2022/9/11中央競馬回顧+今週の出来事

中山9R 白井特別(3歳以上2勝クラス)(芝1800m) 勝ち馬エピファニー牡3(父エピファネイア)

道中は4番手の追走から徐々にポジションを上げ2番手まで上がってきたエピファニーが直線手応えよく先頭に立つと、追いコンできる後続各馬をしり目に2 1/2馬身差を付ける快勝。これで未勝利から3連勝とし、通算成績を5戦3勝とした。

エピファニー自身は昨年10月にデビューし、デビュー戦はのちのフェアリーS勝ち馬ライラック相手に2着、その後11月の未勝利3着となった後、休養を挟み3月の未勝利、5月の1勝クラスと連勝。夏休み期間を経て4カ月ぶりとなった同レースではさらなる成長を感じさせる走りを見せてくれた。

体質的に弱い所があるのか3戦目までは坂路中心の調整だったが、前走当たりからウッドコースでもしっかりと負荷をかけた追切を行うことが出来てきているように体質的な部分での成長も感じる。秋以降の飛躍に期待をしたい所。2代母は産駒にオークスミッキークイーンがいるミュージカルウェイがいる血統。


新馬評価 1~6段階で表示

中山1R2歳未勝利(ダ1200m)ネバレチュゴー(父アメリカンペイトリオット)4

中山2R2歳未勝利(芝2000m)ファイナルヒート(父リアルインパクト)4

中山3R2歳新馬(ダ1800m)タルマエロマエ(父ホッコータルマエ)3

中山5R2歳新馬(芝1600m)ダノンゴーイチ(父イスラボニータ)5

中京1R2歳未勝利(ダ1800m)ビューティーワン(父ハーツクライ)3

中京2R2歳未勝利(牝)(芝1600m)トゥーテイルズ(父ラブリーデイ)2

中京3R2歳未勝利(芝1400m)ロードスパイラル(父キタサンブラック)3

中京4R2歳新馬(ダ1800m)テーオーリカード(父パイロ)3

中京5R2歳新馬(芝2000m)オープンファイア(父ディープインパクト)5

 

中山5Rは好位インを立ち回ったダノンゴーイチがレースセンス光る走りを見せて快勝。見事デビュー戦を勝利で飾った。

3.4角では前を走っていた4番のウィットサンデーが急激に減速しかなり危ないシーンがあったが、それでも問題なく直線では楽に突き抜けた。

イスラボニータ産駒だが、非常にイスラボニータらしさを感じる走りをする馬で中山もあっている印象。今後どうなるかはまだわからないがホープフルS皐月賞では楽しみな存在となっているかもしれない。

 

中京5Rは圧倒的支持を集めていたオープンファイアが直線絶望的な位置からすさまじい脚を繰り出して差し切り勝ち。1.3倍の圧倒的支持に応え、この世代がラストクロップとなるディープインパクト産駒の初陣を勝利で飾って見せた。

1000m通過1.06.6という超スローペースにもかかわらず促しながらの追走でかなり行きっぷりが悪く直線200m辺りまでの2着争いまでかという脚であったが、100m切ったあたりから急加速、インパクトを残す強烈な差し切りを決めた。まだ、ペースが上がった時の追走力に不安はあるものの、決め手は流石にディープインパクト産駒という所。重賞級の見立て。

 


今週の出来事

19年フェブラリーS勝ち馬インティ(牡8)が引退→優駿スタリオンステーション種牡馬入り

札幌2歳Sで3着に入ったダイヤモンドハンズ(牡2)が右橈骨遠位端の剝離骨折で全治6か月以上

秋シーズンの短期免許取得としてHドイル騎手、Tマーカンド騎手、Rムーア騎手、Cデムーロ騎手、Mバルザローナ騎手、Cスミヨン騎手、Dイーガン騎手が現在短期免許取得予定

西村淳也騎手が9/12よりフランスへ研修

フォワ賞(G2)に出走したマイラプソディ(牡5)は6着

ニエル賞に出走したドウデュース(牡3)は4着

サマースプリントシリーズはナムラクレア(牝3)が優勝

サマー2000シリーズは優勝馬なし

サマーマイルシリーズはウインカーネリアン(牡5)が優勝

サマージョッキーズシリーズは浜中俊騎手が総合優勝

 

競馬界の発展に大きく貢献したエリザベス女王が96歳で崩御

01年ピムリコスペシャルH勝ち馬で種牡馬としても活躍していたインクルード(Inclide)(牡25)が亡くなる

22年スプリントCを制したミンザール(Minzaal)(牡4)が骨折により引退

22年キングジョージ勝ち馬パイルドライバー(Pyledriver)(牡5)が凱旋門賞を頓挫で回避、次走はJCかBCターフから香港ヴァーズを検討

 

 

ホープフルS(G1)米2歳ダ1400m
勝ち馬フォーテ(Forte)(牡2)    
映像https://youtu.be/AnrxX1n3qJU

道中は後方2番手からの追走から3.4角スルスルと内を立ち回って前へとポジションを押し上げていくと直線向いたところでは先頭へ。

そのまま後続各馬を抑えて3馬身差を付ける快勝。デビュー3戦目でG1初制覇となった。通算成績は3戦2勝。父はヴァイオレンス(Violence)の同馬はデビュー戦勝利後、前走G3は4着と敗れたもののここは巻き返してG1制覇となった。次走は10月のシャンペンSorブリーダーズフューチュリティを予定

 

デルマーデビュータント(G1)米2歳牝ダ1400m    
勝ち馬アンドテルミーノーライズ(And Tell Me Nolies)(牝2)    
映像https://youtu.be/eRPeKe6-6Go

道中は4.5番手から徐々にポジションを押し上げていき2.3番手で直線へ。直線では逃げていたホームクッキング(Home Cooking)の手応えがよく、押し切るかに思えたが、一完歩ずつ差を詰めていったアンドテルミーノーライズがゴール寸前でホームクッキングを差し切って勝利。通算成績を3戦2勝とし、重賞初制覇がG1となった。

 

デルマーフューチュリティ(G1)米2歳ダ1400m    
勝ち馬ケイヴロック(Cave Rock)(牡2)
映像https://youtu.be/ZfMBbLCNaOQ

好スタートから先手を取り切ったケイブロックがスピードに乗せて飛ばしていき2F21.56で入ると、直線も楽な手ごたえのまま後続を離していき、2着に5 1/4馬身差を付けて大楽勝。デビュー2連勝でG1初制覇となった。同馬の父はアロゲートで上記のアンドテルミーノーライズに続き2歳G1を産駒が連勝する結果に。3世代のみを残して亡くなったアロゲートからまた新たにG1馬が誕生した。

 

愛チャンピオンS(G1)愛3歳以上芝2000m    
勝ち馬ルクセンブルク(Luxembourg)(牡3)    
映像https://youtu.be/S-P92ok_bWo

好メンバー揃いの愛チャンピオンS、7頭立てながらG1馬5頭という豪快メンバー。人気の中心はヴァデニ(Vadeni)、前々走6月の仏ダービーhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438099353484、前走7月のエクリプスShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889893529435とG1連勝中でここでも中心の一頭。これに2番人気で2頭続いたのがまずルクセンブルク、今年の英ダービー最有力と思われながら英2000ギニー3着後に怪我で離脱。前走復帰戦を勝利し、初のG1制覇に挑む。2番人気タイのもう一頭がミシュリフ(Mishriff)、今年初戦となったサウジカップは大敗したが、欧州に戻ってエクリプスS2着、キングジョージ3着、英インターナショナルS2着と5歳になっても安定、今シーズン初のG1制覇を狙っていた。

この後に7月のパリ大賞典https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889897899978を制したオネスト(Onesto)、5月のタタソールズゴールドChttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438093033467を制したアレンカー(Alenquer)昨年のサンクルー大賞を制したブルーム(Broome)などが続いた。

レースでは人気薄のストーンエイジ(Stone Age)が引っ張り2番手からブルーム、そこから少し離れてアレンカー、オネストルクセンブルク、ヴァデニ、ミシュリフの順、なかなか早いペースでストーンエイジが引っ張っていき、直線へ。

直線向いた所で逃げていたストーンエイジの差がみるみるなくなり後続が一気に接近。内から抜けてきたオネストと外から上がってきたルクセンブルクの激しいたたき合い。ヴァデニは少し進路を探すのに手間取りつつ最内、ミシュリフはさらに外から追い込んでくる。しかし前二頭には届かず、たたき合いの末最後に出たルクセンブルクが先頭でゴール。2着にオネストが入り、ヴァデニは3着、ミシュリフが4着となり、5着にストーンエイジ、6着アレンカー、最下位7着がブルームという結果に。

勝ったルクセンブルクはこれでG1 2勝目。春は順調にいかなかったものの、巻き返してきてビッグタイトル奪取。今後は凱旋門賞を視野に入れているとのことで日本馬最大の敵となってきそう。

2着のオネストパリ大賞典のレースレベルがあまり評価されておらず人気もそこそこであったが、この後パリ大賞典2着のシムカミルがニエル賞、4着のエルダーエルダロフが英セントレジャーを制しレースレベルが高かったことを証明した。

3着に入ったヴァデニが直線スムーズではなかったとはいえ思ったより伸びきれなかった印象。レース前、鞍上のCスミヨン騎手が凱旋門賞出走も示唆していたが、どうも馬場は重かったということを敗因に挙げており、例年馬場が悪くなる凱旋門賞出走はなさそうで、馬場次第で英チャンピオン行きとのこと。

 

メイトロンS(G1)愛3歳以上牝馬芝1600m    
勝ち馬    パールズガロアー(Pearls Galore)(牝5)    
映像https://youtu.be/oL3jc3cI6KQ

人気は3頭が集めており、5月の愛1000ギニーhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438093033467をぶっちぎったホームレスソングス(Homeless Songs)、8月のロートシルト賞https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889906033169を制したサフロンビーチ(Saffron Beach)、7月のジャンプラ賞https://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889895765891を制したテネブリズム(Tenebrism)が抜けて人気を集めていた。

しかしレースでは逃げたパールズガロアーがマイペースで引っ張っていくと、そのまま後続を寄せ付けずまさかの逃げ切り勝ち、2着に3馬身差を付ける快勝となった。2着にサフロンビーチが入り、3着にテネブリズム、ホームレスソングスは大きな見せ場を作ることなく4着に敗れた。

勝ったパールズガロアーは昨年同レースの2着馬。昨年にはフォレ賞2着などがあるものの、前走ロートシルト賞はサフロンビーチ、テネブリズムから後れを取り5着と敗れていた。秋になり馬場が重くなったことも陣営は好走要因として挙げていた。

 

フライングファイブS(G1)愛3歳以上芝1000m    
勝ち馬ハイフィールドプリンセス(Highfield Princess)(牝5)    
映像https://youtu.be/l3WqJE0clKo

レースはスタート後2.3番手辺りから徐々にポジションを上げていきラチに寄せながら先頭に立ったハイフィールドプリンセスが直線一気に抜け出して2着に3 1/4馬身つける圧勝。これでG1を3連勝とし、決定的な着差を付けて欧州スプリント路線の主役であることを再度証明して見せた。

ハイフィールドプリンセスの勢いは止まらない。これで約1ヶ月の間にG1を3ヶ国で3連勝。5歳牝馬ながら今年初重賞制覇からG1制覇と充実著しい牝馬がさらなるタイトルを奪取。今後は10月の英チャンピオンスプリントもあるがBC遠征も視野にあるとのこと

なお、同レースは日本関連の馬も出走しており、吉田勝己氏所有のフロタス(Flotus)は人気薄ながら3着と健闘、窪田芳郎氏所有のドラゴンシンボル(Dragon Symmbol)は5着となった。

 

 

愛セントレジャー(G1)愛3歳以上芝2800m    
勝ち馬キプリオス(Kyprios)(牡4)    
映像https://youtu.be/MKHe1nbSl2U

レースは道中3番手を追走していたキプリオスが直線入ってすぐに先頭へ。後続を引き離しにかかるが1頭迫ってくるのが対抗格のハミッシュ(Hamish)、最後の最後まで唯一キプリオスに迫っていったが、最後までキプリオスが抜かせず2着ハミッシュに3/4馬身抑えて快勝。これで6月のゴールドCから7月のグッドウッドCに続きG1を3連勝、連勝記録は5に伸びた。

3着以降では6歳牝馬の古豪サーチフォーアソング(Srarch For A Song)が3着、人気のレイズユー(Raise You)は5着となった。

勝ったキプリオスはこの後、英チャンピオンズロングディスタンスCが有力。

 

モイグレアスタッドS(G1)愛2歳牝馬芝1400m    
勝ち馬タヒーラ(Tahiyra)(牝2)    
映像https://youtu.be/PzGSuzi98K4

最終的に人気は2頭が分けて重賞3連勝を含む4戦無敗のパーフェクトな成績のメディテイト(Meditate)、デビュー戦を圧勝したターヒラの2頭が分け合った。

また、同レースには日本でもお馴染みサクソンウォリアーの産駒であるガンテオライン(Gan Teorainn)、ソーンブルック(Thronbrook)の2頭が出走した。

レースは好位につけていたメディテイトが残り400mを切ったあたりで抜け出す横綱相撲の競馬で勝ったかに思えたが、中団追走から猛然と追い込んできたのがターヒラ。

2頭が後続を大きく離し抜け出したが、メディテイトに並ぶ間もなく交わし去ったタヒーラが抜け出して2着メディテイトに2 1/4馬身差を付ける完勝。2戦目での重賞制覇がG1初制覇となった。2着にメディテイトが入り、ガンテオラインが7着、ソーンブルックは8着となった。

勝ったタヒーラは強烈なパフォーマンスを見せた。4戦のキャリアがあったメディテイト相手に2戦目ながらこのレース内容には驚かされた。

デビューhttps://twitter.com/galway_races/status/1551980185679024129?s=46&t=tSiMGbVUukOlRHigQxrZnA戦も強い勝ち方であったが、ここは想像以上のレース。姉にBCターフなどG1を3勝したタルナワがいる血統で距離延長にも対応できる可能性は高い。

タルナワは父がシャマーダルでどちらかといえば短距離馬を輩出する種牡馬だが、本馬の父はシユーニでソットサスやセントマークスバシリカなど中距離でも活躍している馬を多く出しており、早くも来年のクラシックが楽しみになる存在。今後の動向にも注目。

 

VオブライエンナショナルS(G1)愛2歳牡馬、牝馬芝1400m    
勝ち馬アルリファー(Al Riffa)(牡2)    
映像https://youtu.be/0C8nK1O5gw4

人気はG2フューチュリティSを制しここに臨んできたクールモアのアイソーポスフェイブルス(Aesop's Fables)が圧倒的な支持を集めていたが、直線ではいったん先頭に立ったものの、後続に飲み込まれる。変わって5頭横並びの一番外、最後方に位置していたアルリファーが前を飲み込み差し切り勝ち。これが重賞初制覇となった。前走はアイソーポスフェイブルス相手に4着と敗れていたもののここは見事に逆転して見せた。

人気のアイソーポスフェイブルスは馬場に泣き4着。

 

英セントレジャー(G1)英3歳牡馬、牝馬芝2900m    
勝ち馬エルダーエルダロフ(Eldar Eldarov)(牡3)    
映像https://youtu.be/HE0JXnx5Cf0

注目のメンバーが揃った英セントレジャー

レースの中心は前走ゴードンShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889902629951を快勝したゴドルフィンニューロンドン(New London)、これにロイヤルアスコット開催のクイーンズヴァーズを制し前走パリ大賞典4着からの参戦となったエルダーエルダロフ、2戦無敗で牝馬ながら果敢に同レース挑戦をしていたハスコイ(Haskoy)、英ダービー2着の実績があるフーヤマル(Foo Ya Mal)などが続いた。

レースは中穴のフレンチクレイム(French Claim)が大きく飛ばしニューロンドン、ハスコイ、エルダーエルダロフが3番手辺りを形成。フーヤマルは後方からレースを進めた。

直線に入るとハスコイが抜け出し先頭へ、真ん中からはニューロンドンも迫ってくるが、さらに外から力強く脚を伸ばしたエルダーエルダロフが先頭に。

一気に抜け出すと2着以下を離して鞍上Dイーガン騎手がゴール通過時にガッツポーズを見せる余裕も見せ完勝。G1初制覇となった。

2着にはハスコイが入ったが、直線で4着馬ジャベロット(Giavelotto)に不利を与えたことが認められ4着に降着、繰り上がりでニューロンドンが2着、ジャベロットが3着となった、フーヤマルは直線外から見せ場を作るも最後は脚が上がり8着。勝ったエルダーエルダロフはこれで5戦4勝。前走パリ大賞典は案外なレースであったが、上記で述べている通りレースレベルが高かったともいえる。長距離戦線では今後も注目。

なお、同レース4着となったハスコイ騎乗のFデットーリ騎手は同レースの降着により、以前の9/18-10/1の騎乗停止期間に追加で10/3-10/7が騎乗停止となった。10/2の凱旋門賞デーは予定通り騎乗予定とのこと。

 

ヴェルメイユ賞(G1)仏3歳以上牝馬    芝2400m    
勝ち馬スウィートレディ(Sweet Lady)(牝4)    
映像https://youtu.be/E7-Z0H6yFGY

英オークスhttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438099353484を制したチューズデイ(Tuesday)、プリンスオブウェールズ3着のグランドグローリー(Grand Gloly)が人気を集めていた同レースだが、結果的には前でレースを運んだスウィートレディ、ライラックロード(Lilac Road)がそのまま押し切り前残り決着、チューズデイは4着、グランドグローリーは展開に泣く7着と敗れた。なお、勝ったスウィートレディは凱旋門賞への出走を予定、また、グランドグローリーもこの後は凱旋門賞で現状はここが引退レースになるとのこと

 

マカイビーディーヴァS(G1)豪3歳以上芝1600m
勝ち馬アイムサンダーズトラック(I'm Thunderstruck)(セ5)    
映像https://youtu.be/hdyi33Yo-UM

好メンバーが揃ったマカイビーディーヴァS、人気の中心はアイムサンダーズトラック、ここまでG1は1勝ながら2着は3回、前走の春シーズン初戦メムジーShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=4207112889911022153は2着とし上々の始動。昨年10月以来日久々のG1制覇を狙う。これに続いたのがカスカディアン(Cascadian)前々走4月のオールエイジドShttps://blog.hatena.ne.jp/riria29/riria29.hatenablog.com/edit?entry=13574176438083893495で初のG1勝利を果たすと前走今年初戦がメムジーS3着、ここが今期2戦目。これに同じくメムジーSに出走し7着となったアリゲーターブラッド(Alligator Blood)が続いた。

レースはアリゲーターブラッドがマイペースで引っ張り直線へ。

直線でも後続との差を広げていき勝負ありかに見えたが、内からスルスルと差し脚を伸ばしてきたアイムサンダーズトラックが強襲。一完歩ずつ前に迫っていくとゴール前ドンピシャのタイミングで差し切っての勝利。昨年10月以来となるG1 2勝目となった。逃げたアリゲーターブラッドが2着となり、3着にモウンガ(Mo'unga)、カスカディアンは4着に敗れた。

 

注目のレース

チャンピオンジュベナイルS(G2)愛2歳芝1600m    
勝ち馬オーギュストロダン(Auguste Rodin)(牡2)
映像https://youtu.be/OiGO7cBOpF4

道中は5頭立て3番手から運んだオーギュストロダンが前を捉えて先頭に立つと、そのまま後続の追撃も抑えて勝利。重賞初制覇とし、通算成績を3戦2勝とした。

勝ったオーギュストロダンはわずか20頭ほどしかいないディープインパクト産駒のラストクロップとなる一頭。母はG1を3勝したロードデンドロンを迎えた血統で、同馬はデビュー戦は騎乗ミスもあり2着と敗れたものの、2戦目で初勝利。同レースが3戦目となった。

母は敗れはしたものの土砂降りの英オークスでエネイブル相手に2着に入っており、サクソンウォリアーとは違い、明らかに距離が伸びてさらに良さが出そうな印象。次走は同厩のフェニックスS勝ち馬であるリトルビッグベア(Littele Big Bear)が怪我により予定していたデューハーストSを使わず年内休養となったため、同馬がデューハーストS出走予定となり、来年は英2000ギニーから英ダービーを目標にしているとのこと。最終世代からG1馬が出ることを期待したい。

 

 

フライングチルダーズS(G2)英2歳芝1000m    
勝ち馬トリリウム(Trillium)(牝2)    
映像https://twitter.com/attheraces/status/1568942487867097088?s=46&t=nET5DBwzTfiyI_sghJDGmQ

非常に見どころを感じたレースで紹介。

前走2歳馬ながらナンソープSに出走し古馬相手に肉薄、ハイフィールドプリンセスの2着となったザプラチナムクイーン(The Platinum Queen)が出走した同レース。好スタートから先頭争いをし、勝負所で一気に抜け出しにかかったが、離れていく後続の中で一頭だけついてきたトリリウムがザプラチナムクイーンに迫っていき、2頭の激しいたたき合い。最後を並んでのゴールとなったが、わずかに出たトリリウムがザプラチナムクイーンを撃破。これで未勝利からの3連勝で重賞連勝。通算成績を4戦3勝とした。

今後のスプリント戦線を担っていく可能性のある2頭だけに今後も注目したい。

 

 

Doncaster Conditions Stakes(C2)英3歳以上 芝2000m

勝ち馬アダイヤー(Adayar)(牡4)

映像https://youtu.be/GbCQhkEcLm0

3頭立てのC2ながら昨年の英ダービー馬アダイヤーが今年初戦を迎えたことで注目を集めたレース。道中は後ろからじっくりレースを運ぶと直線では馬なりのまま前を捉え、最後まで楽な手ごたえのままゴール。相手ももちろん弱かったとはいえさすがダービー馬という走りで実力は健在なことをアピールした。

次走は英チャンピオンか凱旋門賞とのことだが、英チャンピオンの方が可能性は高いとのこと。