2022/1/23中央競馬回顧+今週の出来事

注目の3歳戦

中京6R 3歳新馬 勝ち馬キタサンシュガー

後方追走のキタサンシュガーが抜け出したバルタザールをゴール寸前で差し切り勝利。

父はキタサンブラック大野商事所有の清水厩舎の管理馬でキタサンブラックと同じライン。着差はハナ差だったが、最後の脚と決め手は見事だった。今後も注目していきたい。

 

 

今週の出来事

20年チャンピオンズカップ勝ち馬チュウワウィザード(牡7)は川崎記念からドバイWC

社台ファーム創設者 故 吉田善哉氏の妻である吉田和子氏が亡くなる

(現役時代のベガ、ファビラスラフインキストゥヘヴン等を所有)

18年有馬記念勝ち馬ブラストワンピース(牡7)が引退→乗馬入り

19年小倉2歳S勝ち馬マイネルグリット(牡5)が地方競馬に移籍

17年きさらぎ賞勝ち馬アメリカズカップ(牡8)が引退→乗馬入り

 

センテナリースプリントC(G1)香3歳以上    芝1200m    
勝ち馬ストロンガー(Stronger)(牡5)    
映像https://youtu.be/-ZZgoUTMoPQ
前走香港スプリント5着からの参戦となったストロンガー。
道中は後方追走から直線外に持ち出されると、スカイフィールドと並んで追い込んできて交わされるかに思われたが、最後までしのぎ切り人気薄ながら金星を挙げた。
香港スプリント勝ち馬スカイフィールドは最後方待機から猛然と追い込んできたが2着。
3着が香港スプリントでは4着だったホットキングプローン、4着に香港スプリント7着のウェリントンが入り、香港スプリント3着だった人気のクーリエワンダーは6着だった。

 

スチュワーズC(G1)香3歳以上    芝1600m    
勝ち馬ワイクク(Waikuku)(セ7)    
映像https://youtu.be/Avmf90cV3Po
断然人気にゴールデンシックスティが支持され、勝ってサイレントウィットネスが持つ17連勝の連勝記録に並ぶだろうというのが戦前の評価だった。レースはいつも通りの後方待機から、直線外に持ち出され、勝つかに思われたが、伏兵のワイククを最後まで
差すことができず連勝は16でストップ。スローペースに泣いた形となった。
勝ったワイククは昨年2月のクイーンズシルバージュビリーC(G1)以来となるG1制覇でG1は3勝目。
同レースは20年にも勝利しており同レース2勝目となった。長くゴールデンシックスティ相手に苦杯をなめ続けてきたが念願の勝利となった。

 

 

英障害

クラレンスハウスチェイス(英5歳以上)

注目レースの一つとして紹介

勝ち馬シシュキン

映像https://youtu.be/v6088w8Sqnw

同レースは4頭立てだったが、大注目の一戦となっていた。

ここまでスティープルチェイスで6戦6勝、通算成績では11戦10勝の怪物シシュキン(セ8)とスティープルチェイスで5戦5勝、通算成績8戦7勝のエナーギュメイン(セ8)の2頭に注目が集まった。2頭とも近走は敵なしという感じで圧勝に次ぐ圧勝でこの馬に勝てる馬がいるのかという存在であったが、その2頭が満を持して初対決となった。

スタートしてすぐにエナーギュメインがスッと先手を取り、シシュキンが2.3番手を追走していた。道中の飛越を見ているとエナーギュメインは大きなミスもなく安定した飛越をしており、シシュキンは少し怪しい部分もあり、飛越もあまりうまくいってない所もあった。残り障害数も少なくなり、一気のペースも上がっていくと人気薄の2頭は遅れていき、早々2頭のマッチレースに。かなり早い段階でシシュキンは促しながらの追走。対してエナーギュメインは楽な手ごたえのまま直線へ。

直線一度エナーギュメインがリードを取っていきこれで決まるかに思えたが、最終障害に近づくにつれ少しずつ差が縮まっていき最終障害を飛越。ここでも飛越の差でいったんエナーギュメインが差をひろげたが、ここからシシュキンも食らいついていき、ゴール寸前でエナーギュメインを差し切ってのゴール。世紀の一戦を制して見せた。

これでG1はハードル時代も含めると4勝目。スティープルチェイスとしては3勝目となった。

2頭とも熱くしのぎを削った本当に素晴らしいレースだった。荒削りなレースながらも絶対的な力で勝ち切ってきたシシュキンと圧倒的な障害センスで勝ってきたエナーギュメイン。まったくタイプの違う2頭の怪物に最大限の敬意を払いたい。