2022/6/5中央競馬回顧+今週の出来事

東京10R 麦秋S(3歳以上3勝クラス)(ダ1400m) 勝ち馬タイセイサムソン牡4(父メイショウサムソン

前走2勝クラスでは逃げてダートながら上がり34.3という強烈な決め手で圧勝したタイセイサムソン。

前走はスローでタイムも遅く馬場も早かったため半信半疑で2番人気だったが、先団追走から骨っぽいメンバー相手に完勝。前走から時計も一気に詰め充実ぶりをアピールした。

鞍上曰くかなり折り合いが難しいがようやくまともになりつつあるということで、着順が悪かったことが無駄ではなかったと非常にいいコメントを残していた。父は名前の通りメイショウサムソンでこれが活躍してくると種牡馬引退した父の後継という可能性も出てくるかもしれない。

 

新馬評価 1~6段階で表示

東京5モリアーナ(父エピファネイア)5

東京6クラックオブドーン(父サトノクラウン)3

中京5ジョウショーホープ(父ミッキーロケット)3

 

東京5Rのモリアーナは上がり3Fだけの切れ味比べを制した。

上記でも挙げたサリエラが32.9、ドゥラドーレスが33.0の上がりだったが、本馬はペースこそ違えど上がり33.0のキレキレの脚であっさり抜け出して見せた。人気こそ4番人気だったが、今後が非常に楽しみと感じされるレースだった。

 

東京6Rで勝ったクラックオブドーンはサトノクラウン産駒で本馬は初年度産駒初勝利。2着にも新種牡馬のデクラレーションオブウォー産駒ロードディフィートが入った。

 

中京6Rは新種牡馬産駒のワンツーだったが、勝ったのはミッキーロケット産駒のジョウショーホープ、2着がマインドユアビスケット産駒のメイクザビートだった。

新馬戦にしてはペースが流れ、実質4頭立てのレースだったが、上位4頭は人気上位の4頭で体力のありなしがはっきり出たレースだった。

 

今週の出来事

安田記念はソングライン(牝4)が勝利

シャフリヤールが出走するPOWの馬券発売決定

21年ラジオNIKKEI賞勝ち馬ヴァイスメテオール(牡4)が調教時の骨折で安楽死

12年東海S含む重賞3勝馬ソリタリーキング(牡15)が亡くなる

22年皐月賞馬ジオグリフ(牡3)が骨折、全治3ヵ月

22年阪神大賞典3着のシルヴァーソニック(牡6)が左前脚副官骨に骨膜が出ており全治3ヵ月以上

22年牝馬2冠のスターズオンアース(牝3)が右前骨折に続き左前脚にも剥離骨折が判明し全治3ヵ月程度

18年マイルCS勝ち馬ステルヴィオ(牡7)が乗馬入り→アロースタッド種牡馬入り

18年オーシャンS勝ち馬キングハート(牡9)が中央登録抹消→地方移籍

21年マーチS勝ち馬レピアーウィット(牡7)が引退→乗馬入り

22年皐月賞日本ダービー2着のイクイノックスが左前脚の腱にダメージがあり秋に備えて休養

3連勝で伏竜Sを制したデリカダ(牝3)が屈腱炎を発症し年内絶望

負担重量に関する注意義務を複数回行った西谷凜騎手は7/23までの騎乗停止処分

19年BCジュベナイルターフ勝ち馬ストラクター(Structor)(牡5)が種牡馬として輸入

ディープインパクト×スイープトウショウの良血スイーズドリームス(牡8)が種牡馬入り

15年高松宮記念を制したエアロヴェロシティなどを管理した香港のオサリバン調教師が今シーズンで引退を表明

 

ハリウッドGCS(G1)米3歳以上ダ2000m
勝ち馬ゼアゴーズハーヴァード(There Goes Harvard)(牡4)    
映像https://youtu.be/4IKZMz2BeZ0

条件戦を連勝してここに臨んできたゼアゴーズハーヴァードが道中3番手辺りの追走から、粘るデファンデッド(Defunded)を差し切って勝利。初の重賞挑戦ながらいきなりのG1制覇となった。

 

シューメイカーマイル(G1)米3歳以上芝1600m    
勝ち馬カウントアゲイン(Count Again)(セ7)    
映像https://youtu.be/IVFuY4cAg_4

人気は2頭が分け合い、昨年のBCマイル2着馬スムーズライクストレイト(Smooth Like Strait)と今年の3月フランクEキルローマイルhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438069827786を制したカウントアゲインの2頭。

4角前で早々スムーズライクストレイトが抜け出し、押切にかかったが、最後方から一気に前を捉え切ったカウントアゲインが楽々抜け出して快勝。充実の7歳馬が今年G1を早くも2つ奪取。

 

イムリーS(G1)米3歳以上牝馬芝1800m    
勝ち馬オーシャンロード(Ocean Road)(牝4)  
映像https://youtu.be/kcSTgt3ia48

圧倒的支持だったのは6番のゴーインググローバル(Going Global)こちらは昨年のデルマーオークスの勝ち馬で非常に安定した成績があり、米競馬では馬券外は一度だけという抜群の安定感。前走G2を制しここも注目だった。

レースは上位人気3頭の争いとなり、先に抜け出したゴーイングトゥベガス(Going To Vegas)に中からゴーインググローバル、外からオーシャンロードが迫る。

3頭の争いとなったが、ゴーインググローバルは後れをとり、最後は2頭の争い。外のオーシャンロードがゴール前でゴーインググローバルを差し切っての勝利。これが重賞初制覇でG1も初制覇となった。

昨年までは英国を中心に走っており、英オークスがスノーフォールの6着、BCフィリー&メアターフがラヴズオンリーユーの6着などの実績があり、今年に米に移籍。前走条件戦を勝利し、いきなりのG1挑戦でタイトル奪取となった。

 

コロネーションC(G1)英4歳以上芝2400m    
勝ち馬フクム(Hukum)(牡5)    
映像https://youtu.be/P9FNGNv_BtM

10倍を切るオッズだったのは4頭で無敗で臨んだ春のドバイゴールドCでステイフーリッシュの2着だったマノーボ(Manobo)、昨年の同レース勝ち馬パイルドライバー(Pyledriver)、前走ドバイSCがシャフリヤールの7着でこれまで重賞5勝のフクム、前走好メンバーだったタタソールズゴールドCで2着だったハイディフィニション(High Definition)の順

レースはパイルドライバーが引っ張りフクムが2番手、3番手インにハイディフィニション、その外にマノーボーという隊列。

直線では各馬外ラチ付近まで持ち出されてのたたき合い。パイルドライバーが粘りこみを図るが、外から捉えたフクムが一気に抜け出して最終的に4 1/4馬身差を付けて完勝。G1初制覇となった。本馬を管理するOバローズ厩舎は馬と共にG1初制覇。

連覇を狙ったパイルドライバーは2着、3着にハイディフィニション、マノーボーは伸びを欠き4着に敗れた。

なお、翌週の話だが勝ったフクムはレース後骨折が判明し年内絶望との報。

 

クイーンズランドオークス(G1)豪3歳牝馬芝2200m    
勝ち馬ジプシーゴッデス(Gypsy Goddess)(牝3)    
映像https://youtu.be/lEtFXULLtWI

道中は後方待機から4角大外一気でまくってきた白い帽子黒い勝負服のジプシーゴッデスが大外からねじ伏せる競馬で前を飲み込んでの勝利。

これまでヴァイナリースタッド3着、オーストラリアンオークス2着と惜しい競馬が続いてが、ついにG1制覇を果たした。

なお、同レースにはディープインパクト産駒で前走オーストララシアンオークスを制したグリントオブホープ(Glint Of Hope)が参戦しておりこちらは12着、リアルインパクト産駒のロイズインパクト(Roise Impact)も出走していたが、こちらも下位入線の9着に終わった。

勝ったジプシーゴッデスはデビュー前のバリアトライアルで見せ場のない走りを続け、オークションに出す予定もあったが、馬主らと協議し1戦使ってみてからと判断されたデビュー戦を勝利し、売られることはなくなったという経緯がある。

 

 

英オークス(G1)英3歳牝馬芝2400m
勝ち馬チューズデイ(Tuesday)(牝3)    
映像https://youtu.be/6zf8vR9QmLE

14年以降、Jゴスデン厩舎かAオブライエン厩舎しか勝利していない同レース。

今年も上位人気5頭を2厩舎が占めており、今年もこの2厩舎の争いとみられていた。

10倍を切るオッズは3頭で中でも注目はエミリーアップジョン(Emily Upjohn)、ナシュワ(Nashwa)、チューズデイ(Tuesday)

エミリーアップジョンはスタートでまさかの出遅れ。道中はペースも緩く追いついたものの、最後方から。人気のチューズデイ、ナシュワも後方からの位置取りとなった。

直線向くと、各馬横に広がっていき、ナシュワ、チューズデイは内。エミリーアップジョンは外を選択。抜群の手応えでエミリーアップジョンが前に上がっていくが、その間に最内から一気の加速でチューズデイが先頭に立つと、最後猛追してきたエミリーアップジョンと並んだところがゴール。非常にきわどい着差であったが、ハナ残したチューズデイが勝利。

2着にエミリーアップジョン、3着にナシュワが入り人気通りの決着。

 

勝ったチューズデイは5戦2勝。これが重賞初制覇となった。

英1000ギニー3着、愛1000ギニー2着と使っていきながら結果を出し続け見事なG1制覇。

 

父はガリレオで母父はデインヒルダンサーというもはやお馴染みの血統構成。

本馬の全姉にマインディングがいる良血。

ちなみに本馬はレース当日の6/3が誕生日であった。なお同馬が生まれた2019.6.3は月曜日であった()そして1歳半姉が同馬にはいるがその馬がマンデー(Manday)という。マンデーは2018.2.23生まれ(金曜日)でした...

Aオブライエン厩舎は英オークス10勝目。英クラシックは通算41勝目で歴代最多記録を更新する大偉業達成となった。

 

英ダービー(G1)英3歳牡馬、牝馬芝2400m    
勝ち馬デザートクラウン(Desert Crown)(牡3)    
映像https://youtu.be/vExqrNy4YnQ

サブタイトルとして英ダービー通算9勝のレジェンドの追悼 In Memory Of Lester Piggottが付けれてた同レース。

人気の中心はここまで2戦2勝の馬番2番デザートクラウン。昨年11月のデビュー戦を快勝し、前走のG2ダービー前哨戦のダンテSを快勝。2連勝で同レースに参戦。

 

人気で続いたのが馬番14番のストーンエイジ(Stone Age)。

2歳時は5戦して未勝利に終わったが、今年初戦の未勝利戦で9馬身差つける圧勝で初勝利を挙げると、前走愛ダービートライアルも5 1/2馬身差で圧勝。

こちらも連勝での同レース参戦となった。

3番人気はネイションズプライド(Nations Pride)。こちらは現在4連勝中。前走ニューマーケットS(L)を7馬身差の圧勝で制しての参戦。

 

レースは外から前哨戦の一つチェスターヴァーズを制したチェンジングオブザガード(Changingoftheguard)が外から果敢にハナへ。

人気のストーンエイジは3番手イン。デザートクラウンはその少し後ろ先団の6番手辺りを地層し、ネイションズプライドは後方からのレースとなった。

直線向くとストーンエイジが外に持ち出して前へと差を詰めにかかるが、その外から抜群の手応えでデザートクラウンが馬なりで前に取り付いていき一気に先頭へ。あっという間に後続を突き放し、最後は2着フーヤマル(Hoo Ya Mal)に2 1/2馬身差を付ける内容で完勝。3戦無敗でダービー制覇となった。

2着には前走ネイションズプライドに7馬身ちぎられたブービー人気のフーヤマルがここでは逆転し2着。3着には前走、英クラシックトライアルを制したウェストオーヴァー(West Over)が詰まりまくりのもったいない騎乗で3着となり、逃げたチェンジングオブザガードが5着、ストーンエイジは6着、ネイションズプライドは8着となった。

勝ったデザートクラウンはナサニエルの産駒。牝馬ではエネイブルという怪物を含め欧州G1馬は4頭いるが、すべて牝馬。ついに牡馬からも大物を輩出。

前走ダンテSを経由し無敗でのダービー制覇は15年ゴールデンホーン以来。

管理するMスタウト厩舎は10年ワークフォース以来6度目のダービー制覇。

馬主Sスハイル氏の所有馬としては03年クリスキン以来。鞍上Rキングスコート騎手はダービー2度目の挑戦で初制覇となった。

 

仏ダービー(G1)仏3歳牡馬、牝馬芝2100m    
勝ち馬ヴァデニ(Vadeni)(牡3)    
映像https://youtu.be/1hBXciP8pZ4

人気の中心は馬番7番のモダンゲームズ(Modern Games)、前々走BCジュベナイルターフ、前走仏2000ギニーとG1連勝で同レース参戦。

これに前走リステッドを快勝したアルハキーム(Al Hakeem)、前哨戦のギシュ賞を制したヴァデニが続いた。

 

レースは1600m戦でも前にいったモダンゲームズがハナを取り、外からキズナ産駒で前走人気のアルハキーム相手に2着だったユズナ(Yoozuna)が2番手。

ヴァデニは先団すぐ後ろの6.7番手辺り。アルハキームは後方からレースを運んだ。直線逃げていたモダンゲームズを信じられない手応えで並んできたヴァデニふが一気に先頭に立つと、そのままぶっちぎって5馬身差の圧勝。鞍上スミヨン騎手がゴール100mくらい前からガッツポーズを見せるほどの圧倒的なレース内容だった。2着にはイギリスからの遠征馬でダンテS7着からの参戦だったエルボデゴン(El Bodegon)、3着に逃げたモダンゲームズ、4着アルハキーム、ユズナは最下位15着に沈んだ。

勝ったヴァデニは怒涛の7連勝で英愛2000ギニーを制したチャーチル(Churchill)の初年度産駒。

また、本馬の二代母には05年サンタリラ賞を制したヴァダウィナ(Vadawina)がおり、こちらも同じ鞍上

そして同騎手は当日が41歳のバースデーで自ら勝利で祝う形に。

 

 

 

ピックアップレース

 

豪 (OP) Next Generation Sprinters Series 芝1100m

勝ち馬ガナーティ(Ghaanati)(牝2)

映像https://twitter.com/racing/status/1532913685127208963?s=21&t=J1yu82NbnVJ6UnSTYvpO_g

同レースがデビュー戦となったガナーティ

これがデビュー戦ながら既走馬相手に強い内容。折り合いが難しそうな所も道中は見せていたが、抜け出すときの鋭い脚は素晴らしかった。

これは順調なら来年にはG1も出てくるだろう。

 

兄に豪でG1を2勝しているプライドオブドバイ(Pride of Dubai)がいる血統。

兄は1200,1400mのG1を制していることもあってか、意外にも陣営はスプリントを中心に使っていくとのこと。

 

愛(2歳未勝利)

勝ち馬エイジオブキングス(Age of Kings)(牡2)

映像https://youtu.be/Lyvhlw4iNtE

デビュー2戦目のエイジオブキングスが快勝で初勝利。通算成績を2戦1勝とした。

デビュー戦は2着と敗れたものの、今年の2歳未勝利では最高レーティングが付いたレースでこれが2戦目。これは覚えておいて損はない馬だろう。

父はキングマン。母父ファストネックロックとい血統。