2022/5/15中央競馬回顧+今週の出来事

東京6R 4歳以上1勝クラス(ダ2100m) 勝ち馬セブンデイズ牡4(父ラブリーデイ)

未勝利の身ながら1勝クラスを使い続けて、16戦目にしてようやく初勝利を手にしたセブンデイズ。賞金の関係上、再び1勝クラスへの出走となったが、前走の勝利はフロックではないことを証明する完勝で2連勝とした。

父がラブリーデイで派手な活躍を見せる産駒は今のところおらずOPクラスの馬すら一頭もいないという厳しい状況ではあるが、この馬が流れを変える一頭になるかもしれない。近4走は重、不良馬場で馬場に恵まれたという見方もあるが、重いダートもこなせるようなら先が楽しみになる一頭。

 

 

 

今週の出来事

VMはソダシ(牝4)が勝利

香港のゴールデンシックスティ(Golden Sixty)(セ6)が安田記念回避を発表、暮れの香港マイル3連覇が大目標

ディープボンド(牡5)は宝塚記念

京王杯SCを制したメイケイエール(牝4)は安田記念には向かわずセントウルSスプリンターズSを大目標に

VMを制したソダシ(牝4)は札幌記念から秋はマイルCSを目標とのこと

大野拓弥騎手が3カ月のフランス留学へ

豪でG1を11勝の名牝ヴェリーエレガント(Verry Elleegant)(セ7)がCウォーラー厩舎→仏Fグラファール厩舎へ移籍

22年ゴドルフィンマイル勝ち馬バスラットレオン(牡4)はサセックスSジャックルマロワ賞へ、鞍上は坂井瑠星

KYオークス勝ち馬シークレットオース(Sicret Oath)(牝3)がプリークネスSに参戦

KYダービー馬リッチストライク(Rich Strike)(牡3)はプリークネスSを回避しベルモントSを目標

ストラディバリウス(Stradivarius)(牡8)がヨークシャーC(G2)の勝利により、シリュスデゼーグル(Cirrus Des Aigles)が持つ重賞17勝を超す18勝目で欧州平地調教馬の最多重賞勝利記録を更新

21年秋華賞馬アカイトリノムスメ(牝4)が引退→繫殖入り

18年マーキュリーCで2着があるヨシオ(牡9)が登録抹消→乗馬入り

19年チャレンジC勝ち馬ロードマイウェイ(牡6)が登録抹消→地方移籍

18年チャンピオンズC2着等の実績があるウェスタールンド(セ10)が引退→乗馬入り

18年マイルチャンピオンシップ勝ち馬ステルヴィオ(牡7)が引退→乗馬入り

18年 共同通信杯、20年 金鯱賞2着サトノソルタス(牡7)が引退

18年 英1000ギニーを最低人気で制したビルズドンブルック(Billesdon Brook)(牝7)が亡くなる

米で種牡馬として活躍していたフラッター(Flatter)(牡23)が亡くなる

代表産駒:ウェストコースト(West Coast)(17年トラヴァースS)、サーチリザルツ(Sraech Resuls)(21年エイコーンS)

 

 

 

サウスオーストラリアンダービー(G1)豪3歳芝2500m    
勝ち馬ジャングルマグネイト(Jangle Magnate)(セ3)    
映像 https://youtu.be/dfpl1r4dxZw
長距離戦ながら後方待機組が上位を独占した同レース。
3番人気のジャングルマグネイトが後方待機から直線早々とひと捲りで先頭へ。
さらに後ろから追い込んできたヤフェット(Yaphet)、ディトネータージャック(Detonator Jack)
の追撃を抑えて勝利。前走のG3からの連勝となった。


ドゥームベン10000(G1)豪3歳以上芝1200m    
勝ち馬マズ(Mazu)(セ3)    
映像https://youtu.be/kjuosh_LS5U
降雨による馬場悪化で当初予定されていたドゥームベン競馬場からイーグルファーム競馬場に変更され行われた同レース。

人気はここまで5連勝中のモーリス産駒マズ。前走のG2も非常に強い内容で近4走に続きここも馬場が悪く絶好のチャンスと思われていた。
またリアルインパクト産駒のカウントデルピー(Count De Ruppe)も前走G2勝利からの参戦となった。

レースを4番手から追走していたマズは少し手応えが怪しい雰囲気を見せながらも、直線に向くといい脚で伸びてきて先頭へ。
後ろから迫ってきたパウレレ(Paulele)を抑え込むと最後外から猛追してきたエントリビュア(Entriviere)も抑え勝利。
マズは6連勝で通算成績11戦7勝とした。カウントデルピーは馬場に泣き12着と大敗。
勝ったマズは休養し春のジエベレストを最大目標に。

 

マンノウォーS(G1)米4歳以上ダ2200m    
勝ち馬ハイランドチーフ(Highland Chief)(牡5)    
映像https://youtu.be/VkTY5iurz9Q
頭数は5頭と少頭数だったが注目はなんといっても3番のユビアー(Yibir)、前走のG2ジョッキークラブSは2着と敗れたが、
3走前はBCターフ勝利、2走前はドバイSCで2着と平坦コースなら強烈な決め手を持っておりここも断然の人気だった。
だが、レースはスタートでユビアーが大きく立ち遅れ最後方から。
少頭数ということもありペースは落ち着き、集団に追いついたユビアー徐々にポジションを押し上げていき直線へ。
4角の上がり方は勝つかという手応えがあったものの、直線は思った以上に伸びず最後までもたつき3着と敗れた。
勝ったのは道中2番手を追走していたハイランドリールもどきみたいな名前のハイランドチーフ。
20年の3歳時は欧州で走っており、英ダービー10着、パリ大賞典5着などの成績があったものの、重賞にも手が届かず。
昨年の6月コロネーションCを最後に米へ移籍し、前走条件戦9着が移籍初戦で同レースが2戦目。
前走は1700mと距離が短かったが、欧州時代は2400mを中心に使っており、2200mへの距離延長と2戦目ということで結果に結びついた。
人気のユビアーは出遅れは痛かったがそれでも勝ち切ってほしいメンバーではあった。
個人的にはスローの決めて比べは全く持って向かないのではないかという印象でもう少しペースが流れた方が良さが生きる印象。
今後も米を中心に使われそうであるが、もう少し早い決着時計になれば結果もついてくるだろう。


仏オークス(G1)仏3歳牝馬芝1600m    
勝ち馬マンゴスチン(Mangostine)(牝3)    
映像https://youtu.be/DssOtvpkhkI
人気の中心となったのはここまで5戦4勝で前哨戦のグロット賞(G3)を制したロサセア(Rosacea)と
英1000ギニーを制したカシェ(Cachet)が中心となった。
レースは1000ギニーと同じくカシェが引っ張りスローで流れていく。
直線では切れ味比べとなり、一旦はカシェがリードを作ったかに見えたが内からタイムズスクエア(Times Square)、
外からマンゴスチンが強襲、一気にマンゴスチンが捉えたが、ここからカシェもしぶとく踏ん張り最後は3頭並んでのゴール。
接戦のゴールではあったが一番外のマンゴスチンが差し切って勝利。2着に逃げたカシェ、3着にタイムズスクエアが入り、ロサセアは4着だった。
勝ったマンゴスチンは7番人気と伏兵ながら見事な差し切り。これが5戦目で通算成績を5戦4勝とした。
昨年はミエスク賞(G3)も含め3戦3勝とパーフェクトな成績。今年初戦のグロット賞がロサセアの3着となり、これが今期2戦目だった。
鞍上は55歳の大ベテランであるモッセ騎手。このレースは2勝目となった。


仏2000ギニー(G1)仏3歳牡馬    芝1600m
勝ち馬モダンゲームズ(Modean Games)(牡3)    
映像https://youtu.be/Jiq2E1J9wsU
10倍を切るオッズだったのは3頭で、結局1番人気にはモダンゲームズが支持された。昨年の一応BCジュベナイルターフの勝ち馬でこれが今年初戦。
これに続いたのが条件戦を快勝したラッソー(Lassaut)、前哨戦のフォンテーヌブロー賞を勝ったウェルワル(Welwal)が続いた。

レースは好スタートを切ったモダンゲームズが一度は手控えたものの折り合いを欠き一旦は先頭へ。
しかし、これを交わし人気薄のテキサス(Texas)が先頭を取り切り、モダンゲームズは2番手、ラッソーは後方イン、ウェルワルは中団外に持ち出し直線へ。
ここも前が止まらない展開で前にいた3頭での決着となったが、中から鋭く抜け出したモダンゲームズが一気の脚で抜け出し勝利。
2着に人気薄のテキサスが残り、3着に同じゴドルフィンのトリバリスト(Tribalist)が入った。勝ったモダンゲームズは7戦5勝。G1連勝となった。
BCはいわくつきの勝利であったが、折り合いを欠きながら強い内容で力は間違いないことを証明して見せた。


ロッキンジS(G1)英4歳以上芝1600m    
勝ち馬バーイード(Baaeed)(牡4)    
映像https://youtu.be/G1wnpLoUpMs
注目は何といってもバーイード。ここまで6戦無敗でG1連勝中の欧州最強マイラー
レースでは、内側の隊列4番手辺りにつけると、抜群の手応えで前に取り付いていきあっさりと先頭へ。
抜け出した後、鞍上がステッキをいれるとさらに加速し、2着リアルワールド(Real World)に3 1/4馬身差を付けて完勝。
今年初戦を制し無敗記録を7に伸ばした。

バーイードはPOWとエクリプスSの登録はあるものの、おそらくクイーンアンSサセックスSではないかと思われる。