2022/8/28中央競馬回顧+今週の出来事

新潟2R 3歳未勝利(ダ1800m) 勝ち馬ウィルソンテソーロ牡3(父キタサンブラック)

このレースが初ダートとなったウィルソンテソーロ、2.3番手追走から楽に抜け出すと2着サトノギベオンの大差をつける大楽勝。上がりも当然ながら抜けておりかなり派手なパフォーマンスだった。2着サトノギベオンも未勝利は勝ち上がれる馬だけに3勝クラスまではスムーズに上がっていきそうである。

 

新潟4R 3歳未勝利(芝2000m) 勝ち馬シュトルーヴェ牡3(父キングカメハメハ)

道中は後方からの追走となったシュトルーヴェ大外から伸びてくると一頭次元の違う脚を使い差し切り勝ち。3戦目で初勝利となった。

けっしてハイペースということはなかったが後方からすさまじい脚をくりだしたシュトルーヴェ。馬場も稍重とはいえ12.3-11.9-11.3と最後は流しているにもかかわらずグングン差を広げていった。新潟巧者の可能性もあるので確実なことはいえないが、他場でもこの走りができるならかなり楽しみ。

 


新馬評価 1~6段階で表示

新潟3Rセイウンスイート(父サトノクラウン)3

新潟5Rクロスライセンス(父キズナ)4

新潟6Rエコロアイ(父シャックルフォード(Shackleford))3

新潟11R新潟2歳S(G3)キタウイング(父ダノンバラード)3

小倉1Rアルムラトゥール(父コパノリッキー)2

小倉5Rコナコースト(父キタサンブラック)5

小倉6Rバレリーナ(父ダイワメジャー)4

札幌1Rコスモフーレイ(父サトノクラウン)3

札幌5Rフォトンブルー(父ハーツクライ)5

 

日曜は2頭をピックアップ。

まずは小倉5Rのコナコースト、道中は2番手追走ながら勝負所では進路をなくし4.5番手に後退して直線へ、切れ味比べとなり万事休すかに思えたが、ゴール寸前で辛くも粘るメテオリートを捉えて勝利。伸びている2着馬相手にさらに伸びきっての勝利だけに価値がある内容。着差はわずかだがかなり気に入った、祖母に04年の阪神JF2着馬アンブロワーズがいる血統。

 

札幌5Rは道中4.5番手辺りの追走から直線外に持ち出すと、逃げていた人気のエルデストサンとの一騎打ち、ゴール寸前でクビ捉え切り勝利をもぎ取った。

こちらも伸びている相手に伸び勝っての勝利に価値があり、レースラップ最後の1Fが11.4なのでこれを差したことを考えると中々の脚力。上がり3Fは12.2-11.7-11.4の加速ラップで今開催ここまでの札幌新馬で加速ラップを踏んだレースは同レースのみ。まだかなり緩そうだというコメントからもこれからの期待が高まる一頭。

血統的には半兄に種牡馬としても活躍しているシルバーステート、ヘンリーバローズがいるお馴染みのシルヴァースカヤ産駒、2頭を除くと派手な活躍をした産駒はいないがこの馬はしっかりと成長してくればかなりいい所まで行きそう。


今週の出来事

19年エプソムC勝ち馬レイエンダ(セ7)が引退

ドーヴィル大賞(G2)に出走したステイフーリッシュ(牡7)は2着

12年阪急杯含む重賞3勝馬マジンプロスパー(牡15)が亡くなる

WASJはJRA選抜の武豊騎手が優勝

 

10戦無敗のバーイード(Baaeed)(牡4)が良馬場を条件に凱旋門賞出走を示唆

20年サンタアニタH勝ち馬で種牡馬として繋養されていたコンバタント(Combatant)(牡7)が亡くなる

21年ジオールスターマイル勝ち馬ムガトゥー(Mugatoo)(セ8)が引退

種牡馬としてBCスプリント連覇のロイエイチ(Roy H)などを送り出した大種牡馬モアザンレディ(牡25)が亡くなる

 

 

フォアゴーS(G1)米4歳以上ダ1400m    
勝ち馬コーディーズウィッシュ(Cody's Wish)(牡4)    
映像https://youtu.be/IvuLmel5dI8

ここは断然の支持を集めたジャッキーズウォリアー(Jackie's Warrior)が中心。ここまで4連勝中でG1は4勝。この路線ではトップクラスの実績を誇っており、ここは1.15倍と圧倒的な支持を集めた。

レースも3番のジャッキーズウォリアーが引っ張り直線へ。

2番手から終始ジャッキーズウォリアーをつついていたパイプライン(Pipeline)を競り落とし押切りかに思えたが、一番外からコーディーズウィッシュが一気に脚で強襲。並ぶ間もなくあっという間に交わすと1 1/4馬身差をつけて勝利。G1初制覇となった。断然の支持を集めたジャッキーズウォリアーはまさかに2着敗退。3着にはパイプラインが入った。

勝ったコーディーズウィッシュはこれがG1初制覇。昨年6月にデビューの同馬だが4戦目の未勝利で勝ち上がるとそこから条件戦含め3連勝。

初の重賞挑戦となった今年3月のG3で3着となると、5月のG3で重賞初制覇。

前走リステッドを快勝しここがG1初挑戦となった。

ここまで馬券園外なしと抜群の安定感。連勝の勢いそのままに上がり馬が大本命相手に金星を挙げたのだった。

ちなみにジャッキーズウォリアーはここからBCスプリントに直行でここがラストランとなるとのこと。

 

HアレンジャーケンスS(G1)米3歳ダ1400m    
勝ち馬ジャッククリストファー(Jack Christopher)(牡3)    
映像https://youtu.be/HY05e9fRUjg

ここは馬番6番のジャッククリストファーが断然の支持を集めた。

ここまで5戦4勝。3着1回と安定した成績。前走ハスケル招待は1800mという距離が影響してか最後は止まったものの実績ある距離で反撃態勢。

レースでは2番手外につけ直線では早々先頭に立つと、最後は迫るガンナイト(Gunite)を1 1/4馬身抑え快勝。これでG1は3勝目となった。

 

 

パーソナルエンスンS(G1)米4歳牝ダ1800m    
勝ち馬マラサート(Malathaat)(牝4)    
映像https://youtu.be/e5u0Y9PxxAw

5頭立てながらこの路線の上位所が揃った好カード。人気順ではまず馬番3番のクレリエール(Clairiere)昨年まではすこし地味な印象であったが、今年に入り4月に行われたG1アップルブロッサムHを同レースにも出走しているレトルスカ(Letruska)の2着となった後、6月のG1オグデンフィップスShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438101622072ではマラサート、サーチリザルツ(Search Results)、レトルスカを撃破し、2度目のG1制覇。前走G2シュヴィーSでもマラサートに土を付け連勝。勢い著しくここでも中心的存在。

 

人気で続いたのはサーチリザルツ、ここまで10戦し馬券外なしの安定感。G2.G3ではしっかり勝ち切るものの、昨年4月のケンタッキーオークス2着、8月テストS3着、今年6月のオグデンフィップスS3着とG1ではあと一歩勝ちきれない同馬。前走はG3を快勝し、2度目のG1制覇に挑む。

 

3番人気は1番レトルスカ、昨年G1を4連勝含む怒涛の5連勝で最優秀牝馬に選ばれた昨年の牝馬チャンピオン。今年は初戦のG3を制し、続くアップルブロッサムHhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438085972867も連勝したが、前走オグデンフィップスSはハイペースで力尽き5着、ここは復権を喫しての一戦。

 

4番人気にはマラサート、昨年は5戦無敗でケンタッキーオークスを制したが、続く7月のCCAオークス2着に敗れ無敗がストップ。しかし、8月のアラバマSを制し3度目のG1制覇。昨年はBCCディスタフ3着でシーズンを終える。今年は初戦のG3を制したものの、前々走オグデンフィップスS、前走シュヴィーS共にクレリエールの2着と敗れており、人気も少し落としていた。

 

レースは一番内から主張したレトルスカが前走同様先手を取り切り、2番手外からサーチリザルツ、3番手からマラサート、大きく離れた最後方からクレリエールが運ぶ。

4コーナーを回ってすぐにレトルスカの外につけたサーチリザルツが競り落とすように先頭に立ったが、その外から人馬泥だらけになりながら一完歩ずづ前に迫ってきたマラサートがゴール寸前でサーチリザルツを捉えて勝利。

昨年の3歳牝馬路線を引っ張ってきた同馬が意地を見せる勝利となった。きわどく粘った2着にはサーチリザルツが入り、逃げたレトルスカは3着、人気のクレリエールは唯一の人気薄すら捉えられずまさかの最下位となった。

 


ソードダンサーS(G1)米4歳以上芝2400m    
勝ち馬グーフォ(Gufo)(牡5)    
映像https://youtu.be/HWutCc_7B1Y

人気の中心は愛からの遠征馬ブルーム(Broome)、もはやお馴染みの馬であるが、今年は初戦のタタソールズゴールドC5着の後、6月のハードウィックSではハリケーンレーンを撃破、前走キングジョージは4着となったが、昨年11月のBCターフでは2着に入っており、米の適性は十分でここは中心。

これに前走7月のユナイテッドネーションズShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889899681623を制したアダモ(Adhamo)、更には昨年の同レース覇者グーフォが続いた。

 

レースはスタートでブルームが痛恨の出遅れ。後方からのレースとなった。

4コーナーを回って直線では前から抜け出した中穴のミラミッション(Mira Mission)が押切りを図り大きなリードを取るが、ブルームの一列前、中団やや後ろからレースを進めたグーフォがゴール前鮮やかに差し切ってゴール。

久々のG1制覇がレース連覇となった。後方から運んだブルームは持ち味を生かせず猛追も4着、アダモは見せ場を作れず8着となった。

 

トラヴァーズS(G1)米3歳ダ2000m    
勝ち馬エピセンター(Epicenter)(牡3)    
映像https://youtu.be/wiz-G7VtGr0

クラシック上位組の再戦となったトラヴァーズS、1番人気は2頭が分け合い、ケンタッキーダービー、プリークネスS2着の後、ジムダンディSを快勝し、初のG1制覇を狙うエピセンター、4月のアーカンソーダービーhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438079595105勝利後、ケンタッキーダービーは18着と大敗したが、6月のG3を勝利すると前走7月のハスケル招待https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889899681623ではテイバ、ジャッククリストファーを抑え2度目のG1制覇を果たしたサイバーナイフ(Cyberknife)が分け合った。

このほかにも4月のブルーグラスShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438081331173を制すると、続くケンタッキーダービーでは3着、ジムダンディSで2着と安定した成績を誇るゼンダン(Zandon)、ケンタッキーダービーhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438089625023で大金星を挙げたリッチストライク(Rich Strike)、プリークネスShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438093033467を制したアーリーヴォーティング(Early Voting)などが続いた。

レースではサイバーナイフが先手を取り切り、2番手には前走最後方から追い込んできたエピセンターが強気に2番手から。3番手外にアーリーヴォーティングがつけ、リッチストライク、ゼンダンは中団辺りからレースを運ぶ、3.4角でアーリーヴォーティングが早々に失速するとサイバーナイフ、エピセンターの人気2頭が後続を離し直線へ。

2頭の争いになるかに思えたが、外のエピセンターがあっさりサイバーナイフをパスすると、最後は流す余裕も見せる圧勝劇。これまでのうっぷんを晴らす完璧なレースでG1初制覇となった。これで通算成績10戦6勝、2着3回。

5 1/4馬身離された接戦の2着争いはサイバーナイフが辛うじて残し3着にゼンダン、4着にリッチストライク、アーリーヴォーティングは大きく離された8着に敗れた。

 

バレリーナS(G1)米3歳以上ダ1400m    
勝ち馬グッドナイトオリーブ(Goodnight Oliver)(牝4)    
映像https://youtu.be/yNiZIY6Y4LE

こちらも好メンバーが揃ったバレリーナS、人気では昨年のBCフィリー&メアスプリントhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438032986193の覇者シーシー(Ce Ce)、今年5月のディスタフShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438089625023を制したオブリゲートリー(Obligatory)、昨年8月のテストSを制したベラソフィア(Bella Sofia)、4連勝中の上がり馬グッドナイトオリーブの順

レースは3番手から3.4角早めに2番手から直線楽な手ごたえで前を捉えたグッドナイトオリーブふが最後まで後続を寄せ付けず完勝。2着キャラメルスワール(Caramel Swarl)に2 3/4馬身を付ける内容で牝馬スプリント路線に新星誕生。人気のオブリゲイトリーは3着、シーシーは5着、ベラソフィアは7着となった。

 

メムジーS(G1)豪3歳以上芝1400m    
勝ち馬スナップダンサー(Snapdancer)(牝6)    
映像https://youtu.be/TQMSfu8A9RA

割れたオッズではあったが、人気は昨年11月のレイルウェイShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438037556200を制したウエスタンエンパイア(Western Empire)が集めた。僅差で続いたのが馬主が破産したことで出走停止になったことで話題になっていた今年6月のストラドブロークHhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438101622072の勝ち馬アリゲーターブラッド(Alligator Blood)、馬主を変更したことで豪内でも出走可能となり、同レース出走にこぎつけた。これに昨年同レース3着のトーファネ(Tofane)、今年5月のロバートサングスターShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438089625023を制したスナップダンサー(Snapdancer)など10倍以下7頭と大混戦とメンバー。

レースは逃げた4番人気のスナップダンサーがマイペースで逃げると直線では一旦突き放してリードを取る。最後は猛追してきた中穴のアイムサンダーズトラック(I'm Thunderstruck)が迫ってきたが半馬身抑えたところがゴール。逃げ切り勝ちとなりG1は2勝目となった。2着にはアイムサンダーズトラックが入り、人気のウエスタンエンパイアは5着、アリゲーターブラッドは7着、トーファネは12着に敗れた。