2022/3/27中央競馬回顧+今週の出来事

中山10R 春興S(芝1600m) 勝ち馬ソウルラッシュ牡4(父ルーラーシップ)

1人気    ソウルラッシュ        2.2    4枠8番浜中俊
2人気    ウインシャーロット    4.0    2枠3番石川裕紀人
3人気    ハーモニーマゼラン    6.6    3枠6番戸崎圭太


12人気    ブレイブメジャー    57.3    5枠9番津村明秀
                            
1着    ソウルラッシュ                            
2着    ウインシャーロット        2                    
3着    ブレイブメジャー        2 1/2                    


                            
16着    ハーモニーマゼラン

 

好位インを追走していたソウルラッシュが直線2番手で迎えると、逃げ粘るウインシャーロットをあっさり捉えると、最後は突き放して2馬身差を付ける快勝。これで1勝クラスから3連勝。通算成績を9戦4勝とした。

 

実は1勝クラス勝利時に取り上げようと思ったが、取り上げ忘れてた一頭。あっという間にOPクラスまで上がってきた。

20年の2歳新馬でデビューし勝利した同馬だが、3歳シーズンは10月まで連敗が続いた。

しかしこれまでの2000m中心のレース選択から一気の距離短縮となった昨年12月の1勝クラスを強い勝ち方で勝利。前走2勝クラスも快勝し、ここも連勝となった。

非常に立ち回りがうまくレースセンスのある一頭。あと1ヶ月早く3勝クラスを突破していればダービー卿CTを勝っていたかもしれない。

1600mでは負けなしで底を見せていないので今後が楽しみ。ちなみに弟には未勝利で取り上げスプリングSでも5着に入ったディオ(牡3)がいる血統。

 

 

中京1R 3歳未勝利(牝)(ダ1800m)勝ち馬ドライゼ牝3 (父ガンランナー(Gun Runner)

この日がデビュー戦だったドライゼが後方待機から直線一気で前を捉え切り快勝。

人気はなかったが、非常に強い勝ちっぷりだった。父は現3歳世代で本馬を含め3頭しか日本ではデビューしていないガンランナー産駒。本馬を含めて3頭中2頭勝ち上がりという日本でも結果を出している。

ペースは向いたが1頭抜けて強かったので昇級しても楽しみ。

 

中京9R 大寒桜賞(3歳1勝クラス)(芝2200m)勝ち馬ブラックブロッサム牡3 (父キタサンブラック)

重馬場にも限らず2頭がぶっ飛ばしていき、かなり早い流れとなった中、3番手追走のブラックブロッサムが早々先頭に立つと、差を広げていく一方で8馬身差の圧勝。

新馬戦に続く連勝で、通算成績を2戦2勝とした。

タフな流れと馬場適性がはっきりと出た為、着差は鵜呑みにはできないがインパクトのあるレースぶりだった。キタサンブラック産駒らしい馬格のある馬で見事な重馬場適性を見せてくれた。

まだ成長途上という感じなのでゆくゆくは重賞も狙えそう。

 

 

今週の出来事

英国で活躍しているTマーカンド騎手とHドイル騎手が婚約を発表

ゴールドアリュールの母であるニキーヤ(牝29)が亡くなる

18年AJCC、19年京都記念勝ち馬ダンビュライト(セ8)が引退→乗馬入り

福島競馬開催が地震の影響で4/9~4/24→4/16~5/1までの開催に変更

高松宮記念はナランフレグ(牡6)が勝利

ゴドルフィンマイル(G2)は日本のバスラットレオン(牡4)が勝利

ソリストサンダー(牡7)が4着、フルフラット(牡5)が14着

ドバイゴールドカップ(G2)は日本のステイフーリッシュ(牡7)が勝利

ヴェローチェオロ(牡4)が7着。

UAEダービー(G2)は日本のクラウンプライド(牡3)が勝利

レイワホマレ(牡3)は6着、セキフウ(牡3)は8着、コンバスチョン(牡3)は11着

 

 

 

ウィリアムレイドS(G1)豪3歳以上    芝1200m    
勝ち馬セプテンバーラン(September Run)(牝4)    
映像
                            
人気は前走2/28で取り上げたオークレイプレートで取り上げた7戦無敗のマラビ(Marabi)
ここでも圧倒的人気に支持されていた。
道中3番手外を追走していたマラビは直線で満を持して先頭に立ち、決まったかに思えたが、
さらに外からセプテンバーランが勢いよく前に迫っていくと、並ぶ間もなく交わし去り最後は2着ハルヴォルセン(Halvorsen)
の猛追を凌ぎ勝利。3着にも人気臼のジェネラルビュー(General Beau)が突っ込み、人気のマラビは5着に敗れた。
勝ったセプテンバーランはこれでG1は2勝目。20年10月のクールモアクラシック(豪G1 芝1200m)以来久々のG1勝利となった。
近走はあまり結果が出ていなかったものの、久々に爆発力のある末脚を披露して見せた。

 

アルクオズスプリント(G1)UAE3歳以上芝1200m    
勝ち馬アケースオブユー(A Case of You)(牡4)    
映像 https://youtu.be/3pQzuxXxp-4

日本からはラウダシオン(牡5)とエントシャイデン(牡7)の2頭が参戦した同レース。
人気は前哨戦を楽勝した10番のマンオブプロミス(MAn Of Promise)。これに21年英チャンピオンスプリントを制した
クリエイティブフォースが続いた。レースは各馬徐々に外によっていく日本の新潟1000m戦のようなレースだったが、一番外からスタートし、そのまま外ラチを取り続けたアケースオブユーがマンオブプロミスを競り落とすと、内から上がってきたハッピーロマンス(Happy Romance)を1 1/4馬身差抑えて勝利。前走のナドアルシバターフスプリント(G3 芝1200m)ではマンオブプロミスから4 3/4馬身離された2着に終わったが、本番では見事逆転して見せた。3着にはマンオブプロミスが入り、人気のクリエイティブフォースは14着だった。

同馬は昨年のアベイユドロンシャン賞以来のG1制覇でG1 2勝目。日本から参戦したラウダシオンは9着。エントシャイデンは12着だった。


ドバイGS(G1)UAE3歳以上ダ1200m    
勝ち馬スイッツァランド(Switzerland)(セ8)    
映像 https://youtu.be/Nk_8AlbnBCc

日本からはレッドルゼル、チェーンオブラブが参戦。
海外のオッズでは6.7番手ぐらいの評価(日本ではほぼ最低人気)のスイッツァランドが直線内から抜け出した人気の一角13番のワンダーホウェアクレイグイズ(Wonderwhercraiigis)を一気に捉えると、最後後方から追い込んできたレッドルゼル、チェーンオブラブ等を完封し快勝。同レースは4度目の挑戦で初勝利。

前走リヤドダートスプリント(G3 ダ1200m)では6着と敗れたが一変し、悲願のG1初制覇となった。人気の2番ドクターシヴィル(Dr.Schivel)は3着、3番のドレインザクロック7着。日本から参戦したレッドルゼルは2着、チェーンオブラブは4着だった。


ドバイターフ(G1)UAE北半球4歳以上、南半球3歳以上    芝1800m    
勝ち馬パンサラッサ(牡5)、ロードノース(Lord North)(騙6)    
映像 https://youtu.be/K9ACz6o9FJM

日本からはシュネルマイスター(牡4)、パンサラッサ(牡5)、ヴァンドギャルド(牡6)の3頭が参戦し全レースの中でも一番勝つ確率が高いのでは?と期待されていた同レース。
ハイペースでパンサラッサがいつものようにひっぱり、ロードノースは先団外、シュネルマイスターは中団、その後ろからヴァンドギャルドが追走していた。
直線に入るとパンサラッサが差を広げ押切りにかかる。外からは抜群の手応えでロードノースが接近。
ゴールに近づくにつれてパンサラッサに一完歩ずつロードノースが迫っていき、その外からは馬群をさばいてきたヴァンドギャルドも猛追。ゴールは3頭全く並んでのゴール。
長い写真判定の末、1着はパンサラッサとロードノースが同着。ハナ差の3着にヴァンドギャルド。人気のシュネルマイスターはまさかの8着に敗れた。


ドバイSC(G1)UAE北半球4歳以上、南半球3歳以上芝2410m    
勝ち馬シャフリヤール(牡4)    
映像https://youtu.be/J35S2xFpKCU

日本からはシャフリヤール、オーソリティ、ユーバーレーベン、グローリーヴェイズ、ステラヴェローチェが参戦。
先手はオーソリティが取り切り、3番手内にシャフリヤール、グローリーヴェイズは中団イン、その後ろにステラヴェローチェ、中団外からユーバーレーベンが追走し
人気の21年BCターフ勝ち馬ユビアー(Yibir)は後方からの追走。
直線向いてオーソリティが先頭、いい感じで粘っていたが残り200m辺りでオーソリティを捉えたシャフリヤールが後方から猛然と追い込んできたユビアーを振り切っての勝利。ダービー以来久々の勝利は、ダービー馬初の海外G1制覇という記録に残る勝利となった。ドバイSCは14年ジェンティルドンナ以来久々の勝利。
2着は追い込んだユビアーが入り、3着にオーソリティ、5着にユーバーレーベン、8着にグローリーヴェイズ、9着にステラヴェローチェが入った。


ドバイWC(G1)UAE北半球4歳以上、南半球3歳以上ダ2000m    
勝ち馬カントリーグラマー(Country Grammer)(牡5)
映像https://youtu.be/rYZ1oyFwMLk


日本からはチュウワウィザードが参戦。
人気には怪物ライフイズグッド(Life is Good)が支持を集め、21年ケンタッキーダービープリークネスSで3.2着の実績があるホットロッドチャーリー(Hot Lot Charlie)、前走サウジカップ2着からの参戦となったカントリーグラマー(Country Grammer)などが続いた。
好スタートから戦前の予想通りライフイズグッドが飛び出していき、2番手にミッドナイトバーボン(Midnight Bourbon)
その後にホットロッドチャーリー、カントリーグラマーが続き、チュウワウィザードは最後方からレースを進めた。

直線向いて、後ろを離し勝負を決めに行ったライフイズグッドだが、残り300m辺りから徐々に苦しくなり200mで完全に失速。
変わって外から上がってきたカントリーグラマーは先頭に立ち、そのまま勝利。内から上がってきたホットロッドチャーリーが2着。
3着に追い込んだチュウワウィザードが入り、ライフイズグッドは4着に敗れた。
勝ったカントリーグラマーはこれでG1は2勝目。前走は6月のハリウッドGC(G1 ダ2000m)以来のレースだったが、強力なメンバー相手に2着に入りここでも力を示した。ライフイズグッドはともかくホットロッドチャーリー辺りを抑えたのは素晴らしかった。
この路線では今後も引っ張っていく一頭となりそう。
人気のライフイズグッドは4着。前走勝利時に懸念していた通りの結果となった。
広いコースも合わず、距離も長かったので地元に戻って1800m以下に絞っていけば間違いなく結果はついてくるはず。今後は巻き返しに期待。