目スピークオブザデビル。こちらは元フランス調教馬で20年の仏1000ギニー2着や、昨年のロートシルト賞3着などの実績がある一頭。

今年に入り米に移籍した同馬は前走G2を制しての同レース参戦となった。

なお、同レースは5頭立てながら上位人気3頭が同馬主、同厩舎という何とも言えないメンバー構成となった()

レースは前2頭が速い流れで引っ張っていき、前2頭、後ろ3頭という隊列。

3.4角で前後の間隔が一気に縮まっていくと3番手にいたリーガルグローリーが前を楽々捉え3 1/2馬身差の快勝でG1連勝。スピークオブザデビルはハイペースで完全に脚をなくし4着に敗れた。

 

ジャイプールS(G1)米3歳以上ダ1200m    
勝ち馬カサクリード(Casa Creed)(牡6)    
映像https://youtu.be/s_LCFxhnj6w

道中は中団インを追走していたカサクリードが直線もロスなく最内を通っていき、前で粘る人気のアレストミーレッド(Arrest Me Red)、トゥルーヴァラー(True Valour)をゴール寸前で差し切っての勝利。前回の勝利は昨年の同レースで久々の勝利を連覇という形で決めて見せた。

同馬はもともとマイルを中心に使われていたが結果はあまり出ず。1200mへの短縮が成績を見ても結果につながっている要因と見える。

今年初戦に1351ターフスプリントで2着に入っており、勝ったソングラインの価値をさらに上げる結果に。

 

 

メトロポリタンH(G1)米3歳以上ダ1600m    
勝ち馬フライトライン(Flightline)(牡4)    
映像https://youtu.be/zZlvi3HOWZ4

5頭立てながら非常に好メンバーが揃ったレース。3連勝で同レースに臨んできたスピーカーズコーナー(Speaker's Corner)、昨年のBCスプリントの勝ち馬アロハウエスト(Aloha West)、デビュー以来3着なしの安定感を誇るハッピーセイバー(Happy Saver)、そして前走のマリブSを楽勝し、ここまで無敗の怪物フライトラインが出走。

レースはスタート後、ややフライトラインが出負けするような形。スピーカーズコーナーもそれが見えていたため、制裁覚悟でゴリゴリに進路カットして先手を主張。これまでは逃げの手で結果を出し続けていたフライトラインは控えて2番手。3.4番手は並ぶようにしてハッピーセイバーとアロハウエストが続いた。

半マイル45.01と早い流れをスピーカーズコーナーが作っていったが、直線を待たずしてフライトラインが早々先頭に立ち、そのまま直線へ。

直線に入っても脚色は衰えず結局ノーステッキで6馬身を付ける大楽勝。軽度の故障明けとはいえ6ヶ月ぶりの実戦。衝撃的な走りを見せ無敗記録を4に伸ばした。

2着にハッピーセイバー、3着がスピーカーズコーナー、4着がアロハウエストとなった。

スタート後の不利は正面から見るとかなりひどいもの。https://twitter.com/raypaulick/status/1535729852971724800?s=21&t=q1JVwLpS3-NNpmtox86S-Q

大抵逃げ一辺倒の馬は脱落してしまうイメージだが、この馬は違った。

さすがに砂はかぶらせないようにすぐに切り返していたため、砂をかぶると脆いかもしれないがそもそもが速いのでその心配は必要なさそう。

この馬を負かす馬は果たして現れるのか...

 

 

 

オグデンフィップS(G1)米4歳以上牝馬ダ1700m    
勝ち馬クレリエール(Clairiere)(牝4)    
映像https://youtu.be/85Y1CyIf2eE

ここも5頭立てながら好メンバーが揃った一戦。

人気の中心は昨年の牝馬チャンピオンであるレトルスカ(Letruska)

昨年はG1を4勝し、今年もすでに4月のアップルブロッサムHでG1制覇。6歳だが、変わらず今年も強い印象。これに昨年のケンタッキーオークス馬マラサート(Malathaat)、21年アラバマS、22年アップルブロッサムH2着の実績馬クレリエール、昨年のケンタッキーオークス2着でエイコーンS勝ち馬サーチリザルツ(Search Results)が続いた。

レースはスタート後レトルスカが先手を取ったが、サーチリザルツも譲らず2頭で後続をグングン離していく。8馬身近く後方からマラサートとクレリエールが続く展開。

超ハイペースで競り潰されたレトルスカは4角前で早々失速。変わってサーチリザルツが先頭で直線へ。

直線半ばまでサーチリザルツも踏ん張っていたが200mを切ったあたりで止まり、最後はマラサートとクレリエールの一騎打ち。ゴール前でわずかに出た外のクレリエールがマラサートを競り落として勝利。2着にマラサート、3着にサーチリザルツ、レトルスカは大きく離された最下位5着に沈んだ。

 

マンハッタンH(G1)米4歳以上芝2000m    
勝ち馬トリブヴァン(Tribhvan)(セ6)    
映像https://youtu.be/hzG8ReGWmVM

人気的には中穴のトリブヴァンが大逃げをかますと最後まで押切り、鮮やか逃げ切り。昨年7月以来のG1 2勝目で昨年同レース2着からのリベンジ達成となった。人気のグーフォ(Gufo)は3着。フランス小林智厩舎所属で吉田照哉氏所有のトウキョウゴールド(Tokyo Gold)は最下位10着に終わった。

 

 

ベルモントS(G1)米3歳ダ2400m
勝ち馬モードニゴール(Mo Donegal)(牡3)    
映像https://youtu.be/4qiZ5wq7gBU

オッズ的には接戦であったが2人気は最終的にモードニゴールとなった。

本馬は4月のウッドメモリアルSを制し、ケンタッキーダービー5着からの参戦。これに5月のピーターパンSを制しここに臨んできたウィーザピープル(We The People)、これに紅一点牝馬ながら同レース参戦のケンタッキーオークス2着のネスト(Nest)、ケンタッキーダービー馬リッチストライク(Rich Strike)が続いた。レースは道中4.5番手辺りを追走しており、直線は外に持ち出したモードニゴールが抜け出し快勝でG1初制覇。2着に内から外に切り替えて伸びてきた牝馬のネストがしぶとく迫り2着。ウィーザピープルは4着、リッチストライクはまったく伸びず6着に終わった。

勝ったモードニゴールはこれで6戦4勝。G1は初制覇。

本馬を管理するTプレッチャー調教師は同レース4勝目。鞍上IオルティスJr騎手は同レース2勝目となった。

 

 

2022/6/4中央競馬回顧

東京7R 3歳以上1勝クラス(芝2000m) 勝ち馬サリエラ牝3(父ディープインパクト)

デビュー戦https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438037556151で取り上げたサリエラ。これが2戦目。

道中は後方待機から。直線も絶望的な位置取りから驚異的な脚を見せゴール寸前で粘るテイエムオードリーを差し切ってのゴール。着差以上の大きなインパクトを残し2連勝を決めた。

レース内容的には、逆に騎乗があれだったせいですごさが際立った印象。

G1クラスの素材だと思います。

 

東京10 由比ヶ浜特別(芝1400m) 勝ち馬アネゴハダ牝3(父キズナ)

今週から3歳馬と古馬が当たり始めたが軒並み3歳馬が勝利していた。

そんな中でも非常に光るレースをしていたのがアネゴハダ。

新馬戦はダートだったが、ここは芝で高速上がりを披露。非常に強い内容だった。まったく求められる適性が違う東京芝でこのパフォーマンスは驚いた。

前走は桜花賞15着で、斤量が軽かったこともありまだ信用できない部分はあるが、このレースができるなら今後が楽しみ。

 

 

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東京5ノッキングポイント(父モーリス)6

中京5ダイヤモンドハンズ(父サトノダイヤモンド)5

 

東京5Rのノッキングポイントはディープインパクトが入っていないモーリス産駒。

ディープが入ってるモーリスは切れるという話は散々してますが、モーリスに母父キンカメでこのキレ味。さすがにサンデーRが開幕土曜の東京に送りこんだだけあって素晴らしい馬だと思いました。

昨年はコマンドラインに満点をいきなりつけましたが、本馬にも満点評価をしたいと思います。

本馬の母は16年フローラS勝ち馬チェッキーノで2代母が桜花賞4着等の実績があるハッピーパス

 

 

中京5Rはダイヤモンドハンズが勝利し、サトノダイヤモンド産駒は初年度産駒デビューでいきなり初勝利。

サトノダイヤモンド産駒でも1.2を争う評価をされていた同馬だが、派手さはなかったものの順当に勝ち切った。サトノダイヤモンド産駒ということで距離は長めの馬が多いのでは?と勝手に思っていたが、本馬のパドックを見た時には思ったより固いなという印象を受けた。意外にも配合次第では短い距離からの活躍馬も出るかもしれない。

2022/6/5中央競馬回顧+今週の出来事

東京10R 麦秋S(3歳以上3勝クラス)(ダ1400m) 勝ち馬タイセイサムソン牡4(父メイショウサムソン

前走2勝クラスでは逃げてダートながら上がり34.3という強烈な決め手で圧勝したタイセイサムソン。

前走はスローでタイムも遅く馬場も早かったため半信半疑で2番人気だったが、先団追走から骨っぽいメンバー相手に完勝。前走から時計も一気に詰め充実ぶりをアピールした。

鞍上曰くかなり折り合いが難しいがようやくまともになりつつあるということで、着順が悪かったことが無駄ではなかったと非常にいいコメントを残していた。父は名前の通りメイショウサムソンでこれが活躍してくると種牡馬引退した父の後継という可能性も出てくるかもしれない。

 

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東京5モリアーナ(父エピファネイア)5

東京6クラックオブドーン(父サトノクラウン)3

中京5ジョウショーホープ(父ミッキーロケット)3

 

東京5Rのモリアーナは上がり3Fだけの切れ味比べを制した。

上記でも挙げたサリエラが32.9、ドゥラドーレスが33.0の上がりだったが、本馬はペースこそ違えど上がり33.0のキレキレの脚であっさり抜け出して見せた。人気こそ4番人気だったが、今後が非常に楽しみと感じされるレースだった。

 

東京6Rで勝ったクラックオブドーンはサトノクラウン産駒で本馬は初年度産駒初勝利。2着にも新種牡馬のデクラレーションオブウォー産駒ロードディフィートが入った。

 

中京6Rは新種牡馬産駒のワンツーだったが、勝ったのはミッキーロケット産駒のジョウショーホープ、2着がマインドユアビスケット産駒のメイクザビートだった。

新馬戦にしてはペースが流れ、実質4頭立てのレースだったが、上位4頭は人気上位の4頭で体力のありなしがはっきり出たレースだった。

 

今週の出来事

安田記念はソングライン(牝4)が勝利

シャフリヤールが出走するPOWの馬券発売決定

21年ラジオNIKKEI賞勝ち馬ヴァイスメテオール(牡4)が調教時の骨折で安楽死

12年東海S含む重賞3勝馬ソリタリーキング(牡15)が亡くなる

22年皐月賞馬ジオグリフ(牡3)が骨折、全治3ヵ月

22年阪神大賞典3着のシルヴァーソニック(牡6)が左前脚副官骨に骨膜が出ており全治3ヵ月以上

22年牝馬2冠のスターズオンアース(牝3)が右前骨折に続き左前脚にも剥離骨折が判明し全治3ヵ月程度

18年マイルCS勝ち馬ステルヴィオ(牡7)が乗馬入り→アロースタッド種牡馬入り

18年オーシャンS勝ち馬キングハート(牡9)が中央登録抹消→地方移籍

21年マーチS勝ち馬レピアーウィット(牡7)が引退→乗馬入り

22年皐月賞日本ダービー2着のイクイノックスが左前脚の腱にダメージがあり秋に備えて休養

3連勝で伏竜Sを制したデリカダ(牝3)が屈腱炎を発症し年内絶望

負担重量に関する注意義務を複数回行った西谷凜騎手は7/23までの騎乗停止処分

19年BCジュベナイルターフ勝ち馬ストラクター(Structor)(牡5)が種牡馬として輸入

ディープインパクト×スイープトウショウの良血スイーズドリームス(牡8)が種牡馬入り

15年高松宮記念を制したエアロヴェロシティなどを管理した香港のオサリバン調教師が今シーズンで引退を表明

 

ハリウッドGCS(G1)米3歳以上ダ2000m
勝ち馬ゼアゴーズハーヴァード(There Goes Harvard)(牡4)    
映像https://youtu.be/4IKZMz2BeZ0

条件戦を連勝してここに臨んできたゼアゴーズハーヴァードが道中3番手辺りの追走から、粘るデファンデッド(Defunded)を差し切って勝利。初の重賞挑戦ながらいきなりのG1制覇となった。

 

シューメイカーマイル(G1)米3歳以上芝1600m    
勝ち馬カウントアゲイン(Count Again)(セ7)    
映像https://youtu.be/IVFuY4cAg_4

人気は2頭が分け合い、昨年のBCマイル2着馬スムーズライクストレイト(Smooth Like Strait)と今年の3月フランクEキルローマイルhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438069827786を制したカウントアゲインの2頭。

4角前で早々スムーズライクストレイトが抜け出し、押切にかかったが、最後方から一気に前を捉え切ったカウントアゲインが楽々抜け出して快勝。充実の7歳馬が今年G1を早くも2つ奪取。

 

イムリーS(G1)米3歳以上牝馬芝1800m    
勝ち馬オーシャンロード(Ocean Road)(牝4)  
映像https://youtu.be/kcSTgt3ia48

圧倒的支持だったのは6番のゴーインググローバル(Going Global)こちらは昨年のデルマーオークスの勝ち馬で非常に安定した成績があり、米競馬では馬券外は一度だけという抜群の安定感。前走G2を制しここも注目だった。

レースは上位人気3頭の争いとなり、先に抜け出したゴーイングトゥベガス(Going To Vegas)に中からゴーインググローバル、外からオーシャンロードが迫る。

3頭の争いとなったが、ゴーインググローバルは後れをとり、最後は2頭の争い。外のオーシャンロードがゴール前でゴーインググローバルを差し切っての勝利。これが重賞初制覇でG1も初制覇となった。

昨年までは英国を中心に走っており、英オークスがスノーフォールの6着、BCフィリー&メアターフがラヴズオンリーユーの6着などの実績があり、今年に米に移籍。前走条件戦を勝利し、いきなりのG1挑戦でタイトル奪取となった。

 

コロネーションC(G1)英4歳以上芝2400m    
勝ち馬フクム(Hukum)(牡5)    
映像https://youtu.be/P9FNGNv_BtM

10倍を切るオッズだったのは4頭で無敗で臨んだ春のドバイゴールドCでステイフーリッシュの2着だったマノーボ(Manobo)、昨年の同レース勝ち馬パイルドライバー(Pyledriver)、前走ドバイSCがシャフリヤールの7着でこれまで重賞5勝のフクム、前走好メンバーだったタタソールズゴールドCで2着だったハイディフィニション(High Definition)の順

レースはパイルドライバーが引っ張りフクムが2番手、3番手インにハイディフィニション、その外にマノーボーという隊列。

直線では各馬外ラチ付近まで持ち出されてのたたき合い。パイルドライバーが粘りこみを図るが、外から捉えたフクムが一気に抜け出して最終的に4 1/4馬身差を付けて完勝。G1初制覇となった。本馬を管理するOバローズ厩舎は馬と共にG1初制覇。

連覇を狙ったパイルドライバーは2着、3着にハイディフィニション、マノーボーは伸びを欠き4着に敗れた。

なお、翌週の話だが勝ったフクムはレース後骨折が判明し年内絶望との報。

 

クイーンズランドオークス(G1)豪3歳牝馬芝2200m    
勝ち馬ジプシーゴッデス(Gypsy Goddess)(牝3)    
映像https://youtu.be/lEtFXULLtWI

道中は後方待機から4角大外一気でまくってきた白い帽子黒い勝負服のジプシーゴッデスが大外からねじ伏せる競馬で前を飲み込んでの勝利。

これまでヴァイナリースタッド3着、オーストラリアンオークス2着と惜しい競馬が続いてが、ついにG1制覇を果たした。

なお、同レースにはディープインパクト産駒で前走オーストララシアンオークスを制したグリントオブホープ(Glint Of Hope)が参戦しておりこちらは12着、リアルインパクト産駒のロイズインパクト(Roise Impact)も出走していたが、こちらも下位入線の9着に終わった。

勝ったジプシーゴッデスはデビュー前のバリアトライアルで見せ場のない走りを続け、オークションに出す予定もあったが、馬主らと協議し1戦使ってみてからと判断されたデビュー戦を勝利し、売られることはなくなったという経緯がある。

 

 

英オークス(G1)英3歳牝馬芝2400m
勝ち馬チューズデイ(Tuesday)(牝3)    
映像https://youtu.be/6zf8vR9QmLE

14年以降、Jゴスデン厩舎かAオブライエン厩舎しか勝利していない同レース。

今年も上位人気5頭を2厩舎が占めており、今年もこの2厩舎の争いとみられていた。

10倍を切るオッズは3頭で中でも注目はエミリーアップジョン(Emily Upjohn)、ナシュワ(Nashwa)、チューズデイ(Tuesday)

エミリーアップジョンはスタートでまさかの出遅れ。道中はペースも緩く追いついたものの、最後方から。人気のチューズデイ、ナシュワも後方からの位置取りとなった。

直線向くと、各馬横に広がっていき、ナシュワ、チューズデイは内。エミリーアップジョンは外を選択。抜群の手応えでエミリーアップジョンが前に上がっていくが、その間に最内から一気の加速でチューズデイが先頭に立つと、最後猛追してきたエミリーアップジョンと並んだところがゴール。非常にきわどい着差であったが、ハナ残したチューズデイが勝利。

2着にエミリーアップジョン、3着にナシュワが入り人気通りの決着。

 

勝ったチューズデイは5戦2勝。これが重賞初制覇となった。

英1000ギニー3着、愛1000ギニー2着と使っていきながら結果を出し続け見事なG1制覇。

 

父はガリレオで母父はデインヒルダンサーというもはやお馴染みの血統構成。

本馬の全姉にマインディングがいる良血。

ちなみに本馬はレース当日の6/3が誕生日であった。なお同馬が生まれた2019.6.3は月曜日であった()そして1歳半姉が同馬にはいるがその馬がマンデー(Manday)という。マンデーは2018.2.23生まれ(金曜日)でした...

Aオブライエン厩舎は英オークス10勝目。英クラシックは通算41勝目で歴代最多記録を更新する大偉業達成となった。

 

英ダービー(G1)英3歳牡馬、牝馬芝2400m    
勝ち馬デザートクラウン(Desert Crown)(牡3)    
映像https://youtu.be/vExqrNy4YnQ

サブタイトルとして英ダービー通算9勝のレジェンドの追悼 In Memory Of Lester Piggottが付けれてた同レース。

人気の中心はここまで2戦2勝の馬番2番デザートクラウン。昨年11月のデビュー戦を快勝し、前走のG2ダービー前哨戦のダンテSを快勝。2連勝で同レースに参戦。

 

人気で続いたのが馬番14番のストーンエイジ(Stone Age)。

2歳時は5戦して未勝利に終わったが、今年初戦の未勝利戦で9馬身差つける圧勝で初勝利を挙げると、前走愛ダービートライアルも5 1/2馬身差で圧勝。

こちらも連勝での同レース参戦となった。

3番人気はネイションズプライド(Nations Pride)。こちらは現在4連勝中。前走ニューマーケットS(L)を7馬身差の圧勝で制しての参戦。

 

レースは外から前哨戦の一つチェスターヴァーズを制したチェンジングオブザガード(Changingoftheguard)が外から果敢にハナへ。

人気のストーンエイジは3番手イン。デザートクラウンはその少し後ろ先団の6番手辺りを地層し、ネイションズプライドは後方からのレースとなった。

直線向くとストーンエイジが外に持ち出して前へと差を詰めにかかるが、その外から抜群の手応えでデザートクラウンが馬なりで前に取り付いていき一気に先頭へ。あっという間に後続を突き放し、最後は2着フーヤマル(Hoo Ya Mal)に2 1/2馬身差を付ける内容で完勝。3戦無敗でダービー制覇となった。

2着には前走ネイションズプライドに7馬身ちぎられたブービー人気のフーヤマルがここでは逆転し2着。3着には前走、英クラシックトライアルを制したウェストオーヴァー(West Over)が詰まりまくりのもったいない騎乗で3着となり、逃げたチェンジングオブザガードが5着、ストーンエイジは6着、ネイションズプライドは8着となった。

勝ったデザートクラウンはナサニエルの産駒。牝馬ではエネイブルという怪物を含め欧州G1馬は4頭いるが、すべて牝馬。ついに牡馬からも大物を輩出。

前走ダンテSを経由し無敗でのダービー制覇は15年ゴールデンホーン以来。

管理するMスタウト厩舎は10年ワークフォース以来6度目のダービー制覇。

馬主Sスハイル氏の所有馬としては03年クリスキン以来。鞍上Rキングスコート騎手はダービー2度目の挑戦で初制覇となった。

 

仏ダービー(G1)仏3歳牡馬、牝馬芝2100m    
勝ち馬ヴァデニ(Vadeni)(牡3)    
映像https://youtu.be/1hBXciP8pZ4

人気の中心は馬番7番のモダンゲームズ(Modern Games)、前々走BCジュベナイルターフ、前走仏2000ギニーとG1連勝で同レース参戦。

これに前走リステッドを快勝したアルハキーム(Al Hakeem)、前哨戦のギシュ賞を制したヴァデニが続いた。

 

レースは1600m戦でも前にいったモダンゲームズがハナを取り、外からキズナ産駒で前走人気のアルハキーム相手に2着だったユズナ(Yoozuna)が2番手。

ヴァデニは先団すぐ後ろの6.7番手辺り。アルハキームは後方からレースを運んだ。直線逃げていたモダンゲームズを信じられない手応えで並んできたヴァデニふが一気に先頭に立つと、そのままぶっちぎって5馬身差の圧勝。鞍上スミヨン騎手がゴール100mくらい前からガッツポーズを見せるほどの圧倒的なレース内容だった。2着にはイギリスからの遠征馬でダンテS7着からの参戦だったエルボデゴン(El Bodegon)、3着に逃げたモダンゲームズ、4着アルハキーム、ユズナは最下位15着に沈んだ。

勝ったヴァデニは怒涛の7連勝で英愛2000ギニーを制したチャーチル(Churchill)の初年度産駒。

また、本馬の二代母には05年サンタリラ賞を制したヴァダウィナ(Vadawina)がおり、こちらも同じ鞍上

そして同騎手は当日が41歳のバースデーで自ら勝利で祝う形に。

 

 

 

ピックアップレース

 

豪 (OP) Next Generation Sprinters Series 芝1100m

勝ち馬ガナーティ(Ghaanati)(牝2)

映像https://twitter.com/racing/status/1532913685127208963?s=21&t=J1yu82NbnVJ6UnSTYvpO_g

同レースがデビュー戦となったガナーティ

これがデビュー戦ながら既走馬相手に強い内容。折り合いが難しそうな所も道中は見せていたが、抜け出すときの鋭い脚は素晴らしかった。

これは順調なら来年にはG1も出てくるだろう。

 

兄に豪でG1を2勝しているプライドオブドバイ(Pride of Dubai)がいる血統。

兄は1200,1400mのG1を制していることもあってか、意外にも陣営はスプリントを中心に使っていくとのこと。

 

愛(2歳未勝利)

勝ち馬エイジオブキングス(Age of Kings)(牡2)

映像https://youtu.be/Lyvhlw4iNtE

デビュー2戦目のエイジオブキングスが快勝で初勝利。通算成績を2戦1勝とした。

デビュー戦は2着と敗れたものの、今年の2歳未勝利では最高レーティングが付いたレースでこれが2戦目。これは覚えておいて損はない馬だろう。

父はキングマン。母父ファストネックロックとい血統。

 

2022/5/28中央競馬回顧

東京5R 3歳未勝利(芝2000m) 勝ち馬マリネロ牝3(父ゴールドシップ)

故障明けで昨年9月以来のレースとなったマリネロが逃げてペースを作ると、途中から動いてきたロムレーンにも動じることなくマイペースで運んでいき、直線ではさらにリードをとり5馬身差の圧勝。4戦目で初勝利を挙げた。

展開的なは向いたようにも見えるが、途中から動かされても押し切ったのは見事だった。

 

東京11R 欅S(4歳以上OP)(ダ1400m) 勝ち馬レモンポップ牡4(父レモンドロップキッド(Lemon Drop Kid))

2勝クラスhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438058675609、3勝クラスhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438085972867でも取り上げたレモンポップ。同レースでも好スタートからすんなり好位を取り切ると直線あっさりと抜け出し完勝。3連勝でOPクラスのレースは初勝利。2着タガノビューティーを全く相手にしなかった。

内容もクラス毎によくなっており、今後が本当に楽しみな一頭。

この先使えそうなレースがないのが正直な所でどこを使うのかという所ではあるが、個人的にはもう一度1600mを試してほしい。

 

 

中京2R 3歳未勝利(ダ1200m) 勝ち馬ビリーズバウンス牡3(父ミッキーアイル)

先手を取り切ったビリーズバウンスが最後は一杯一杯になりながらもなんとか2着オウケンミッキーを抑えて勝利。2戦目での初勝利となった。

今年5月デビューではや2戦目。レースはかなりペースが速く逃げていた本馬には厳しい展開で、最後はレースラップ13.6秒とかなりかかったがなんとか残して見せた。まだデビューから1カ月もたっておらず、これからの馬という印象ではあるが、これを凌ぎ切るのは力がある証拠。上のクラスでも楽しみな一頭。

 

中京3 3歳未勝利(芝1400m) 勝ち馬マッドクール牡3(父ダークエンジェル(Dark Engel))これがデビュー3戦目となったマッドクールが逃げて上がり最速5馬身差を圧勝。3戦目で初勝利となった。日本にいる産駒は1桁レベルしかいないダークエンジェル産駒。日本では大物感どころか重賞級すらまだ出てはいませんが、非常に将来に期待が持てるレース内容だった。

小回りコースでマイペースに持ち込めれば中々いい所まで行きそう。

 

中京5R 3歳未勝利(芝2200m) 勝ち馬ディーンズリスター牡3(父ディープインパクト)

道中は促しながらの後方待機だったディーンズリスターは直線外々に元出されると、併せ馬で追い込んできたリヴィアとのたたき合いを制し勝利。

デビュー戦ながら見事なレースで勝利を収めて見せた。

勝ったディーンズリスターはディープインパクト×ラヴズオンリーミーの超良血。まだ動きが鈍い所はあったが、勝ち切って見せたのは流石といった所。

この世代でもかなり期待をされていた一頭なだけに秋間に合えば楽しみな一頭。

2022/5/29中央競馬回顧+今週の出来事

中京5R 3歳未勝利(芝2000m) 勝ち馬アルファヒディ牡3(父ハーツクライ)

道中は2.3番手インを追走し、直線も内から抜け出してきたアルファヒディが快勝。3戦目で初勝利を挙げた。

デビュー2戦はまだ動ききれない印象があった同馬だが、3戦目休養を挟んで成長を感じさせるレース内容だった。

まだまだ伸びしろは大きい印象。半兄に皐月賞アルアイン、ダービー馬シャフリヤールがいる血統。

 

中京6R 3歳1勝クラス(ダ1800m) 勝ち馬ドライゼ牝3(父ガンランナー(Gun Runner))

3/27のデビュー戦https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438077338065で取り上げたドライゼ。

道中は後方馬群の追走から直線外に持ち出されると、グングン前との距離を詰めていき、2着ジャスパーグレイトに1 1/4馬身差を付けて快勝。通算成績を2戦2勝とした。

かなり厳しい競馬をさせながらも問題なくこなして見せたという点から非常に評価が上がりました。牝馬ですがかなりいい所まで行きそうで名前を覚えておいて損はないと思います。地方がこなせれば牝馬重賞はまず狙えるレベルだと思います。

 

 

東京11R 日本ダービー(G1)(芝2400m) 勝ち馬ドウデュース牡3(父ハーツクライ)

人気は皐月賞1~4着に入った4頭が人気を分ける格好となり、最終的にはダノンベルーガ→イクイノックス→ドウデュース→ジオグリフの順で単勝オッズが決まった。

レースは1000m通過が58.9秒とややハイペースくらいの流れで人気4頭は中団やや後ろにある程度まとまって追走し、直線へ。

2番手追走だった皐月賞5着馬のアスクビクターモアが先頭に立ち、それ目がめて4強が一気に接近。特に大外に持ち出していたドウデュースの伸びが目立ち一気に前を捉えて先頭へ。これをめがけてさらに後ろにいたイクイノックスが猛追するもクビ差抑えたドウデュースが勝利。鞍上武豊騎手は最多ダービー勝利記録を自ら更新する6勝目。また、同時に最年長ダービー勝利と最年長クラシック勝利も更新した。猛追も2着のイクイノックスから離された3着にはアスクビクターモアが残し、4着にダノンベルーガ、5着にプラダリアが入り、ジオグリフは7着だった。上位5頭中4頭が皐月賞掲示板に入っており、皐月賞の結果がそのまま反映される形となった。

勝ったドウデュースはダービーレコード2:22.5を大幅に更新する2:21.9のダービーレコード。馬場は好天に恵まれたこともあり、時計は出やすい馬場だったためタイムはおまけ的な所はありますが、21秒台を3歳馬が出せてしまうというのは中々衝撃的な所でした。

皐月賞は完璧な仕上がりに映り、当初から皐月賞が大目標というような話もありましたが、皐月賞と変わらぬ素晴らしい状態でレースに出走し、結果をだしました。放牧に出さずにここまでの仕上げを再度作り上げた陣営は流石と思います。

武騎手の話で興味深かったのは、弥生賞皐月賞は全く別のレースをし、本馬のパフォーマンスが最高に発揮できるのはどちらかを試してみてダービーに臨んだという点。まさに点と点がつながったことが結果として結びついた。

近年は前哨戦を使わない傾向があるが、鞍上の進言で弥生賞皐月賞というローテを決めたという話があったとのことだが、見事に春3戦の意味を結果として証明して見せた。どうやら凱旋門賞に向かうのは既定路線とのことで、鞍上に決定権があればニエル賞凱旋門賞というローテな気はするが、今年から検疫が緩和され、英インターナショナルS辺りからでも凱旋門賞を使えるようになったので、様々な選択肢を探ったうえで結果につなげて欲しい所。

 

また、友道調教師の事前コメントには弥生賞より、皐月賞の方が一度使ったことでダメージが少なかったというコメントも興味深かった。

叩いて状態を上げていき、ダービーにピークを持っていく厩舎力は流石といった所。

これが3度目のダービー制覇だが、マカヒキワグネリアン、ドウデュース3頭すべてが弥生賞皐月賞日本ダービーというローテでダービー勝利。

3度の関東遠征に耐える馬ももちろんだが、この時期の3歳馬を3度の輸送されられる馬づくりあっての結果であるといえる。

 

2着イクイノックスは前走とは打って変わって後方からのレースとなり、直線では抜け出したドウデュースに迫ったが、惜しくも届かなかった。

鞍上のコメントでは前半の進みが悪かったというコメントがあり、まだ体が完成しきっていないからなのかは定かではないが、前走のように好位での競馬はできなかった。

ただ、ラストはすごい脚をつかっており、また3着以降を大きく離しているところから、地力勝負では1.2着馬が現時点では抜けた存在だったといえよう。

個人的にすごいと感じたのは800m辺りからのルメール騎手の進路どり。

手ごたえが悪かったからなのか内内をぴったりまわって押し上げてきて、直線ではダノンベルーガの真後ろまで上がってきた。この立ち回りのうまさは流石としか言いようがない。4強の騎手全員が外に持ち出したように内より外の方がいいと判断したと思われるが、ぴったり内を回りながら最後は外まで進路を取り切った。枠に泣いたというコメントではあったがそれを除けば文句なしの騎乗であった。

同馬はこれがまだ4戦目。異例のローテだった皐月賞からの一戦だったが、間隔を詰めてさらにパフォーマンスを上げてきた。

現時点ではドウデュースの方が完成度は上だが、ここまで迫るのは末恐ろしい馬だなと再認識した。この厩舎にはもったいないくらいの馬()だが、古馬になって体質がもう少し強化され、馬体も完成されていけばスーパーホースになる一頭。

距離が延びるのは問題ないと思うので菊花賞現時点では最有力といって間違いないだろう。

 

3着アスクビクターモアは皐月賞5着からの一戦。

人気4頭とは違い58.9の早い流れを2番手から追走し、2頭には差されたもののしぶとく粘りダノンベルーガを抑えて3着となった。

前走はスローで切れ負けしたというレースを踏まえて早い流れを好位で追走し、おあつらえ向きの展開には持ち込めた。田辺騎手は満点の騎乗だったが、いかんせん1.2着馬が強すぎた。スタート200mを除けば、同レースで一番遅かったラップは12.3秒で中ゆるみのないかなりの持久力勝負だった。これで負けるなら仕方ない。

弥生賞辺りでは折り合い難しくレースを運ぶシーンも見受けられたが、近2走は大分落ち着いて走れており距離もこなせてきている印象。おそらく次走はセントライト記念だろうが、有馬記念などこの馬の良さがさらに生きるレースであればG1でもチャンスありそう。

 

4着はダノンベルーガ。道中は終始ジオグリフに抑え込まれるような位置で直線も前があくまで少し待ってからの追い出しではあったが、最後はアスクビクターモアを差すことができずの4着だった。

レース後には、右トモの送りがいままでより悪かった、仕上げすぎたのでは?

という意見もみたが、単純に4着まで来ているので地力勝負ではこれが限界というのが個人的な考え。馬体を見れるわけではないのでこれが治るのかどうかはわかりませんが、すさまじいポテンシャルを持っているもとは共同通信杯で見せているので、秋以降のリベンジに期待。

 

5着プラダリアは個人的には驚いた。未勝利で取り上げておいてなんですが、こんなに強いとは思いませんでした。

皐月賞組が上位を占める中、唯一別路線組で上位進出をした。1ヶ月で2度の関東遠征&2400mと過酷な条件にも関わらずいいレースであった。

菊花賞がさらに楽しみになった。

 

6着キラーアビリティは復調の兆しを見えたレース。春は結局状態が上がり切らなかったというのが結論だろう。ホープフルを見ても全開ならG1も勝てる馬なだけにこちらも巻き返しに期待したい。

 

最後に7着ジオグリフ。ダノンベルーガを閉じ込めるいい位置に見えたが、福永騎手は完璧に乗れなかったというコメント。折り合いさえつければ距離は問題ないというコメントだったが、それでも3着争いであったと思うのでやはり1600-2000がベストと考える。もともとスタートに課題があり、出遅れる→出していくとかかるという悪循環だったが、スタートのうまい福永騎手に変わってからはまともにスタートが切れており、おかげである程度のポジションで壁を作れるので本馬にとっては理想のパートナーだろう。

こちらは天皇賞秋が本線だと思われるので古馬相手にどこまでやれるか期待。

 

 

 

 

今週の出来事

豪でG1を3勝しているモーリス産駒のヒトツ(Hitotsu)(セ3)が靭帯損傷で長期休養。早ければ来秋シーズンに復帰とのこと

22年サウジCを制したエンブレムロード(Emblem Road)(牡4)、4着のメイキングミラクルズ(Making Mirackes)(セ7)はフランスを拠点に海外へ挑戦

19年東京大賞典、20年南部杯3着の実績がある地方馬モジアナフレイバー(牡7)が引退→種牡馬入り

デアリングタクト(牝5)は宝塚記念

21年香港最優秀短距離馬ホットキングプローン(セ8)が引退

2冠牝馬スターズオンアース(牝3)が剥離骨折、軽症なので秋華賞は間に合うとのこと

英ダービー9勝を含む英クラシック30勝、11度の英国チャンピオンジョッキーなど数々の記録を持つ元ジョッキー、レスターピゴット氏が亡くなる

代表的な騎乗馬としてニジンスキー、シャーガー、アレッジドなど

 

ドゥームベンC(G1)豪3歳以上芝2100m    
勝ち馬ウエトール(Huetor)(セ5)    
映像https://youtu.be/NPjxry2r78Y

人気は1.3倍の断然人気に支持されたザーキ(Zaaki)1強とみられていた。
前々走のQEShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438081331173

の後、G2を快勝して同レース参戦となった同馬。
レースでも2番手追走からいい手応えで直線を向き、抜け出したかに見えたが、
ここから思ったほど突き放せず、内からウエトールに差されると、外から強襲してきたマキシマル(Maximal)にも差されなんとか3着確保。
内から抜け出したウエトールがマキシマルを凌ぎG1初制覇を飾った。
勝ったウエトールはデビュー時、仏で走っており、昨年豪に移籍。条件戦3連勝の後、前々走の条件戦が3着、前走初重賞のG2がザーキの4着となりここがG1初挑戦だった。

 

キングスフォードC(G1)    
豪3歳以上芝1300m    
勝ち馬アパッチチェイス(Apache Chase)(セ4)    
映像 https://youtu.be/sKdiigWCmb4

レースはゴール前4頭がもつれる大混戦のゴール前。1~4着までの着差がアタマ差、短アタマ差、短アタマ差の大激戦は逃げたアパッチチェイスが押し切って勝利。G1初制覇となった。

 

クイーンズランドダービー(G1)豪3歳芝2400m
勝ち馬ピナレロ(Pinarello)(セ3)
映像 https://youtu.be/5O3tpcK_vGs

道中は中団待機から3角あたりから早々まくっていき4角では先頭に立った3番人気のピナレロがゴール前猛追してきたパターナル(Paternal)をアタマ差抑えて勝利。G1は初勝利。

ちなみに同レースにはモーリス産駒が2頭出走しており、バルモーリス(Balmaurice)は7着、グローバルアウスブレッド(Global Ausbred)は9着だった。

 

サンタラリ賞(G1)仏3歳牝馬芝2000m    
勝ち馬アバヴザカーヴ(Above the Curve)(牝3)    
映像 https://youtu.be/sAxqxQ3n5W0

フランスオークス前哨戦にあたる同レース。
かなり拮抗したオッズではあったが、1番人気は7番のアバヴザカーヴ。昨年10月のデビュー戦で3着の後、今年初戦となった2戦目の未勝利で初勝利。

前走が英オークス前哨戦のチェシャーオークス(L)2着から同レース参戦となった。

2番手からレースを進めたアバヴザカーヴは直線であっさり前を捉え、先頭に立つと、後方から追い込んできたプレイスドゥカルーゼル(Place Du Carrousel)を1馬身差抑えて勝利。重賞初挑戦ながらG1制覇となった。

英オークスの前哨戦を使いながら同レース参戦となると次走はフランスオークスが有力ではないかと思われる。

母の半兄にジャイアンツコーズウェイがいる血統構成。

 

イスパーン賞(G1)    
仏3歳以上芝1850m    
勝ち馬ドリームルーパー(Dreamloper)(牝5)    
映像 https://youtu.be/sK004GEkMXQ

人気の中心は3頭でまずは前走ガネー賞https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438089604864

で2着となった地元のプリティタイガー(Pretty Tiger)ここまで安定した成績ながらG1にはまだ届いていない。初のG1制覇へ大きなチャンスとなる一戦だった。

これに2番人気では地元フランスで重賞勝ちがあるディラーワル(Dilawar)、昨年の英チャンピオンhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438021192744

の勝ち馬シリウェイ(Sraliway)が続いた。

スタート後、意外にもシリウェイが先手を取り、2番手にドリームルーパーが追走。3.4番手からプリティタイガー。最後方6番手からディラーワルがレースを運んだ。

直線向くとあっさりシリウェイを捉えてドリームルーパーが先頭へ。

勢いよく抜け出し差を広げると後続の追撃を抑えて勝利。前走からの連勝でG1は初制覇となった。

ドリームルーパーは昨年7月に初重賞勝ちを上げると10月のサンチャリオットSでは人気薄ながら3着と好走。

今年初戦の前走G2ダリア賞を勝利し、これが今期2戦目となった。

5歳牝馬ながら成長著しく、牡馬をも撃破したことを考えれば牝馬同士なら世代上位といったところだろう。人気のプリティタイガーは3着、ディラーワルは4着、シリウェイは5着に終わった。

 

ブリガディアジェラードS(G3)英4歳以上芝2000m
勝ち馬ベイブリッジ(Bay Bridge)(牡4)    
映像 https://youtu.be/7LxyxoEYz4I

レースは5頭立てながら非常に好メンバーのそろった一戦。

人気はここまで7戦6勝。重賞2勝の実績馬モスターダフ(Mostahdaf)、これにここまで4連勝。前走リステッドを制し、同レース参戦のベイブリッジ

3番人気にはG1を4勝している古豪アデイブ(Addeybb)、19年クイーンアンS勝ち馬ロードグリッターズ(Lord Gritters)が続いた。

レースはアデイブが引っ張っていき、モスターダフが2番手外、その後ろ4番手にベイブリッジ、最後方からロードグリッターズが運んだ。

直線向いてアデイブが粘りこみを図るところ楽な手ごたえでモスターダフが並びかけていく。満を持してアデイブをモスターダフがとらえた所で外から一気にきてベイブリッジがまとめて交わし切り先頭へ。

最後は2着モスターダフに5馬身という大きな着差を付けて完勝。

欧州中距離路線に新星が現れた。アデイブは3着、ロードグリッターズは5着。

 

先週の中でアダイヤーはPOWで復帰と記載したもの、あっさり回避を発表した為、本馬が一気に1番人気に浮上した。同レースはシャフリヤールが出走予定だが、ステートオブレストが参戦を表明しており、また、現時点ではミシュリフ、ロードノース、アデイブ辺りが有力所として登録している。

 

バーデン経済大賞(G2)独4歳以上芝2200m 
勝ち馬オルターアドラー(Alter Adler)(牡4)
映像 https://youtu.be/NzDMidCdr9E

昨年の凱旋門賞馬トルカータタッソ(Torquator Tasso)の復帰戦として注目が集まったレース。中団外外を追走していたトルカータタッソだが、直線待たずして早々失速。勝ち馬からはるか後方の6着に敗れた。

馬場はGoodと非常に軽い馬場であり、昨年も6着に敗れてはいるが、やはり特殊な馬場にならなければそれほど強い馬ではないのでは?と感じた。

 

ニンギルスダービー(ローカルG1)インド ダ1600m

勝ち馬クイーンスピリット(Queen Spirit)

映像https://youtu.be/jBy-4s-8Ms8

日本では15年マイルCSで2着などの実績があるディープインパクト産駒のフィエロ。そのフィエロ産駒のクイーンスピリットがインドのローカルG1ニンギルスダービー(ダ1600m)を勝利。1000ギニー3着からのレースだった。

インド語は調べてもよくわからなかったので情報共有程度ですが()

ちなみに日本で走っていた競走馬ではウインレジェンドの産駒がインドのダービーを制するなど現在も活躍中。