2022/1/30中央競馬回顧+今週の出来事

東京8R 4歳以上2勝クラス ダ1400m

勝ち馬レモンポップ牡4(父レモンドロップキッド)        
                    
1人気レモンポップ               1.5    3枠6番戸崎圭太
2人気タイセイサムソン        5.3    7枠14番横山和生
3人気ノーリス                       7.6    6枠12番Mデムーロ
                
6人気    コモレビキラリ        34.3    4枠7番野中悠太郎
                                
1着    レモンポップ                            
2着    ノーリス                3 1/2                        
3着    コモレビキラリ     1/2                        
4着    タイセイサムソン                            


断然人気のレモンポップが2番手追走から直線楽々抜け出して終始楽な手ごたえのまま3 1/2馬身を付け楽勝だった。
これが5戦目のレモンポップは通算成績を5戦3勝。3戦目で2勝クラス突破となった。
勝ったレモンポップはレモンドロップキッド産駒の4歳馬。

デビュー戦を勝利した後、OP競走のカトレア賞も勝利し2連勝。
一躍ダート路線も中心格となったが、怪我により休養。昨年12月に復帰し、2.2着の後、これが1年2か月ぶりの勝利となった。
東京コースでは3戦3勝と相性抜群で、ようやくよかった頃の同馬が帰ってきた印象。
内容も非常によく昇級戦も楽しみな存在。現4歳世代は芝は強いがダートは弱いという印象が非常に強いのでバーデンヴァイラーと本馬でこの世代のダート路線を引っ張っていくくらいの活躍を期待したい。

 

東京10R 節分S(4歳以上3勝クラス) 芝1600m

勝ち馬リフレイム牝4(父アメリカンファラオ)        
                    
1人気    リフレイム        2.6    1枠1番    野中悠太郎
2人気    ウイングレイテスト    3.2    2枠2番    松岡正海
3人気    ホウオウラスカーズ    3.5    6枠6番    大野拓弥
4人気    タガノディアーナ    5.4    3枠3番 横山和生

                            
1着リフレイム                            
2着タガノディアーナ    2 1/2                        
3着ウイングレイテスト    クビ                        
                                
5着ホウオウラスカーズ                            

 

 

少頭数ながら好メンバーのそろった一戦。
レースはポーンと好スタートを切り先頭に立ったリフレイムが直線外によれながらも先頭は譲らず2着タガノディアーナに2 1/2馬身差を付けての勝利。
これで通算成績を10戦4勝。2勝クラスからの2連勝でOP入りとなった。
デビュー戦を外ラチまでよれながらも勝ち切ったことで注目を集めてきたリフレイム。
4歳になっても相変わらず破天荒なレースぶりながら、ようやく2歳時の頃に戻ってきた印象。
まともに走れば1勝クラスでの圧勝劇のように強い競馬ができる馬ながら中々うまくいかずにいる中でも結果を残せている。
ここからどこまでよくなるかという所ではあるが、まともならもっともっと強い相手でも勝負ができる馬だと思っているだけにここからどれだけよくなっていくのかというのは注目していきたい。

 

 

 

注目の3歳戦

東京5R 3歳未勝利(芝1600m)勝ち馬ダイバリオン(牡3 父ジャスタウェイ)

後方待機のダイバリオンが後方一気で2 1/2馬身差を付ける快勝。

展開が向いたのもあるが、最後まで伸び続けた脚は素晴らしく、時計も優秀。

現状は展開に左右されそうなレース運びではあるが、決め手のある馬なので昇級しても結果を出せそう

 

 

東京9R セントポーリア賞(芝1800m)勝ち馬ドゥラドーレス(牡3 父ドゥラメンテ)

1000m通過が58.3というハイペースながらも団子で追走しており、かなりタフなレースかつ力差がはっきりと出たレース。素晴らしいレースでした。

勝ったドゥラドーレスは8頭立ての6番手追走から徐々にポジションを上げていき、逃げていた断然人気のウィズグレイスを捉えると最後まで伸びきって3馬身を付ける完勝。

これはかなり強いと感じました。前走は1000m通過1.02.1のスローペースを後方一気で差し切り、今回はハイペースを勝ち切るという求められる適性がまったく違うレースで素晴らしいパフォーマンスを発揮しており、ダービー候補有力として一気に名乗りをあげた。メンバーレベルも決して低いわけではなく、2着以降の馬でもすぐに1勝クラスを勝てそうな馬ばかり。かなり楽しみな一頭だと思います。

次走は1度使ってからダービーとのことなので毎日杯が有力かと思われます。

 

 

小倉1R3歳未勝利(ダ1700m)勝ち馬レリジールダモーレ(牝3 父キングカメハメハ)

キングカメハメハ×コイウタの良血レリジールダモ-レが4戦目で初勝利。

初戦は芝を使い8着の後、ダートを使い2戦連続4着同着という快挙を成し遂げた後4戦目で初勝利を挙げた。

マイレース後方から長くいい脚を使ってのレースで展開次第で上のクラスでも通用しそう。血統馬なだけに活躍を期待したい所。

 

 

 

今週の出来事

現役時代07年ヴィクトリアマイル、06年秋華賞で2着に入った、アサヒライジング(牝19)が放牧中の事故で亡くなる

種牡馬イントゥミスチーフ、名牝ビホルダー、USAダービー圧勝のメンデルスゾーンの母レスリーズレディ(牝26)が亡くなる

19年BCジュベナイルフィリーズ勝ち馬ブリティッシュイディオムが昨年の10月の亡くなっていたとの報

キングカメハメハ×エアグルーヴ産駒で種牡馬としても活躍したサムライハート(牡20)が亡くなる

存命していたBCクラシック勝ち馬の中で最年長だったアルファベットスープ(牡31)が亡くなる

チュウワウィザード(牡7)は川田騎手で川崎記念ドバイWC

21年ダービー馬シャフリヤール(牡4)はドバイSCから始動

21年チャレンジカップ勝ち馬ソーヴァリアントは中山記念

21年ヒヤシンスS勝ち馬ラペルーズ(牡4)が登録抹消

米を拠点に騎乗しており、日本でも騎乗経験のあるKデザーモ騎手がDVで逮捕される

 

ペガサスワールドカップターフ(G1)米4歳以上芝1800m    
勝ち馬カーネルリアム(Colonel Liam)(牡5)    
映像https://youtu.be/rvP8ZVe-Mto

昨年勝ち馬のカーネルリアム。前走6月のマンハッタンH(G1)以来、久々の1戦ながら1番人気に支持されたカーネルリアムが道中4.5番手外から直線前にスーッと前に取り付いていくと逃げていた同じく人気のネバーサプライズドを捉え先頭に立ち1馬身を付けて快勝。同レース連覇となった。

勝ったカーネルリアムはこれで10戦7勝。G1は3勝目。
久々の1戦ながら素晴らしいレースで見事連覇達成。5歳馬ながらまだ10戦で伸びしろ十分の馬。ただ、6月以来のレースの馬が一番人気になる快勝するくらいレベルの低いレースという印象ではあった。

 

 

ペガサスワールドカップ(G1)米4歳以上ダ1800m    
勝ち馬ライフイズグッド(Life Is Good)(牡4)    
映像https://youtu.be/KE3v7gRVHZk
昨年BCクラシック勝ち馬、ニックスゴーとBCマイル勝ち馬ライフイズグッドの直接対決。
人気も2強オッズで完全に一騎打ちというのが戦前の予想。
枠並び的にはニックスゴーが1番、ライフイズグッドが4番だったこともありニックスゴーが行くのではないかといわれていた。
スタートを切ると1番のニックスゴー、3番のスティレトボーイが好スタートを切り、ライフイズグッドは五分のスタート。
しかしスピードに乗ってから一気にライフイズグッドが先手を奪い1コーナーへ。
2番手にスティレトボーイ、ニックスゴーはハイペースによる共倒れを嫌ってか3番手からの追走。

道中はまったくペースを緩めることなくライフイズグッドが飛ばしていき800m通過は46.29秒というハイラップで2番手に5馬身近くの差を付けてライフイズグッドが飛ばしていく。2コーナー辺りからニックスゴーは2番手にポジションを上げていたが、3,4コーナーに入っても差は詰まることなく最後の直線へ。
超がつくようなハイラップで飛ばしていたにも関わらず、ライフイズグッドは止まらない。
直線もステッキ1発入れただけでほぼ見せムチのまま。最後の50mは流す余裕もあり、鞍上IオルティスJr騎手がゴール板を過ぎる前に馬の首筋をなでながら悠々ゴール。
結局ニックスゴーは3 1/2馬身までしか詰めることができず、終わってみればライフイズグッドの圧勝だった。

ライフイズグッドはイントゥミスチーフ産駒の4歳牡馬。これで7戦6勝、G1は2勝目となった。さんざん本馬については説明してきたのでもう説明は不要かと思います。
しかし、圧巻のパフォーマンスでした。イメージするならマルシュロレーヌが勝ったBCディスタフを逃げてそのまま押し切るようなレースっぷり。
昨年のレーティングトップであったニックスゴーをまったく相手にしないパフォーマンス。
初の1800mで距離不安は囁かれていたものの、まったく感じさせないパフォーマンスだった。
次走はおそらくサウジカップと思われるが、個人的にはハイラップで持続力を生かすようなレースをしている馬なので直線が長くバテバテのレースになるであろう
サウジカップドバイワールドカップはあまり合わないのではないかという印象がある。ただ、絶対的な持続力があるのでそれでもなんとかなってしまいそうな馬でもある。いずれにせよ日本馬にとっては最大の脅威となるであろう。


2着のニックスゴーはまったく逃げるそぶりを見せなかったのでよほどライフイズグッドが出遅れでもしない限りは逃げる気がなかったようなレースだった。
これがラストランなのかサウジカップを使うのかいまいち動向がわかっていない馬ではあるが、こちらも素晴らしいレースをしていたことに変わりはない。
引退レースとなるかはまだ不明ではあるが、種牡馬としても期待したい所。